はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFTの平均寿命は1年1ヶ月、およそ96%が消滅=レポート 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT市場は大きな困難に直面

NFT(非代替性トークン)やブロックチェーンゲームの情報を提供するNFTeveningは7日、NFTについてのレポートを発表。これまでに、NFTプロジェクトの96%が消滅しており、平均寿命は1.14年だと報告している。

NFTの消滅は、2023年に特に多く観測された。消えたプロジェクトが全体の30%に上った格好だ。2021年は13%、2022年は22%、2024年はこれまでに20%が事実上退場を余儀なくされている。

出典:NFTevening

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

調査方法として、まずNFTeveningは、データサイトNFTScanで5,000を超えるNFTコレクションを調査。最低価格、時価総額、取引量などについてデータを収集した。

さらに、次の3つの基準のいずれかを満たす場合、そのNFTが消滅したと定義している。

  • 取引高が0になる
  • 過去1週間(7日間)の販売数が20件未満
  • 過去3か月間にX(旧Twitter)で活動が途絶える

また、寿命については、開始日を「ドメイン登録日」、終了日を「Xでの最終投稿日」と設定して計算した。NFTの平均寿命1.14年は、一般的な「仮想通貨プロジェクトの2.5倍短い」とも指摘している。

NFTeveningは、次のように慎重な行動を投資家に呼びかけた。

以前はデジタル所有権と投資の未来として賞賛されていたNFTの市場は、大きな困難に直面している。NFTの寿命が短いことから、この市場は多くの人が期待していた金の卵ではない可能性がある。

今後、投資家は慎重に行動する必要があり、市場はより安定した持続可能な慣行を目指さなければならない。

8月末には、米証券取引委員会(SEC)がNFTを証券とみなす動きもみられた。

関連NFTの有価証券性で提訴の可能性、米SECがOpenSeaにウェルズ通知を送付

成功例存在も、取引量はピークから大幅減

一部の成功したNFTではまだ高額落札が続いている。例えば、今月にはCryptoPunksのNFTが620 ETH(時価2億円相当)で販売された。

関連現物CryptoPunks、公式アートプリント発売へ

また、米国のドナルド・トランプ前大統領は、オリジナルNFTコレクションの第四弾をリリースし初日で3億円以上の売り上げを達成している。

関連トランプ前大統領、仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」をまもなく発表か

関連株式会社ポケモン、分散型台帳やNFT関連の特許を取得

ただ、The Blockのデータによると取引量は大幅減少している。NFT取引量がピークだった2021年夏には週次取引量が30億ドル(約4,290億円)に達したこともあった。

しかし、2024年9月8日までの直近の一週間では、週次取引量は約7,500万ドル(約107億円)だ。最盛期からは数十分の一の規模になっている。

先日、ミームコインについても平均寿命がわずか一年であるというデータが報告されたところだ。

関連ミームコインの平均寿命は1年、これまでに9割上が消滅=レポート

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/21 火曜日
17:30
日銀副総裁、ステーブルコインが国際決済の中核担う可能性を指摘
日銀の氷見野副総裁は21日、ステーブルコインが国際決済システムの主要プレーヤーとして浮上する可能性があると指摘。世界の資産の半分がノンバンク保有で規制の枠組みが追いつかない現状に警鐘を鳴らした。
17:06
ヴィタリック、ゼロ知識証明を10倍高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、ZK証明を高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説した。従来のSTARKと比較して約10分の1のコストで検証が可能になるという。長期目標「Lean Ethereum」の実現に向けた重要技術として注目される。
15:35
SBI系ビットポイント、法人のイーサリアム活用支援を強化 
SBIグループのビットポイントジャパンは、株式会社Def consultingとの提携により、イーサリアムを活用した法人向けの資産運用支援を強化。最新の戦略で企業価値向上を目指す。
14:08
片山さつき氏、財務大臣に起用 暗号資産規制整備にも期待
片山さつき氏が新財務相に就任。1988年に財務省入省後、金融政策や暗号資産規制、税制改革に関与してきた実績が注目されている。
13:30
X、ユーザーネーム市場を開設し最高100万ドルで販売開始
Xがプレミアム会員向けにユーザーネーム市場を開設し、非アクティブなユーザーネームを最高100万ドルで販売すると報じられた。無料の「プライオリティ」と有料の「レア」の2種類を提供する。
13:17
株価大幅下落のソラナ・カンパニー、私募株ロックアップ解除を予定通り実施へ
パンテラ・キャピタルが支援するソラナ・カンパニーは、株価下落する中、私募株のロックアップ解除を予定通り実施すると発表。「絆創膏を一気に剥がす」アプローチで、市場の圧力に対処する方針を示した。
12:50
ナスダック上場グリーンレーン、165億円調達でベラチェーン(BERA)戦略を開始
米グリーンレーン・ホールディングスが1.1億ドルの私募増資を実施し、仮想通貨BERAの保有戦略を開始すると発表した。ポリチェーン・キャピタル主導で上場企業として最大規模のベラ保有者を目指す。
11:40
アマゾンAWSの大規模障害、コインベースやロビンフッドにも影響
アマゾンAWSの障害で仮想通貨取引所コインベースや取引アプリのロビンフッドに一時不具合が発生した。集中型クラウドへの依存リスクが改めて浮き彫りになった。
11:25
パンプファン、ミームコインローンチ市場を再び支配 日次1.5億円収益維持=報道
ミームコインローンチパッドのパンプファンが市場シェア95%を獲得し独占状態に。市場低迷下でも日次1.5億円の収益を維持。圧倒的な卒業数と強固な回復力を示す。
11:03
ユーザー数5500万人突破、Web3ソーシャルインフラ「UXLINK」のCEOが描くマスアダプションへの道
UXLINK CEOローランド・サフォー・ンタゲ氏の独占インタビュー。Telegram基盤で5500万ユーザーを抱えるWeb3ソーシャルインフラの戦略と日本市場への期待を聞いた。
10:40
カナダの州政府、AI電力制限と仮想通貨マイニング恒久禁止を提案
カナダのブリティッシュコロンビア州が人工知能データセンター向けの電力供給を制限し、新規の仮想通貨マイニングプロジェクトを恒久的に禁止する法案を提出したと報じられた。
10:00
BTC採掘企業ビットディアの株価目標上方修正、ベンチマークがAI事業を評価
ベンチマークが仮想通貨ビットコイン採掘企業ビットディアの目標株価を大幅に引き上げた。AI事業の社内化により収益創出が加速すると予測している。
09:35
「ETHに押し目買いの傾向」CoinSharesが先週の資金流動結果を公開
CoinSharesは、先週の仮想通貨投資商品への資金フローは約5.1億ドルの純流出だったと公表。イーサリアムの投資商品では押し目買いが見られたが、ビットコインの投資商品に相殺されたと指摘している。
08:30
コインベース、米財務省にマネロン対策規則の全面見直しを要請
仮想通貨取引所コインベースが米財務省に対し、1970年制定の銀行秘密法を含むマネーロンダリング対策規則の全面見直しを求めた。AI活用やブロックチェーン解析を推奨し、現行制度は時代遅れで逆効果だと主張。
08:10
イギリスで仮想通貨ETP解禁、ブラックロックなど個人投資家向けに上場
21シェアーズ、ビットワイズ、ウィズダムツリーがビットコインとイーサリアムの上場投資商品を英国の個人投資家向けに初めて開放した。当局が4年間の販売禁止を解除。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧