はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

DeepSeekの影響波及で仮想通貨1000億円級ロスカット ビットコインの押し目買いは継続か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

27日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比+289.33ドル (0.65%)の44,713ドルと上昇した一方、ナスダック株価指数は−612.47 (-3.07%)ポイントの19,341と大幅下落で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価の前引けは、前日比−246.30 (-0.62%)円の39,319円に。

マクロ環境では、インフレ(物価高)懸念やFRB(米連邦準備制度)のタカ派姿勢に加え、中国のAI企業がローンチしたAI(人工知能)“DeepSeek”をめぐる株式市場の動揺が下押し圧力に。

ChatGPTを筆頭とするAIの急速な普及に伴う半導体需要で一躍脚光を浴びたエヌビディアの株価は、前日比-17%と急落し、わずか1日で時価総額6000億ドル(93兆円)相当が吹き飛んだ。

競争激化に伴う高性能GPUの需要減や低価格競争による収益減などが懸念され、株高を牽引してきた銘柄にも波及して米ナスダック株価指数が大幅下落。ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)市場も押し下げた。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが前日比-6.6%の277.9ドル、マイクロストラテジーが-1.6%の347.9ドルとなったが、その後反発していることもあり、東京株式市場ではマネックスやメタプラネットは前日比で大きく下げることはなく、横ばいで推移している。

関連:DeepSeekショックとインフレ懸念がビットコイン市場を揺るがす|仮想NISHI

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.94%の1BTC=102,222ドルに。

BTC/USD日足

先物市場では6.6億ドル(1000億円)相当のロングポジションがロスカット(強制清算)された。

coinglass

テクニカル分析では、日次のインジケーターが売られ過ぎ水準に達し、サポート圏での下支えが示唆される一方、週次指標では依然として買われ過ぎの状態が続いている。

下落局面での押し目買いも相次いだ。

アーカム・インテリジェンスのデータによれば、トランプ大統領一家が支持する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトであるワールド・リバティ・ファイナンシャルは、下落局面でCow Protocolを介して3,247 ETHを買い増した。ワールド・リバティ・ファイナンシャルは3億8,100万ドル以上の仮想通貨を保有しているとされる。

マイクロストラテジーも平均取得価格1BTC=105,596ドルで10,107 BTCを買い増した。

仮想通貨運用会社コインシェアーズによれば、暗号資産(仮想通貨)関連の大統領令を受けて、機関投資家は先週、デジタル資産投資商品に数十億ドルを注ぎ込んだ。デジタル資産投資商品への流入額は先週19億ドルに達し、年初来(YTD)の流入額は48億ドルに達した

なお、ステーブルコインの発行量は2024年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、法定通貨の流入減少を反映して停滞している。ただし、ビットコインの資金調達レートには取引活動の回復兆候が見られ、強弱両材料が拮抗する展開が続いている。

旧正月の影響は?

マトリックスポート(Matrixport)の最新のレポートによると、ビットコインは過去12年間のうち11年間で旧正月(春節)期間中にプラス収益を達成している。

今年の旧正月は1月29日から最長9日間であり、旧正月前には売られる傾向にあるが、旧正月期間中は統計的には優位性があるようだ。

一方、旧正月の2〜3週間前は連休前の手仕舞い売りに加え、旅行費やプレゼント代などを捻出するため、人民元(CNY)やウォン(KRW)などの法定通貨への換金売りが増加傾向にある。

旧正月を祝う文化は、中国や韓国だけでなく東南アジアにも及ぶが、旧正月経過後は、一定の買い戻し需要が生まれやすい。

関連:仮想通貨 時価総額ランキング|注目銘柄・チャート

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/05 木曜日
14:00
Consensys関連ウォレット、460億円相当イーサリアムを大量購入か=アーカム
オンチェーン分析によるとConsensys関連ウォレットが6月4日にGalaxy Digitalから約3.2億ドル相当のイーサリアムを購入。うち1.2億ドル分は既にステーキング運用開始。
13:35
米上院、FRB監督担当副議長にボウマン氏承認 仮想通貨業界歓迎
米上院が48対46でミシェル・ボウマンFRB理事の監督担当副議長就任を承認。ルミス上院議員は「仮想通貨にとって明るい未来の兆し」と評価、業界団体も支持を表明。
13:15
4回目半減期から1年経過 ビットコイン、市場成熟と基盤強化進む=レポート
ビットコインが4回目半減期から1年が経過した。フィデリティレポートによると価格上昇は過去サイクルより控えめだが、ドミナンスやハッシュレートなどの指標からその基盤は強化され、市場が成熟している兆候が見られる。
11:59
ビットコイン10万ドル台で調整、トランプ関税とウクライナ情勢が重石 週末の米雇用統計に注目
暗号資産(仮想通貨)市場はトランプ大統領の鉄鋼・アルミ関税やウクライナ情勢悪化で不安定な展開を見せる。金曜発表の米雇用統計がFRB政策を左右する重要指標として注目される中、10年超保有のクジラが利確売りを進める一方、機関投資家は積極的な押し目買いを展開している。
11:35
モスクワ取引所、ビットコイン先物の取引開始
ロシアのモスクワ証券取引所が仮想通貨ビットコインの先物取引を開始した。ロシアでは、中央銀行による規制緩和で仮想通貨商品提供が活発化している。
11:05
ETHの売却や運用などの財務管理方針、イーサリアム財団が発表
イーサリアム財団は、運営の財務管理方針を発表。仮想通貨イーサリアムの売却・運用に関する方針や運用の現状・計画についても説明している。
10:05
30%減少したビットコイン流動性、需要増が価格上昇の地ならしに=シグナム分析
シグナムの最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの流動性供給が30%減少と発表。ETF需要増加や政府の準備金検討により価格上昇の条件が整いつつあると分析している。
09:45
仮想通貨の現物保管義務化法案可決、カリフォルニア下院
カリフォルニア州下院が6月5日、取引所の休眠仮想通貨を3年後に現物のまま州管理下に移管するAB1052法案を可決。従来の現金化方式から大幅変更で投資家保護を強化。
08:45
ステーブルコイン大手Circle、IPO申し込み25倍超過
仮想通貨ステーブルコインUSDC発行企業Circleが25倍の応募倍率でIPO完了、当初予想を上回る11億ドルを調達。時価総額69億ドルでニューヨーク証券取引所に上場予定。
08:10
政府系ファンドと協議、イーサリアムの金融システム構築に向けた進展=ジョセフ・ルービン
イーサリアム共同創設者ジョセフ・ルービン氏が政府系ファンドとの協議を公表し、イーサリアムが新たなグローバル金融システムの基盤なる可能性について力説した。シャープリンクなど、イーサリアム財務戦略を採用する企業も増えつつある。
07:50
BTCを60/40ポートフォリオに追加する際の重要点、Bitwiseが解説
Bitwiseの最高投資責任者は、60/40ポートフォリオに仮想通貨ビットコインを加えた際のリターンを試算した結果を公開。その際の重要ポイントを解説した。
07:25
ビットコインの新規クジラが3カ月で60万BTC買い占め、古参は売却継続=アナリスト
Cryptoquantアナリストの分析によると新興ビットコインクジラが3月から6月にかけて60万BTCを積み増し。一方で1万BTC以上保有の大口は2017年から売却継続とWilly Woo氏が指摘。
06:40
米上場のK-POPメディア企業、「韓国のメタプラネット」目指し710億円規模のビットコイン戦略発表
ナスダック上場のK-POPメディア企業K Wave Mediaが最大5億ドルの株式売却でビットコイン企業準備金戦略を開始。日本のメタプラネットをモデルとした戦略で株価は2倍以上上昇。
06:22
米上場セムラー、買い増しで保有ビットコイン4449BTCに
ナスダック上場の医療技術企業セムラー・サイエンティフィックが5月23日から6月3日にかけて185BTCを約2000万ドルで追加購入。総保有額は4.6億ドル相当に拡大。
05:55
米上場Webus、430億円規模のXRP準備金計画をSECに報告
ナスダック上場の自動車・ホスピタリティ企業Webusが米SEC宛てに提出した書類で、3億ドル規模のXRP企業準備金設立計画を明らかにした。Rippleの決済技術も統合予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧