Dogeの最小単位にデータを保存
1990年代に登場し、ファーストパーソン・シューティング(FPS)ゲームの歴史に名を刻んだ「Doom」のエミュレータが、22日に暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)に関連するエクスプローラーを開いてプレイ可能になった。
この動きは、ゲームの30周年を記念し、コミュニティによって推進された様々な祝賀行事や新規プロジェクトの一環となる。
Dogecoinネットワーク上でのこのゲームエミュレーターのアクセス方法は、Doginalsプロトコルの通し番号の一つ「Shibescription 61832419」に組み込まれている。
Doginalsとは
Doginalsは、Dogecoinブロックチェーン上にリッチデータを保持するデジタル資産のプロトコルであり、スマートコントラクトを使用せず、メタデータファイルも持たない。代わりに、ブロックスペース内にCalldata(コールデータ)を埋め込む(Inscriptions)ことで、NFTのような構造を実現している。
従来のNFTは主にブロックチェーン上で、ERC-721などのトークン規格を使用して、デジタルアセット(例えばアート作品、音楽、ビデオクリップなど)への所有権を証明するが、実際のコンテンツやメタデータは一般的にオフチェーンの集中管理されたサーバーに保存され、ブロックチェーン上には参照リンクや所有権を証明する情報のみが格納される。
▶️仮想通貨用語集
ビットコインのOrdinalsと同様に、ドージコインのDoginalsは各サトシにトークンデータを関連付ける「刻印(Inscription)」というプロセスを用いる。開発者@minidogeartは、DoomをDoginalsに配置し、Dogecoinブロックチェーンに永続的に記録されることを宣言した。
このような取り組みは前例がある。2023年2月、ビットコイン(BTC)のブロックチェーンに「Doom」のクローン版が登録され、Inscription466として記録された。プレイヤーは特定のエミュレータを使用して、ウェブサーバー上でホストされているこのゲームにアクセスすることができる。
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インスクリプションブームの拡大
ビットコイン版NFT(Ordinals)のブームを受けて、他のブロックチェーンでも敢えてNFT規格を使用せずい、InscriptionでNFT同等物を展開する動きが拡大している。ドージコインでは、2023年2月、「Apezord」として知られる開発者がDoginalプロトコルを用いた、最初のShibescription「0」を作成した。
Doginalsの導入により、コミュニティはテキストから画像、GIFに至るまで何千ものShibescriptionsを生み出してきた。2100万の供給上限を持つ最初のdrc-20トークン、DOGIも流通している。
>Doginalsエコシステムの主要なインフラプロバイダーであるDoge Labsは、drc-20規格の設立、自動化されたマーケットプレイスの創設、Dogecoinウォレットの運営などで知られている。
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