はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トランプ政権、ミームコイン時代を加速か 専門家「2028年まで止まらない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ミームコインの新時代へ

トランプ大統領(当時は次期大統領)が先週末に公式ミームコイン「TRUMP」および「MELANIA」を発行したことを受け、暗号資産(仮想通貨)市場におけるミームコインの新時代が幕を開けたとの見方が広がっている。オンチェーン分析企業CryptoquantのKi最高経営責任者は、この動きが金融市場の本質的な変化を象徴していると分析している。(以下の内容はKi氏視点の論点

個人投資家にとって金融市場は常にミーム(流行)を追いかける場であり続けてきた。S&P500への投資という数十年来の投資信条さえも、一種のミーム投資と捉えることができる。インターネットとソーシャルメディアの台頭により、アイデアの伝播速度と範囲は飛躍的に拡大し、ロビンフッドや仮想通貨取引所の登場は、個人投資家の能動的な投資時代の扉を開いた。

しかし、多くの投資家は本業を持ち、専門知識に乏しいため、インフルエンサーの意見に耳を傾け、他者の行動を模倣し、起業家を崇拝する傾向にある。イーロン・マスク氏への信頼からテスラに投資する行為は、政治におけるポピュリズムと本質的に変わらない。個人投資家は市場のボラティリティを生み出し、機関投資家はそれを利用して利益を得ている。

トランプ新政権は、この現象を規制するのではなく、むしろ活用する姿勢を示している。「避けられないなら利用せよ」という単純な戦略のもと、トランプ氏は自身のコインを発行し、世界中の個人投資家からの投機的資金を引き寄せるブラックホールとして機能させている。十分な注目度があれば、ミームコインは無限の形態を取り得るとされ、著名人コインはその一例に過ぎない。

従来の証券が生産的活動のための資金を集めるのに対し、著名人ミームコインは直接的な価値を創造しない。しかし、トランプ氏はコイン保有者を集団行動のための強力なコミュニティ基盤として活用する可能性が高い。TRUMPコインの価値は、彼の大統領在任中にそのコミュニティがどれだけの影響力を獲得するかにかかっている。

関連トランプ次期大統領が公式ミームコイン「TRUMP」発行、価格は20倍暴騰

Ki氏によれば、著名人ミームコインの発行者が資金を持ち逃げせず、販売に責任を持つ限り、当初懸念されていたほどの害はないという。ビットコインでさえ、初期には高齢者を狙った“怪しい”販売が行われていたが、価格上昇により、それらの詐欺師は今では「先見の明のある者」と呼ばれている。ミームコインの価値は、そのコミュニティが社会にとって有益な行動を取るかどうかに依存する。

仮想通貨の分散型市場は、個人投資家がコミュニティを形成し、集団的なミーム投資に従事する世界的な金融空間であり続けるだろう。トランプ政権は規制市場ではなく自由市場を選択し、今後4年間でこの空間において様々なミーム主導のコミュニティ実験が行われると予想されている。少なくとも2028年までは、この波は止められないだろうと、Ki氏は結論付けている。

関連ミームコインとは?買い方・探し方 PEPEやBONKをDEXで購入する方法

関連仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁が銀行による仮想通貨保有を正式承認、オンチェーン手数料支払い目的で
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
05:35
フィデリティ、ステーキング機能付きソラナ現物ETFを提供開始
フィデリティが11月19日にステーキング機能を備えた仮想通貨ソラナETFを開始した。ティッカーシンボルはFSOLで、同社初のステーキング機能付きETFとなる。
11/18 火曜日
18:06
トランプ一族、世界初のトークン化ホテル開発プロジェクト参画を発表
トランプ・オーガニゼーションとDAR Globalが世界初のトークン化ホテル開発をモルディブで発表。ブロックチェーン技術を活用した新たな不動産投資モデルとして注目される。
18:03
Aave、米国で高利回り貯蓄アプリ「Aave App」開始へ 銀行入金・残高保護に対応
DeFi大手Aaveが一般ユーザー向け貯蓄アプリ「Aave App」を米国で提供開始予定。最大100万ドルの残高保護、自動積立機能など、従来の銀行預金(平均0.4%)を上回る利便性を提供する。
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧