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ビットコイン6万ドル台復帰、データはマイナーの投降を示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

19日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比236.7ドル(0.58%)高の40,896ドル、ナスダック指数は245ポイント(1.4%)高の17,876で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比627円(1.6%)高の38,015円となった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比3.0%高の1BTC=60,469ドルに。

BTC/USD日足

19日は売り圧力に直面していたが、20日にかけて盛り返した。

米大統領選が暗号資産(仮想通貨)市場の行く末を左右するなど、材料の一つとみられる中、カマラ・ハリス副大統領は、大統領選に勝利した場合、財務長官に米SEC(証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラー委員長を指名する意向を示したことがわかった。

関連:仮想通貨懐疑派ゲンスラーSEC委員長が財務長官候補に、ハリス氏当選の場合

Washington Reporterが報じたもので、複数の上院議員関係者が明かしたという。

ゲイリー・ゲンスラー氏は、投資家保護と市場の健全性を重視する立場を大義名分とし、明確なガイドラインを示さないまま暗号資産(仮想通貨)関連企業の提訴や執行措置に踏み切るなど業界への締め付けを強めた結果、規制面とイノベーションの観点から多くの批判を集めてきた。

米大手資産運用会社グレースケールはこの点について、次のように述べた。

2024年の米国大統領選挙が迫る中、インフレ(物価高)は依然として有権者の最大の懸念事項であると指摘。経済の不確実性に対する潜在的なヘッジとしてビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)に注目する傾向が高まっているとの見方を示した。

そのような状況にある中、トランプ氏は「米国政府が保有するすべてのビットコインを売却せず、国家戦略準備金に充てる」意向を表明している。また、最近の報道によると、ハリス氏による主要顧問の選出は仮想通貨推進への転換を示唆している可能性があるが、一方で、財務長官候補に仮想通貨懐疑派のゲンスラー氏を起用するとの観測もある。

分散型予測市場Polymarketによると、2024年米国大統領選挙の最新予測では、カマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領の勝利予想オッズは拮抗しており、賭け金総額は6億ドル規模に達した。

Polymarket

関連:米大統領選の予測市場を解説|Polymarket(ポリマーケット)の使い方

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マイナー動向

データ分析企業CryptoQuantは、市況レポートにて、ビットコインマイナー(採掘業者)の動向について分析した。

ネットワークハッシュレート(採掘速度)は先週に過去最高を記録し、7月初旬の8.5%の低下から回復した。ビットコインの価格が過去最高値を19%下回る価格で取引されている時期にも、ハッシュレートの拡大は起きていた。

CryptoQuant

今月5日に1BTC=49,000ドルまで暴落した際にマイナーの流出が急増した点については「マイナーの投降イベントが見られた可能性がある」と指摘した。マイナーのビットコインの1日あたりの流出量が19,000BTCまで急増し、3月18日以来の最高水準となった。一部のマイナーは準備金の一部を売却して2,200万ドルの損失を出したという。

CryptoQuant

過去の相場サイクルでは、マイナーの投降イベントは強気相場におけるビットコイン価格の底値付近でよく見られる傾向にあり、底打ち転換を期待する向きもある。

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