はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ゴールドマン・サックスら大手金融、ブロックチェーンで資産トークン化を実証

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Canton Network」で資産トークン化

大手金融機関などのグループが参加する機関向けブロックチェーンネットワーク「Canton Network(カントンネットワーク)」は12日、現実資産(RWA)トークン化の包括的な実証実験を行ったと発表した。

ゴールドマン・サックス、BNYメロン、Cboeグローバル・マーケッツをはじめ、45の組織が参加している。資産運用会社、銀行、カストディアン、取引所、インフラプロバイダーなど金融業界の様々な種類の企業が集まった。

22の許可型ブロックチェーンにわたるシームレスな相互運用性を実証し、350を超えるシミュレートされた取引を実施している。

資産トークン化、資金登録、デジタルキャッシュ、レポ、有価証券貸付、証拠金管理取引などのための分散型台帳機能が提供され、すべてカントンネットワークのテストネットを介して相互運用することができた格好だ。

こうしたシミュレートされた取引により、資産を安全に移動するための規制上の要件を遵守しながら、取引相手システム間でリアルタイム決済と即時のデータ整合が行えることを実証した。

トークン化された従来型資産の発行、移転、決済に関する規制要件を満たしつつ、コスト、リスク、非効率性を削減する可能性を示している。

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

▶️仮想通貨用語集

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

断片化されていたシステムを同期

カントンネットワークを立ち上げたブロックチェーン関連企業Digital Assetのユヴァル・ルースCEOは、「カントンは、現在の規制のガードレールを遵守しながら、これまでサイロ化されていた金融システムを接続して同期できるようにする」と話した。

これまでは、企業がブロックチェーンを使う上では、データ制御やプライバシーの問題があったが、カントンネットワークはこれに対処する。

まず、複数のアプリケーション間で取引を行う際に参加者のプライバシーを保護できる。

さらに、取引をサードパーティの汎用バリデータープールではなく、データ定義されたノードのセットによって検証することにより、企業はアプリケーションのパフォーマンスを制御し続けることが可能だ。

今回の実証実験では、BNY メロン、ブロードリッジ、DRW、エクイレンド、ゴールドマンサックス、オリバーワイマン、パクソスなどが市場の専門知識を提供した。

その他に、BNPパリバ、コメルツバンク、IEX、ノムラ、ノーザントラスト、スタンダートチャータード、ステートストリート、Visaやその他企業が参加している。

また、デロイトがオブザーバーを務め、マイクロソフトもサポートパートナーとなっている。

カントンネットワークは2023年5月に分散型のインフラを提供する「ネットワークのネットワーク」として立ち上げられた。SBIデジタルアセットホールディングスやS&Pグローバルなども参加企業として名前を連ねている。

関連: マイクロソフトやゴールドマン・サックスらが協業 ブロックチェーンで金融システムの相互運用実現へ

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/30 日曜日
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧