*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(1/24 AM7時)
暗号資産(仮想通貨)市場の焦点は米国の「ビットコイン戦略的備蓄」のゆくえに移行している。シンシア・ルミス米上院議員がX(旧Twitter)で「大きな出来事が来る」と投稿したことで、「ビットコイン戦略的備蓄」に関する大統領令の発令が期待され、相場が上昇した。しかし、彼女がデジタル資産小委員会の議長に選出されたことが発表されると、期待が一部後退し反落した。だが、未明にトランプ大統領が仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名したことで、再び上昇する展開となった。
関連:トランプ大統領、仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名
1月23〜24日相場状況
ビットコイン戦略的備蓄に関する評価が相場の乱高下を招いている。オプション市場では、大統領令署名後にプットコールレシオ(PCR)が若干上昇していることが確認される。この動きは、シンシア・ルミス議員が提案している「100万BTCの備蓄」という数値目標について、大統領令が具体的に言及していなかった点が投資家の一部にとって期待外れだった可能性を示唆している。
現状分析(1/24日AM7時)
デリバティブ市場では、一部取引所で現物価格より先物価格が安い「バックワーデーション」が発生しており(下画像赤枠)、ビットコインの需給が全体的に引き締まっている状況である。
また、成行注文の動向を見ると、ビットコインのロングポジション・ショートポジションともに大規模な清算が発生し、アクティブOIが減少している(下画像赤枠)。このことから、デリバティブ市場を起因とする売りの連鎖が起きる可能性は低いと考えられる。
さらに、現物市場の買い注文がデリバティブ市場の買い注文を上回っている状況が確認されている(下画像赤枠)。これにより、現物市場を主導とした買いが入っていると推察される。
今後の重要な日程
- 1/24日 日銀政策決定会合
- 1/24日 米購買担当者景気指数(PMI指数)
- 1/30日 米FOMC
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