
誰でも数分でミームコインを作成できる仕組みを提供するのが「Pump.fun(パンプファン)」です。 2024年のローンチ以来、Phantom(ファントム)などのウォレットを接続するだけで独自トークンを発行できる手軽さから人気を集め、2025年8月時点で発行済みトークンはすでに1,200万を突破しました。
2025年7月には。独自トークン「PUMP」を発行し、トークンセールではわずか12分間で約730億円を調達。 現在は時価総額10億ドルを超える規模に成長しており、ミームコインブームの中心にある注目プロジェクトとして投資家やコミュニティから大きな関心を集めています。
本記事では、PUMPトークンの基本情報や買い方、エアドロップの可能性、Pump.funの特徴や使い方、今後の展開までをわかりやすく解説します。
PUMP購入に必要な、ソラナ調達に
Pump.Funとは
Pump.fun(パンプファン)は、誰でも数分で独自トークンを発行できるプラットフォームです。

出典:DUNE
ソラナ(SOL)を中心に、コインベース主導のL2「BASE」やBlastなどの主要チェーンにも対応しており、2025年8月時点で発行済みトークンは1,200万以上。ミームコインのローンチプラットフォームの中では全体の8割以上がPump.fun経由で発行されており、名実ともにミーム市場を牽引する存在となっています。
ミーム市場を牽引する背景に、パンプファンには大きく4つの特徴があります。
こうした仕組みにより、「誰でも簡単にミームコインを作成し、そのまま透明性の高い取引ができる」という環境を提供しています。
PUMPトークンについて
トークン基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
通貨コード | PUMP |
公開日 | 2025年7月 |
流通供給量 | 約3540億 |
最大供給量 | 1兆枚 |
価格:時価総額 | 0.0029ドル(約0.43円)/10億ドル |
過去最高値 | 2025月7月:約0.0078ドル(約1.15円) |

トークン配分の特徴としては、コミュニティ向けの割当が存在しており、将来的なエアドロップの可能性が期待されています。
発行時のトークンセールではわずか12分で約730億円を調達し、現在は時価総額10億ドルを突破。投資家やコミュニティから強い注目を集めました。
プラットフォーム収益を活用した継続的なPUMPの買い戻しも行われており、価格や流動性を支える仕組みに注目です。詳しくは後述します。
トークンの注目点
手数料収益を原資としたPUMPの買い戻し

出典:買い戻し特設サイト
Pump.funはトークンのローンチ以降、プロダクト収益を利用したPUMPの買い戻しを継続しており、その履歴は公式の収益ダッシュボードで公開されています。
2025年8月28日時点で、わずか2ヶ月ほどの間に累計約6000万ドル(=約33万SOL相当)がPUMPトークンの購入に充てられています。
エアドロップの可能性(コミュニティ配布)

出典:Pump公式サイト
トークノミクスでは「Community/Ecosystem」向けの割当が存在し、コミュニティでは「この枠からのエアドロップ配布の可能性」が期待されています。
創設者Alon氏は2025年7月のインタビュー(ThreadGuy氏配信)で今後のエアドロップには前向きな考えを述べるも、エアドロップは近い将来には行われないと発言しており、今後の実施に関する詳細は不透明です。
Pump.funの注目点や今後の展開
Pump.funは常に進化を続けており、新機能の追加や使いやすさの向上に注力しています。
ミームコインエコシステムの支援

ソラナのミームコイン・エコシステムに大規模な流動性を直接注入する仕組みとして、Pump.funは2025年8月「グラスフル財団」の設立を発表しました。有望なコミュニティやプロジェクトの成長を加速させ、エコシステム全体を底上げすることを目的としており、財団はすでに複数のプロジェクトへの初期支援を開始しており、今後も継続的に資金展開を行う予定になっています。
Pump.funの実績:2025年8月時点
- すでに1200万以上のトークンが誕生
- 累積収益は約7億ドル超え
- プラットフォームのTVL(総預かり資産)は2.6億ドルに達しており、引き続き拡大中
これまでPump.funで発行されたもので成功を収めたものは次のようなものがあります。
- Fartcoin(FARTCOIN):時価総額約8.4億ドル(約1230億円)
- Peanut the Squirrel(PNUT):時価総額約2.1億ドル(約300億円)
- Goatseus Maximus(GOAT):時価総額約8700万ドル(約128億円)
PUMPトークンの買い方
PUMPはSolanaチェーン上のトークンであり、RaydiumやJupiterといったDEXでSOLとスワップして購入できます。取引にはソラナ対応ウォレットとSOLの準備が必要です。
以下のような手順で購入することが可能です。
1.Phantomに送金

出典:Phantom
Phantomの「Receive」画面からソラナのアドレスをコピーし、国内取引所で購入したSOLを送金します。Phantomウォレットの作り方、SOLの買い方は以下を参照してください。
ソラナ(SOL)のおすすめ取引所|将来性・買い方・リスクも総まとめ
2.Jupiterに接続
ウォレットが準備できたら、Jupiterの公式サイトにアクセスし、「Connect Wallet」をクリックして、Phantomを選択してウォレットを接続します。

出典:Jupiter
手順は以下の通りです。
購入後、ウォレットにPUMPトークンが反映されます。また、Jupiterでの詳しい購入方法は以下を参照してください。
Jupiter(ジュピター)の使い方│ソラナで最大級のDEXアグリゲーターの機能を解説
ソラナ(SOL)の調達に
Pump.funの使い方【まとめ】
-
ウォレットを準備
Phantomなどの仮想通貨ウォレットを用意し、ソラナ(SOL)を入金しておきます。 -
Pump.funでウォレットを接続
公式サイトにアクセスして「connect wallet」をクリックし、用意したウォレットと連携します。 -
ミームコインを作成
「start a new coin」を選択し、コイン名やシンボル、画像などの情報を入力するだけでOK(無料)。 -
取引を開始
作成したコインは即座に取引可能。69,000ドルの時価総額に達すると自動でRaydiumに上場されます。
ここでは、上記の手順をさらに詳しく解説していきます。
ウォレット接続やミームコインの作成、取引の進め方などを順を追って紹介するので、初めての方も安心してご覧ください。
ウォレット接続
まず、Pump.funを使うにあたって、Phantom(ファントム)ウォレットなどの仮想通貨ウォレットを準備する必要があります。
Phantom(ファントム)ウォレットはソラナで人気の高い仮想通貨ウォレット、2021年からのサービスの運営実績、月間アクティブユーザーは320万件(2024年1月)、大手VCから資金調達などで、一定の信頼を得ています。
SOLを含む仮想通貨を保管できるだけでなく、Web3アプリの検索や、スワップを含む各種機能の使い勝手で優れていること。エアドロップなど最新情報へのアクセス性が高いなどの特徴があります。
日本のユーザーも、SBI VCトレードのような仮想通貨取引所でソラナ(SOL)を買って、Phantomウォレットに移して使えます。
Phantomのインストール方法は以下のページで紹介しています。ステップバイステップで図を交えてご案内したので、初めての方はこの機会にご用意してください。
関連:Phantomウォレット使い方・作成方法(PC/スマホ)
仮想通貨ウォレットを準備できたら、Pump.funの公式サイトにアクセスし、右上の「connect wallet」を選択し、導入した仮想通貨ウォレットと接続を行います。

出典:Pump.fun
ミームコインの作成
ウォレット接続が完了後、「start a new coin」を選択します。
出典:Pump.fun
その後、以下内容を入力することで、ミームコインの作成が完了します。
- コインの名前(name)
- テッィカーシンボル名(ticker)
- コインの説明(description)
- コインの画像/ビデオ(image or video)
コインの作成にあたっては無料で行うことができます。

出典:Pump.fun
なお、時価総額が3万ドルに達すると「King of the Hill」と呼ばれ、トップページに表示されて注目を集めやすくなります。
取引
作成されたトークンは即座に取引可能です。時価総額が69,000ドルに達すると、自動的にRaydiumへ上場されます。なお、取引はウォレット内のSOLで行うことができます。
取引については、公式サイトから購入/売却したい通貨を選択し、次の画像のような画面で数量を選択し、購入を行うことができます。

出典:Pump.fun
ソラナ(SOL)の調達に
+解説記事
Pump.funのリスクと注意点
Pump.fun利用にあたっては様々なリスクと注意点があります。
ここでは、セキュリティ、投資、法規制、運営の各側面から、重要な事項を紹介します。
セキュリティ面のリスク
2024年5月、Pump.funは約200万ドル(約3億円)規模の不正アクセス事件を経験しました。元従業員がプラットフォームの脆弱性を突き、ボンディングカーブを悪用。個人資金を使わずにトークンを大量購入する手法で被害が発生しました。
この事件を受けてセキュリティ対策は強化されましたが、プラットフォームがクローズドソースで運営されているため、第三者による独立したセキュリティ監査が実施できないという課題が残されています。
また、ユーザー自身のウォレット管理やプライベートキーの保護も重要な注意点となっています。
投資面のリスク
Pump.funで作成されるミームコインは、極めて高い価格変動性が特徴です。しかし、統計によると、プラットフォームで作成されたトークンの約99%がRaydiumへの上場基準である69,000ドルの時価総額に到達できていません。
また、多くのトークンは流動性が極めて低く、大量の売買が価格に大きな影響を与える可能性があります。トークンの売却時に希望する価格で取引できない、あるいは取引自体ができないリスクも存在します。
法規制面のリスク
各国の仮想通貨規制は日々変化しており、Pump.funのサービスが将来的な規制強化の影響を受ける可能性があります。
特に、ミームコインの法的位置づけは多くの国で不明確であり、今後のサービス制限や規制対応が必要となる可能性も考えられます。
また、トークン作成時に使用する画像や名称に関する知的財産権の問題や、投資家保護の観点からの法的リスクも存在します。実際に、一部のトークンに関連して集団訴訟が提起されているケースも報告されています。
関連:Pump.funに集団訴訟 原告は米国証券法違反を主張
運営面のリスク
Pump.funは匿名の開発者によって運営されており、組織の詳細や意思決定プロセスが不透明という課題があります。
将来予定されているPUMPトークンのエアドロップについても、具体的な配布基準や時期が明確になっていません。
さらに、2024年11月にはライブ配信機能での不適切な利用が問題となり、サービスの一時停止を余儀なくされました。このように、コミュニティ管理やコンテンツモデレーションの面でも課題を抱えています。
ソラナ(SOL)の調達に
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