CoinPostで今最も読まれています

200兆円以上運用の英L&G、流動性ファンドのトークン化を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

流動性ファンドのトークン化検討

ロンドンに拠点を置く年金・投資管理会社リーガル・アンド・ジェネラル(L&G)は、ブロックチェーンを活用してファンドをトークン化することを検討している。The Blockなどが報じた。

同社の投資部門リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)は世界最大級の投資会社で、運用資産は1兆1,400億ポンド(約222兆円)に上る。

LGIMのグローバルトレーディング責任者エド・ウィックス氏は次のように説明した。

LGIM流動性ファンドをトークン化された形式で提供する方法を検討している。

ファンド業界のデジタル化は、効率性の向上、コストの削減、幅広い投資ソリューションを様々な投資家に提供するための鍵となる。この分野が継続的に進歩していくことを期待している。

LGIM流動性ファンドは、短期および超短期の現金管理用に設計された商品だ。安定した収益を目指しながら資金をすぐに現金化できるようにする。流動性ファンドの一般的な特徴としては、低リスクの資産に投資し、元本を保全しながら少額利回りを提供することがある。

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

英国政府がゴーサイン

英国では2023年11月、政府のワーキンググループが認可ファンドにトークン化商品の開発を許可した。

金融行為監視機構(FCA)に認可されたファンドが販売および償還取引にトークン化を採用できるようにするものだ。

条件としては、投資ポートフォリオが株式や債権など主流の投資資産のみで構成されており、暗号資産(仮想通貨)などは含まないことが挙げられた。また、従来の評価および決済プロセスを維持することも含まれる。

この際、ワーキンググループのミシェル・スクリムジョール議長は、ファンドのトークン化は、「効率性と流動性の向上、リスク管理の強化、オーダーメイドのポートフォリオ作成」を容易にして、業界の運営方法に革命をもたらす可能性があると述べていた。

関連ビットコイン・ゴールド・株式 専門家が語る2024年の最適投資戦略|WebX2024

ブラックロックのBUIDL

現実資産(RWA)トークン化分野では、米大手資産運用企業ブラックロックの「USD機関デジタル流動性ファンド(BUIDL)」が好調だ。

イーサリアム上で発行されており、1トークンあたり1ドルの価値を有し、所有者が金利を獲得することもできる。総資産の100%を現金、米国債、現先契約に投資している。

BUIDLは3月に立ち上げられ、以後4か月だけで800億円の資金流入を集めた。記事執筆時点の時価総額は、約5.5億ドル(約828億円)だ。

関連「仮想通貨デリバティブ取引の担保にBUIDLの活用を」ブラックロックがバイナンスらと検討=ブルームバーグ

米国債系のオンチェーンファンドとしては米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンも、2021年より「フランクリン・オンチェーン米国政府マネー・ファンド(FOBXX)」を提供しているが、最近はBUIDLに首位の座を奪われている。

関連フランクリン・テンプルトン、米国債トークン化ファンドFOBXXを「アプトス」に拡大

関連口コミ・評判でおすすめ仮想通貨取引所15社 個人投資家の評価は?

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/22 火曜日
10:40
200兆円以上運用の英L&G、流動性ファンドのトークン化を検討
英大手運用会社L&Gがブロックチェーンによる流動性ファンドのトークン化を検討。運用資産200億円超の大手が参入する可能性が注目される。
10:10
ブテリン氏、ETHステーキングの集権化対策を解説
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、PoSの中央集権化の解決策について説明。ステーキングの集権化が進むことは、イーサリアムの最も大きなリスクの1つだと指摘している。
08:25
仮想通貨決済インフラTransak、9万以上のユーザーデータ漏洩
仮想通貨決済プロバイダーTransak決済サービス企業Transakは21日、従業員のラップトップがフィッシング攻撃を受けたことによるデータ漏えいを公表した。
07:25
リップル共同創設者ラーセン氏、15億円分のXRPをハリス氏の支援団体に再び寄付 8月の10倍に
リップル社の共同創設者であるクリス・ラーセン氏はカマラ・ハリス氏を支援する「Future Forward」に仮想通貨XRPで新たに1,000万ドル(約15億円)を寄付した。
06:35
ソラナミームコイン「MEW」、韓国取引所アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所であるアップビットは21日、ソラナ基盤の猫をモチーフにしたミームコイン「MEW」で、韓国ウォンの通貨ペアを新たに増やした。これによって流動性が強化される見込みだ。
06:20
VanEckのソラナ指標連動証券、欧州でステーキングによる複利を導入 
米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)は21日、欧州で提供するしているソラナの指標連動証券に、ステーキング報酬の仕組みを新たに導入し、複利の恩恵を提供し始めた。
10/21 月曜日
16:40
米大統領選 クジラによるポリマーケット操作懸念、Kalshi CEOが否定
米大統領選を2週間後に控え、ポリマーケットでのトランプ氏勝利の確率が急上昇し市場操作の懸念が高まったが、予測市場KalshiのCEOが強く反論。規制された米国人向け市場との違いと予測市場の意義について解説した。
11:57
欧中銀エコノミスト警告「ビットコイン価格が上昇し続ければ社会の分断に」
欧州中央銀行のエコノミストがビットコイン価格上昇による社会分断を懸念。仮想通貨コミュニティは批判的見解を示す。
11:48
ステーブルコイン決済市場にらむ 米Stripe、11億ドルでBridgeの巨額買収成立か=報道
決済大手Stripe関係者がステーブルコインプラットフォームBridgeを11億ドルで買収完了を示唆した。暗号資産業界最大の取引とも称され、仮想通貨決済の主流化を加速する可能性がある。
11:03
「強気の10月」ビットコイン7万ドル目前、ETFに資金純流入続く
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが7万ドルに接近している。ETFへの20億ドル資金純流入とオプション取引承認などが後押し。強気の10月現象や米大統領選の影響など、仮想通貨市場の最新動向をまとめた。
10:54
ApeChainメインネット立ち上げ、クロスチェーンブリッジ発表  エイプコイン急騰
著名NFTコレクションBAYC関連のApeChainメインネットがローンチ、クロスチェーンブリッジも発表。仮想通貨エイプコイン価格が2倍に。
10/20 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ リップル裁判に新展開、Off The Gridでアバランチ再注目
仮想通貨ビットコインは今週、トランプ氏がきたる大統領選においてポリマーケットの予測市場でハリス氏を大幅にリードしていることや、中国政府からの大規模な追加金融緩和を背景に7月以来の高値をつけて再び69,000ドルに到達。
11:30
ビットコイン1000万円の大台に、ハッシュリボンの買いシグナルも点灯|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが2カ月半ぶりに1000万円の大台に乗せたビットコイン(BTC)相場を分析。米大統領選のトランプトレードの影響や、マイナー指標であるハッシュリボンの点灯といった買いシグナルについて解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCと金価格上昇のシナリオに高い関心
今週は、JPモルガンによるビットコインと金(ゴールド)の価格上昇シナリオ分析、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏によるステーキングに関する提案、米テスラによるビットコイン移動に関するニュースが最も関心を集めた。
10/19 土曜日
13:00
ethOS、イーサリアムOS搭載の新携帯端末「dGEN1」を発表
イーサリアムのOSを搭載し、分散型アプリに最適化されたモバイルデバイス「dGEN1」が発表された。その特徴と主な機能を解説する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧