はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン65000ドル台に上昇、ブラックロックなどのETFは2日間で2.4億ドルの純流入に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比260ドル(0.62%)高の42,175ドル、ナスダック指数は108ポイント(0.6%)高の18,190で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比39円(0.1%)高となった。

ビットコイン上昇に伴い、米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが前日比7.6%高、マイクロストラテジーが9.2%高、マラソンデジタルが8.5%高と全面高となっている。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比2.3%高の1BTC=65,020ドルに。

BTC/USD日足

200日移動平均線(SMA)の63,850ドルをすでに上回っており、65,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)をブレイクすれば、トレンド転換および過去最高値を目指す機運が高まるか。

Ash Crypto氏によれば、ビットコインが7万ドルを超えた場合、先物市場では16億ドル相当のショートポジションがロスカット(強制清算)され、強めのショートスクイーズが起こる可能性がある。

Funding Rate(資金調達率)は、ビットコインが6万ドル台を再び回復した17日以降プラスに転じており、以降は強気感情が先行している様子が窺える。

FRB(米連邦準備制度)の大幅利下げを受け、株やビットコインなどのリスク資産が上昇しているが、米国のリセッション(景気後退)懸念について、ソフトランディングの楽観シナリオが強まりつつあるほか、中国の金利引き下げも追い風となっているようだ。

これまで沈黙していた民主党のカマラ・ハリス副大統領が仮想通貨・ブロックチェーンにポジティブな発言をしたことも好意的に受け止められた。

ビットコインETFに2日間で2億4200万ドルが流入したこともポジティブだろう。

ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に今月最大となる1.84億ドルの純流入を記録されたほか、Grayscale ETH Miniも7月26日以来最大の流入を記録した。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

ビットコインと流動性の相関関係

著名アナリストのSam Callahan氏は、ビットコインが世界の流動性に敏感に反応する資産であると主張しており、マクロ経済の指標としてビットコインの価格変動を捉えている。

同氏の分析によると、ビットコインの価格はグローバル・マネーサプライ(M2)と83.2%の期間で相関しているとされ、流動性が拡大するとビットコインの市場価格が上昇し、流動性が縮小すると価格が下落する傾向がある。

Sam Callahanの提示したデータによれば、S&P 500 ETF(SPX)が2番目に相関性の高い金融資産であり、債券は44.6%〜44.8%に過ぎない。

Sam Callahan

マネーサプライは、国の経済における通貨供給量を示す指標の一つである。

ビットコインと流動性の相関関係を示すグラフでは、グローバル・マネーサプライ(M2)に対して正の相関を示している。コロナ禍における大規模金融緩和など、流動性が高い環境では、投資家はリスクオン(リスク選好)のアプローチを採用する傾向にある。

一方で、ビットコインと流動性の相関関係は、マウントゴックス(Mt.Gox)事件やコロナショックなど内部市場動向や特異な出来事により、短期的には弱まることもあると捕捉した。

また、Sam Callahan氏は、株式とは異なりビットコインには利益や配当がなく、パフォーマンスに影響を与える構造的な要因はないと言及。その上で、 「安全資産とされる金(ゴールド)や債券とは異なり、ほとんどの資本プールは依然としてビットコインをリスク資産と見なしている」と指摘した。

そして、「ビットコインは世界的な流動性と強い相関関係にあるため、投資家やトレーダーにとって貴重なマクロ経済のバロメーターとなっている。ビットコインは、世界的な通貨発行率とドルの相対的な強さを反映する鏡だと考えることもできる。」と結論付けている。

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧