ビットコインをテスト購入
銀行事業を展開する欧州の上場企業「インテーザ・サンパオロ」は、100万ユーロ(約1.6億円)相当の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を購入したことがわかった。情報を入手した現地メディアらが14日に報じた。
同社のCEOによれば、これは顧客から要求があった場合に備えたテスト購入だという。社内メモが流出もしており、インテーザ・サンパオロは11BTCを保有している。
同社は、イタリアの銀行グループであるバンカ・インテーザとサンパオロIMIの合併によって2007年1月に設立された企業。2023年にデジタル資産向けのトレーディングデスクを開設し、仮想通貨の現物取引を開始していたという。
また、それまでも仮想通貨のオプション取引や先物取引を行い、ETFに投資していたとも伝えられている。
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同社のCEOは、今回ビットコインをテスト購入した一方で、「我々はビットコインのプレイヤーになる予定はない」と説明。そして、仮想通貨はプロの投資家が投資する資産であるとの認識を示し、自身もビットコインに投資していないと語った。
イタリアの銀行が直接仮想通貨を購入するのは初の事例だと現地メディアらが報じているが、インテーザ・サンパオロ自身が今後も継続的に多くの仮想通貨を購入していく可能性は現時点では低いとみられる。
仮想通貨の保有は進むか
仮想通貨に肯定的なドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利したことなどの影響で、今年は国家や地方政府、企業の仮想通貨購入に注目が集まっている。インテーザ・サンパオロの場合はテスト購入だったが、多くのメディアが報じた。
最も注目度が高いのは米国のビットコインの備蓄で、米国が準備金としてビットコインを保有すれば、他の国家らが後に続く可能性が高いと指摘する声は多い。
ビットコインの保有や仮想通貨規制の緩和を推進することが期待されているトランプ氏は、現地時間20日に正式に大統領に就任する。
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