はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコインとイーサリアムの架け橋として注目のステーブルコイン「WBTC」|価値提案向上へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン基軸のERC20トークン:WBTC
10月下旬にビットコインを担保としたERC20トークン、WBTCが公開され、19年1月に開始することが発表された。「透明性が重要」とKyber社CEOのLuu氏が語るWBTCは、テザーなど裏付け資産が疑問視されるステーブルコインの現状に対し、新たな可能性を吹き込むことができるのか。
WBTCとは
Wrapped Bitcoinの略称。ビットコインに裏付けされており、dAppsや分散型取引所のDEXに流動性をもたらすことを目的にした新しいERC20トークン。BitGo、Kyber NetworkとRepublic Protocolが協力して現実したプロジェクトで、来年1月から始動する予定。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ビットコインを担保としたERC20トークン:WBTC

先月27日、BitGo、Kyber NetworkとRepublic Protocol等が共同して、WBTCという新種のステーブルコインを2019年1月から発行する計画を発表した。

WBTCことWrapped Bitcoinは、イーサリアムのネットワーク上で、ビットコイン価格に裏付けされたERC20トークンだ。

9月に米サウスダコタ州から認可を受けた、仮想通貨カストディ企業のBitGoが、担保となるビットコインのカストディ・サービスを提供し、Kyber NetworkとRepublic Protocolが鋳造の一部分を担う予定で、プロジェクトに加わる企業は今後も増えて行く予定だ。

Kyber NetworkのCEOであるLoi Luu氏は、「ビットコインの流動性とイーサリアムのスマートコントラクト機能を組み合わせる」通貨と表現している。

BitGoのCTOであるBenedict Chan氏は、WBTCの管理方法について、以下のように言及した。

ビットコインが保管されているアカウントとその残高は、全てダッシュボードで記録される為、ユーザーはビットコインを全てチェックすることができる。

Kyber Network CEOのインタビュー発言

またKyberのLuu氏は、海外仮想通貨メディアとのインタビューに応じ、WBTCで一番強調したい点は「透明性」であると強調、需要についても言及した。

透明性は、非常に重要であると考えている。

このプロジェクトのプロトコル・規格は、他のアセット(資産)もトークン化するのに使用できるので、さらに他の企業とも提携できるようオープンでコミュニティーに特化しており、透明性を保ち続けたい。

特に大きな需要に関しては、分散型取引所(DEX)、法律関係、複合金融、インデックスファンドなどの「財務プロトコル」が挙げられる。

また、パートナーであるコインベースが、関連事業領域で潜在的な競合相手になり得るか?と問われると、

「WBTCは、コミュニティ主導のプロジェクトであり、加盟店や保管店はもちろん、DAO(自律分散型組織)のメンバーとして参加することを歓迎する。その他プロジェクト及び企業が本イニシアチブに参加し、協力し合えることを期待している。」と回答している。

透明性が求められる仮想通貨市場

現在仮想通貨市場は、USDTを筆頭としたステーブルコインの資産裏付けに関する疑惑で満ちている。

時価総額10位の仮想通貨を悩ませる疑念を払拭する為、USDTを発行するテザー社は、6月と今月2日に銀行口座の残高を保証する文書を公開しているが、依然としてUSDTへの疑いは払拭しきれずにいる。

そのような状況にある中で、WBTCはビットコインに依存しがちな分散型取引所における資金の流動性を高めることを一つの目的として発行される予定だ。

また、実際にアドレスをブロックエクスプローラで検索すれば、ビットコインの残高が確認できる資産に裏付けられているWBTCは、ステーブルコインへの疑惑が絶えない現在の相場に、新たなステーブルコインの在り方を切り開くことになるかもしれない。

CoinPostの関連記事

仮想通貨ビットコイン基軸のERC20トークン『WBTC』が来年1月に登場
WBTC (Wrapped Bitcoin) が、完全にビットコインに裏付けられたERC20トークンとして、2019年1月にイーサリアム上に登場することがプレスリリースより明らかになった。BTCの流動性と全ての分散型アプリケーションを強化するイーサリアム上のエコシステムを繋ぐ橋と注目される。
『リップル(XRP)をバイナンスの基軸仮想通貨にすべき』Twitterで大反響の要望にWeiss Ratingsも賛同
とあるユーザーが発信した「リップル(XRP)をバイナンスの基盤通貨にすべき」とのツイートが、SNS上で多大な反響を呼んでいる。アンケート結果などを受け仮想通貨の格付け会社Weiss Ratingsも賛同しており、今後の動向に注目。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/10 月曜日
15:41
5つのXRP現物ETFが上場準備完了、11月中の米国デビューなるか
フランクリン・テンプルトンなど大手5社のXRP現物ETFがDTCCに登録完了。11月中の取引開始に向け最終段階、機関投資家の関心高まる。
14:46
Smart Pocket、30億ドル規模のIPミーム・エコシステムをつなぐ基軸通貨「SPトークン」をローンチ
Smart Pocketが30億ドル規模のIPトークン市場をつなぐ基軸通貨「$SPトークン」を正式ローンチ。総額3億5,000万ドルのSeason 2エアドロップも開始。世界初のIPトークン特化型ローンチパッドの新展開。
12:28
ビットコイン105,500ドルに反発、トランプ給付金案と政府機能回復への期待高まる
仮想通貨市場ではビットコインやアルトコイン相場が反発し105,500ドルに。米国で2,000ドルの特別給付案が浮上し、2020年の景気刺激策時のような流動性流入への期待が高まる。政府閉鎖の終息見通しと90億ドルの取引所資金流入も追い風。
12:09
RWAトークン市場で金(ゴールド)担保型が躍進、機関投資家の関心集まる
ゴールド価格の上昇を背景に、金担保トークンXAUTの時価総額が30日で39%増の成長を示している。10月にはXAUT専門のトレジャリー企業オーレリオン社が誕生した。
11:48
仮想通貨ウォレットのLedger、米国でIPOまたは資金調達を検討=報道
ビットコインなど仮想通貨のハードウェアウォレット大手Ledgerが米国でのIPOまたは資金調達を検討。仮想通貨盗難が増加する中、2025年の売上は過去最高を記録している。
11/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルの770億円調達やジーキャッシュ高騰の背景分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
週明けから急落のビットコイン、相場復調の前提条件は?|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は続落の見通し。AIバブル崩壊や景気後退懸念から1560万円周辺まで下落。ただし短期筋の97%が含み損となっており、下値余地は限定的との指摘も。bitbankアナリストが今後の展望を解説。
11:00
週刊ニュース|金融庁の仮想通貨ETF関連デリバティブ国内提供への見解に高い関心
今週は、暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供に対する金融庁の見解、ビットコインの10万ドル割れ、仮想通貨の最新市場分析に関する記事が関心を集めた。
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧