はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ドイツの議員、ビットコイン法定通貨化を唱える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン法定通貨化を提案

ドイツ連邦議会のジョアナ・コタール議員は、同国でビットコイン(BTC)を法定通貨として認めることを提案している。コインテレグラフなどが17日に報じた。

コタール氏は、構想の一例として、税金や各種手数料をビットコインで納めることができるようにすることや、ビットコインのマイニング事業により送電網を安定させることを挙げている。

関連「ビットコインマイニングは、州の電力網にとっても恩恵に」米テキサス州で議論

さらに、オープンアクセスや個人が管理できることなど、ビットコインの自由な側面を擁護する必要があるとも述べた。具体的には、ビットコインに関するプライバシー保護、セキュリティ基準の確保、過剰な規制の防止などに言及している。

コタール氏は、ドイツでビットコインを法定通貨として認める法的枠組みの「予備調査」を開始したいとも説明した。

マネーロンダリングや、脱税など違法行為などの潜在的なリスクに対処し、同時にビットコインの革新性や自由な側面を維持していきたいと続けている。

なお、2021年にはエルサルバドルが世界で初めて、ビットコインを法定通貨として認めている。今年6月には火山の地熱を利用してビットコインをマイニングする企業「ボルケーノ・エナジー」が政府支援の下、立ち上げられた。

関連エルサルバドルでビットコイン採掘プール「Lava Pool」が稼働、政府に利益の23%を提供

エルサルバドルのビットコイン法とは

米ドルと並行する形で、ビットコインを法定通貨として認め、市民がビットコインを全ての決済シーンで利用できることを定めている。エルサルバドルのブケレ大統領が推進した法案で、2021年6月9日に議会によって可決された。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例となった。

▶️仮想通貨用語集

CBDCによる国民管理を懸念

コタール氏は、ビットコインの利点について同僚議員を啓発するために「連邦議会におけるビットコイン」構想も立ち上げている。立法上の決定を行う上で、より多くの情報を供給することを目的とする施策だ。

コタール氏は、ビットコイン構想のウェブサイトでビットコインについて以下のように説明している。

ビットコインは、世界中のすべての国で機能し、人々や国家がそのルールを変更しないことが信頼できる、グローバルで分散型のマネーだ。

国家など中央管理機関がルールを変更できる法定通貨と比較する形だ。

コタール氏は、中央銀行が管理するデジタル通貨であるCBDCには批判的な立場を取っている。EUで調査検討が進められている「デジタルユーロ」について、中央銀行が個人による支払いやデジタルユーロ所有の上限を設定することも可能であり、国民の自由が奪われるリスクを懸念する格好だ。

さらに、デジタルユーロにより国家当局が国民一人ひとりの生活を覗き見したりする恐れもあり、国家により人々が完全に監視される可能性があるとも続けた。「自由主義者として、断固として拒否する」と話している。

欧州中央銀行(ECB)理事会は10月、デジタルユーロが、調査段階から準備段階へと移行すると発表したところだ。準備段階は、11月から2年間に渡る予定だ。

関連欧州中銀、デジタルユーロの準備段階へ進行

なお、米国でも9月にトム・エマー下院議員が、CBDCを国民監視に使うことを防ぐ法案を提出。CBDCは連邦政府に国民の取引を監視し、制限する能力を与える可能性があると指摘していた。

関連CBDCによる監視社会に反対する法案、米下院金融委員会で承認

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧