2か月で10億ドル達成
米資産運用会社ブラックロックが提供する イーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)の総資産額が、10億ドル(約1,440億円)を突破したことが明らかになった。
金融リサーチプラットフォーム「SoSoValue」のデータによると、27日の1日で同社のファンド「iShares Ethereum Trust (ETHA)」へ1,146万ドル(16億4,950万円)の純流入があり、ETHAの純資産額は10.4億ドル(1,497億円)となった。
ETHAは7月の提供開始からわずか2か月でこの額に到達した。米投資顧問会社The ETF StoreのNate Geraci社長によると、これは米国で提供されている3,700以上のETF商品の中で上位20%に入る規模だという。
iShares Ethereum ETF eclipses $1bil in assets…
— Nate Geraci (@NateGeraci) September 28, 2024
Now in top 20% of all 3,700+ ETFs.
Did this is 2 months. pic.twitter.com/iRWaxkjZxl
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イーサリアム現物ETFへの関心
米国で提供されているイーサリアム現物ETF全体では、27日には5,870 万ドル(約84億4,900万円)相当の純流入を記録した。
27日の資金流入が最も多かったのは、フィデリティのファンド「FETH」で4,254万ドル(約61億2,300万円)だった。同日に純流入を記録したファンドは以下の通り:
- ビットワイズ「ETHW」:543万ドル
- インベスコ「QETH」: 432万ドル
- グレイスケールのミニトラスト「ETH」:229万ドル
- ヴァンエック「ETHV」:198万ドル
- 21シェアーズ「CETH」:135万ドル
一方、イーサリアム現物ETFで最大の資産総額(45.1億ドル=6,490億円)を誇るグレイスケールのイーサリアムトラスト「ETHE」からは同日、1,072万ドル(15億4,298万円)が流出した。
週次取引で見ると9月23日~27日の週は、それまで6週連続していた純流出の流れを堰き止め、合計8,450万ドル(約121億6,250万円)の純流入という好調な結果をもたらした。
ビットコインETFも好調
ビットコイン(BTC)現物ETFへの資金流入は、3週連続で続いており、直近9月23日~27日の週次純流入総額は11.1億ドル(1,598億円)に達した。
27日の日次総流入額は4億9,427万ドル(711億円)で、最も多額の流入があったのはアーク・インベストと21シェアーズによるARKB(2億300万ドル=292億円)で、フィデリティのFBTC (1億2,361万ドル=178億円)、ブラックロックのIBIT(1億1,082万ドル=159億円)と続いた。
資産総額ではブラックロックのIBITが240.4億ドル(3兆4,600億円)で首位に立ち、145.3億ドル(2兆914億円)のグレイスケールのGBTCが続く。
ビットコイン現物ETF全商品の総資産額は、27日時点で612.1億ドル(8兆8,103億円)で、ビットコインの時価総額の4.71%を占めている。
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米証券取引委員会(SEC)は21日、ブラックロックによるビットコイン現物ETFのオプション取引のナスダックへの上場申請を承認した。
オプション取引は、保有者に将来のある時点で決められた価格で資産を売買する権利を与えるもので、資産の価格変動に対するヘッジとして利用されることがある。
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