はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

CryptoQuantが夏枯れ相場を分析、ビットコイン需要の弱さを示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの分析

暗号資産(仮想通貨)の分析を行うCryptoQuantは20日、週刊レポートを公開し、投資におけるビットコインの需要が減少してきていると報告した。

顕在需要という数値が今年の4月以降は減少基調にあり、マイナスになった時期も数週間あったと指摘。他にも需要を判断する多くの指標が、ビットコイン相場が弱気であることを示しているとした。

CryptoQuantの顕在需要とは、「1日のブロック報酬」と「1年以上動いていないビットコインの1日の変化量」との差を算出した数値。これは、コモディティ(商品)の需要を計るのによく使われる手法だとCryptoQuantは説明している。

顕在需要を数値化し、グラフにしたのが以下の画像。黒線がビットコインのドル価格(左軸)、紫の線が顕在需要(右軸)を表している。顕在需要の単位はBTCだ。

出典:CryptoQuant

CryptoQuantは、1BTC=7万ドル(現レートで約1,016万円)の水準で取引されていた4月以降、顕在需要は急速に減少したと指摘。具体的には、顕在需要の30日間の合計数が、21年1月以降最も多かった49.6万BTCから、現在はマイナス2.5万BTCに減っていると述べている。

上記のグラフが示しているように、顕在需要はビットコイン価格が停滞したり、下落したりした時にマイナスになっている。また、CryptoQuantは、ビットコインの需要の減少は、米国の現物や現物ETFの購入が減少していることも影響していると指摘した。

その上で、ビットコイン価格が持続性のある上昇をしたり、最高値を更新したりするには、今よりも需要が増加する必要があると述べている。

関連ビットコイン6万ドル台復帰、データはマイナーの投降を示唆

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

▶️仮想通貨用語集

ポジティブな指標も

一方、今回のレポートには、ポジティブな指標も掲載している。CryptoQuantは、ビットコインの全体的な需要が減少する一方で「永続的な保有者は、前例のない水準でビットコインを蓄積している」と報告した。

永続的な保有者とは、これまでビットコインを使ったことも売却したこともないアドレスのこと。その中から、取引所やマイニングプールのアドレスは除外しているという。

永続的な保有者の蓄積を表しているのが以下のグラフ。これらのアドレスの合計残高は、月39.1万BTCという記録的なペースで増加しており、これはビットコインが最高値を更新した24年1Q(1月から3月)よりも、永続的な保有者の需要が多いことを示しているとした。

出典:CryptoQuant

このことは、最近の価格下落を買い場とみている投資家が少なくないことを示唆している。

関連メタプラネット、5億円相当のビットコインを追加購入

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
10:25
NIPグループがビットコインマイニング拡大、月産160BTC見通し
Ninjasイン・パジャマス親会社のNIPグループがビットコインマイニング事業を拡大し、計算能力11.3EH/sを達成する。月間生産量は160ビットコインに増加し、世界約12位の上場マイナーとなる見込みだ。
09:30
ビットコイン10万ドル割れ、MEXC不安とBalancerハッキングが相場を圧迫|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時10万ドルを下回り、円ベースでは24時間で約140万円下落した。MEXCやBalancerにおける信認性不安や米IT銘柄が失速したことが下落を後押しした。
08:45
米財務省、北朝鮮サイバー犯罪と仮想通貨洗浄で8人と2団体を制裁指定
米財務省が北朝鮮によるサイバー犯罪とIT労働者詐欺から得た資金の洗浄に関与した8人と2団体を制裁指定した。過去3年間で北朝鮮関連サイバー犯罪者は主に仮想通貨で30億ドル以上を盗んでいる。
08:02
ビットコイン価格、10万ドル維持できなければ72000ドルまで下落の可能性=クリプトクアント分析
クリプトクアントの責任者はビットコインが10万ドルの水準を維持できなければ今後1~2カ月で72000ドルまで下落する可能性があると警告。10月の清算イベント後、現物需要が縮小していると分析している。
07:15
ビットマイン、1週間で400億円相当のETHを買い増し
トム・リー氏が率いるビットマインは、過去1週間で400億円相当の仮想通貨イーサリアムを買い増ししたことを発表。現金についても1週間で約598億円に増加したと説明した。
06:45
ソラナ保有企業フォワード・インダストリーズ、10億ドルの自社株買いプログラム承認
仮想通貨ソラナを財務資産とするフォワード・インダストリーズが10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。2027年9月まで有効で、同社のSOL戦略への確信を示すものとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧