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「ビットコインは売り圧低下も需要が鈍化傾向に」CryptoQuant分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場分析

暗号資産(仮想通貨)の分析を行うCryptoQuantは24日、週次レポートを公開し、ビットコイン(BTC)の売り圧が大きく低下していると指摘した。

1月の実現利益の減少が、投資家が大半のビットコインを利確のために売却していることを示唆していると説明。一方、価格が継続的に上昇するには、現物の需要が増加するペースが遅いとも述べている。

実現利益に関連するグラフは以下の画像。12月はビットコイン価格が10万ドル(約1,559万円)に近づくにつれて、投資家全体の1日の実現利益が合計100億ドル(約1.5兆円)に達していたこともあったと説明した。

出典:CryptoQuant

そして、1月は1日の実現利益が合計20億ドルから30億ドルの水準まで減少していると指摘。このことが、投資家が大半のビットコインを売却済みであることを示唆していると述べた。

また、1月中旬のオンチェーンデータは、現在の価格でトレーダーが売却しても、利益が相対的に少ないことを示しているとも説明。そして、ビットコイン価格が今の強気相場における底値の近くにある可能性もあると述べている。

他にもビットコインに関するポジティブな材料として、ドナルド・トランプ氏の20日の米大統領就任式前に、大口投資家が買い集めを再開した傾向がみられることも指摘した。

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相場上昇のポイント

一方、上述した通り、ビットコイン現物に対する需要の増加ペースが遅いと述べ、継続的に価格が上昇する水準には達していないと指摘。根拠として、顕在需要と呼ばれる数値や需要のモメンタム(勢い)を示すデータを参照している。

例えば、顕在需要とは、「1日のブロック報酬」から「1年以上動いていないビットコインの1日の変化量」を引いて算出した数値のこと。以下の左側のグラフは、先月初旬から顕在需要が減少していることを示している。

出典:CryptoQuant

イーサリアムの価格

今回のレポートでは、ビットコイン以外ではイーサリアム(ETH)の価格に言及した。

CryptoQuantは、2023年末以降ビットコインに対する価格(ETH/BTC)が43%下落していると指摘。そして、大きな要因の1つは、イーサリアムがインフレし、供給量が増加していることにあるとの見方を示している。

供給量が大幅に増えているわけではないが、2022年9月に行われたアップグレード「マージ」以降は、デフレすることが期待されていると説明。そして、現在の供給量はマージ前と同水準にあるとした。

出典:CryptoQuant

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