CoinPostで今最も読まれています

ソラナのスマートフォン「Saga」、オークションサイトで高騰の背景

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

主流価格は30万円台か

12月16日に完売となったソラナ(SOL)ブロックチェーン対応のスマートフォン「Saga」が、オークションサイトeBayで5,000ドル(約71万円)で落札されたことがわかった。暗号資産(仮想通貨)メディアThe Blockが報じた。

eBayの出品情報によると、Sagaの落札済み商品の販売価格は1,200ドル台から3,700ドル台と幅があるが、大半は2,000ドル以上で販売されたようだ。新規出品のSaga価格には、5,000ドルから10,000ドルを超えるものまで、強気の設定がされている。

Sagaがここ数日で完売し、高値で取引されるようになった背景には、ソラナのミームコイン「BONK」急騰がある。BONKはBinance(グローバル)と米Coinbaseのような大手仮想通貨取引所にリストされたことにより、大きな注目を集め、価格は最大で月間1200%上昇した。

Sagaの購入者には、エアドロップで3,000万BONKを受け取る特典があり、執筆時現在のエアドロップの価値は650ドル(9万2500円)相当だ。

Sagaは今年4月に予約注文分が出荷開始された。当初の価格は999ドル(14万2,000円)に設定されていたが、8月には販売低迷を受け、599ドル(8万5,000円)に値下げされた経緯がある。

ちなみにAppleのiPhone15 Proは999ドルからの価格設定となっている。

関連:ソラナの犬コインBONKが月間1200%上昇、エアドロ期待でSagaスマホ完売

Sagaの特徴

BONKのエアドロップによって、急激に需要が高まったSagaだが、Web3特化型のスマートフォンとして、ソラナラボが設立した子会社「Solana Mobile」が開発を行なってきた。

SagaはアンドロイドOSを利用しており、6.6インチのスクリーンや512GBのストレージ、12GBのRAM、秘密鍵の保護プログラム、NFT電子市場や分散型取引プラットフォームの搭載といった特徴を備えている。処理機能はAppleのiPhone14にも匹敵する高性能で、没入型ゲーム体験のためのカメラやセンサーなど、Web3体験に最適化されている。

Solana Mobileは開発者向けにモバイル対応のソラナブロックチェーンdAppsツールキット「Solana Mobile Stack」を提供。また、dAppストアではMagic Eden、StepN、Jupiterなどの人気Web3アプリにアクセス可能だ。

Sagaのメーカー米企業OSOM Productsは、アンドロイドの生みの親であるAndy Rubin氏が2015年11月に創設。2020年初めに解散した米スマートフォンメーカー「Essential Products」の元開発チームによって設立された新興企業だ。

OSOMは2022年9月に、ソラナラボが主導するシリーズA資金調達ラウンドの完了を発表した。

関連:ソラナのWeb3スマホ「Saga」、製品出荷開始

ソラナの躍進

ソラナの分散型取引所(DEX)の出来高は16日に、24時間ベースで初めてイーサリアムメインネットの出来高を超えて1位にランクイン。これに先立つ9日、ソラナ・ブロックチェーン基盤のNFTの出来高も24時間ベースでイーサリアム・ブロックチェーンのNFTの出来高を超えるなど、エコシステムの動きが活発化している。

関連:仮想通貨ソラナDEXの24時間出来高、初めてイーサリアム超え一位に

ソラナラボのCEO兼共同設立者Anatoly Yakovenko氏は、ネットワーク活動量の増加と技術革新が顕著な成果を上げていると指摘。仮想通貨市場で、ソラナが強固な位置を確立していると強調した。

ソラナの価格は年初から500%上昇し、ビットコインやイーサリアムを上回るパフォーマンスを達成している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア