はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

欧州最大級取引所Bitstampを韓国の投資会社NXMHが買収|大手企業の仮想通貨企業買収相次ぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EU最大級の仮想通貨取引所Bitstamp、韓国系の投資会社NXMHが買収
EU最大級の取引量を誇る仮想通貨取引所Bitstampの80%株式が、韓国系の投資会社NXMHによって取得された。 今回の買収額は4億ドル(約450億円)に上ったとも噂されており、全て現金での取引であったと報じられている。

EU最大級の仮想通貨取引所Bitstamp、韓国系の投資会社NXMHが買収

EU最大級の取引量を誇る仮想通貨取引所Bitstampの80%株式が、韓国系の投資会社NXMH(親会社エヌエックスシー・コーポレーション)によって取得されたことが、公式発表にて明らかになった。

ご報告:Bitstampは、ベルギーを本拠地とする投資会社NXMHによって買収されました。私たちのチーム、運営陣、ビジョンはこのまま維持されます。これは市場で最も信頼される仮想通貨取引所となるための、確実な次の一歩だと信じております。

そして、BitstampのCEO、Nejc Kodrič氏はロイター通信 に対し、「今回の買収が全て現金で行われた」と話している。

Kodrič氏は契約条件の詳細には触れなかったが、海外メディアFortune が報じたところでは、今回の買収額は4億ドル(約450億円)に上ったとも噂されているようだ。

また、今回のBitstamp買収後も、同社の経営者Kodrič氏が10%の株式を継続的に保有し、社長も続投することになる。

Bitstampとは?

Bitstampは、USDやEUR建の法定通貨取引ペアの提供だけでなく、仮想通貨間取引も提供している欧州最大級の仮想通貨取引所だ。

取扱通貨は、ビットコイン、XRP(リップル)、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインで、BTCやXRPのUSD建取引が盛んに行われている。

Bitstampの経緯とは

BitstampのKodrič氏は、今回の買収の経緯に関して、以下のように語る。

売却は計画されたものではなかった。買い手を探して回り、勧誘するような努力もしていなかった。

昨年の活気ある(仮想通貨)業界の様子が、橋頭保を築こうとする買い手の興味を引いた。買い手からアプローチされるようになったのは、去年の中頃からだ

欧州市場を独占し、セキュリティ性や投資家程などの面でも評価の高い同社は、ここ数年で複数の買い手から誘いの声が掛かっていたという。

結果としてBitstampは、正式認可を受けたルクセンブルク大公国籍の取引所を現状のままで続けさせてもらえるNXMHを選んだ様だ。

なぜNXMHは連続して取引所を買収するのか

まず、NXMHが以前買収したKorbitは韓国4位の仮想通貨取引所である。

仮想通貨メディアのCRYPTOSLATE が報じたところでは、以前韓国で業界2位のBithumb(ビッサム)はイギリスへの市場拡大を狙っていることが今年初頭明らかになったものの、システムやコンプライアンスの課題が解決できておらず計画が滞っているという。

つまり、韓国企業はある程度、欧州市場への参入を目論みつつ、買収を実用的で効率の良い手段としていると考えられる。

これまでにBitstampが築いた銀行業界との強固な関係や運営陣を踏まえると、NXMHが欧州参入のために同社を買収するのはむしろ自然な行動だろう。

一方で、2018年始以来、仮想通貨価格の下落は全ての取引所に影響をもたらし、Bitstampも例外なく60から70%取引量を減らしたという。

それでも仮想通貨取引所の収益性は堅く、大企業を惹きつけるとされた。

SNSの人気アナリストであるJoseph Youngは今回の買収を加え、以上の様に現在韓国における「財閥」の仮想通貨勢力図を取り上げた。

左側が韓国の巨大企業、右側が仮想通貨取引所(主に韓国発)となっており、ご覧の通り、同国の巨大企業は仮想通貨業界への参入を積極的行い、先取りで地位を強固にしようという意思が考えられる。/p>

さらに、先日、シンガポールに拠点を置くブロックチェーン投資ファンドのBK Global社が韓国最大級の仮想通貨取引所Bithumbを約396億円で買収したと報じられた。

このような一連の動きからすると、韓国だけでなく、グローバルにおいても、仮想通貨取引所が大手企業や財閥の傘下へ入るのが今後の業界トレンドになるだろうか。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

アリババクラウド、ブロックチェーンサービスを中国国外展開開始
アリババクラウドBaasを国外展開開始。中国国内のみ利用が可能となっていた、ブロックチェーンサービスが米国、ヨーロッパ、東南アジアにも展開することが発表された。さらなる拡大が注目される。
金融庁、仮想通貨取引所の認可登録に関する「審査長期化要因」を全公開
金融庁が仮想通貨取引所のにおける「審査長期化の要因」を公開 仮想通貨交換業者の登録審査に係る...
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧