CoinPostで今最も読まれています

計1400億円相当のビットコインが米コインベースから出金 売り圧低下か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの大口出金

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースから、合計1,400億円相当のビットコイン(BTC)が出金されたことがわかった。

出金の情報はデータプロバイダー「CryptoQuant」が20日に公開。ビットコインの数量で表すと計1万8,000BTC超が出金されており、コインベースで確認できるビットコインのリザーブは2017年以降の最低水準まで減少していると指摘した。

オンチェーンデータは常に正しいわけではないが、今回のような大口の出金は需給に関係してくるため投資家からの注目度は高い。出金の理由までは明確ではないが、CryptoQuantは出金を追跡している。

コインベースから出金されたビットコインは複数の新しいウォレットに分けられて送金されたという。各ウォレットに送られたビットコインはそれぞれ4,500万ドル(67億円)から1.7億ドル(256億円)相当だとCryptoQuantは説明した。

今回の出金によって、コインベースの一般向けオーダーブック(取引板)にあるビットコインの数量は約39万4,000BTC(3兆円相当)まで減少している。

関連50000ドル台で揉み合うビットコイン、イーサリアム先物市場に過熱感も

出金理由の分析

CryptoQuantのKi Young Ju CEOも20日、個別でXアカウントに今回の出金内容を投稿。その際、取引所ではない複数のアドレスに出金されたと説明しており、送金先はカストディウォレットの可能性が高いと指摘した。

カストディウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型ウォレット」や「自己管理型ウォレット」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

取引所からの大口出金は通常、仮想通貨所有者が中・長期保有を見据えてカストディウォレットなどへ資金移動した可能性があるとされ、売り圧の低下につながるとの見方が多い。投資家が今後の価格上昇を見込んで、即座に売却せずにコールドウォレットなどで保有するために出金したとの見方だ。

一方、今回の出金後には「OTC取引のために出金した可能性がある」や「他のカストディアンに送金したのではないか」といった指摘も上がっており、出金の理由は不明確である。

OTC取引とは

売り手と買い手が1対1で行う取引を指す。「OTC」は「Over The Counter」の略。

▶️仮想通貨用語集

なお、ビットコインは4月、マイニング報酬(=新規発行量)が半分に減る半減期を迎える。

関連「今回のビットコイン半減期は前回と違う」グレースケール分析

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア