はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

エルサルバドル、米SECに不動産トークン化の国際規制サンドボックスを提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SECとの連携を強化へ

エルサルバドル国立デジタル資産委員会(CNAD)が米国証券取引委員会(SEC)との間で、トークン化不動産に関する規制サンドボックスの構築を提案していることがDecryptなどの報道で明らかになった。CNADのアドバイザーを務めるパーキン法律事務所のエリカ・パーキン弁護士が24日にDecryptに語ったところによると、このサンドボックスにより米国企業がエルサルバドルでトークン化不動産プロジェクトを実験できる可能性がある。

両機関は先週月曜日に会談を行い、国境を越えた規制実験の場の創設について協議した。SECが公開した文書によれば、このサンドボックスは「米国・エルサルバドル間の絆を強化し、グローバルな規制調和を促進する」とともに、「1兆ドル規模の資産クラスの可能性を解き放つ」ことを目指している。特に注目されるのは、エルサルバドルで展開する「小規模な不動産プロジェクト」のトークン化に米国企業が参加できる点だ。

関連:2033年までにRWAトークン化市場が2800兆円規模へ成長 リップル社レポート

CNADのフアン・カルロス・レイエス委員長はCoinDeskのインタビューで「デジタル資産に地理的な障壁がないように、規制当局間の協力にも国際的な障壁があってはならない」と強調した。エルサルバドルは2021年にビットコインを法定通貨とした際、既存の金融制度が脆弱であったことから、仮想通貨に特化した規制枠組みを一から構築できた特異な立場にある。その結果、テザー、Bitfinex、バイナンスなどの大手仮想通貨企業が同国に拠点を開設している。

CNADが提案するパイロットプログラムには複数のシナリオが含まれる。米国でライセンスを取得した伝統的な金融ブローカーがCNAD規制下でデジタル資産ライセンスを取得するケースや、CNADの認可を受けたトークン化企業が小規模なトークン化プロジェクトを展開するケースなどが検討されている。

このサンドボック制度の提案はSECのクリプト・タスクフォースとCNADの会談で議論され、SECのヘスター・パース委員が2月に表明した見解に応えるものだとパーキン弁護士は説明した。パース委員は数カ月前のブログ投稿で、新設のクリプト・タスクフォースが「限定的な規模と一時的な期間での国境を越えた実験を促進する方法」を検討していると述べていた。今月初め、SECの指導部も米国企業のための規制テスト環境、特にトークン化資産に関する実験の場に前向きな姿勢を示していた。今回の小規模な国家からの規制提案にSECが耳を傾けている点は、両国間の協力関係における新たな展開として注目されている。

関連:RWAトークン化業界最大手のセキュリタイズ、ファンド運用事業取得で業務拡大へ

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/25 金曜日
11:30
ステーブルコイン市場、2030年まで最大500兆円規模へ シティが成長シナリオを予測
シティグループが、ステーブルコイン市場は2030年までに最大3.7兆ドル規模に成長すると予測した。また、そのうち米ドル建てコインが90%のシェアを維持すると見ている。
11:24
ビットコイン93000ドル維持、イーサリアムにも変化の兆し トランプ関税ショック後の仮想通貨市場
トランプ大統領による関税政策転換が債券市場の脆弱性を露呈する中、ビットコインは93,600ドル台で堅調に推移。イーサリアムは、アクティブアドレス数の増加や価格の抵抗線突破など、長期下落トレンドからの反転兆候を示した。
10:45
米FRB、銀行の仮想通貨・ステーブルコイン活動に対する規制緩和を発表
米連邦準備制度理事会が、銀行の仮想通貨・ステーブルコイン活動に関する厳格な監督方針を撤回した。参入障壁が低下し、金融機関の仮想通貨ビジネス参入を促進する要素となる。
10:15
セルビア王子が予測、今後のビットコイン急騰可能性 「オメガキャンドル」に言及
セルビア王室のフィリップ王子が「シンプリー・ビットコイン」インタビューで予測を語る。現在抑制されているビットコイン価格は2025年に制御不能な「オメガキャンドル」で急騰する可能性。
09:45
仮想通貨「SUI」、バーチャルのマスターカードをローンチ
Sui財団は、バーチャルなマスターカードをローンチしたことを発表。まずは欧州で、マスターカードを介して仮想通貨SUIで支払いが行えるようになった。
08:45
エルサルバドル、米SECに不動産トークン化の国際規制サンドボックスを提案
エルサルバドルのデジタル資産委員会が米SECとの間で、トークン化不動産プロジェクトに関する国境を越えた規制サンドボックスを提案。テザー等の大手企業が進出する同国の経験を活かし、1万ドル上限の小規模実験を通じて、ポスト・ゲンスラー時代のSECに新たな規制アプローチを示す。
07:45
SecuritizeとMantle、新インデックスファンドをローンチ
RWAトークン化企業Securitizeは、仮想通貨イーサリアムL2のMantleと協業し、インデックスファンドをローンチ。このファンドはビットコインやソラナなどのバスケットに投資できる。
07:25
ビットコイン今後の価格シナリオ 2030年までに最大240万ドル到達へ=米ARK
米ARK Investmentが「Big Ideas 2025」で発表した分析によると、ビットコイン価格は2030年までに30万〜150万ドルに到達する可能性がある。機関投資家の参入、デジタルゴールドとしての採用、新興市場での需要などが主な成長要因に。
06:50
米SEC、PolkadotとHederaのETF審査を6月11日まで延期 新委員長就任で加速の可能性も
米証券取引委員会がPolkadotとHederaに基づく仮想通貨の現物ETFの審査期限を6月11日まで延長。GrayscaleとCanaryの申請、BitwiseのBTC・ETH ETFも同時期まで判断保留に。アルトコイン市場への投資機会拡大は引き続き待機状態に。
06:20
トランプ関税政策、債券市場に敗北か──『ビットコインスタンダード』著者が経済的影響を分析
『ビットコインスタンダード』著者のアムス氏が、トランプ政権の関税政策転換を厳しく分析。関税による財政赤字解消は「数学的に不可能」と指摘し、米中経済力学と市場への影響を解説。
05:40
米CME、5月19日にXRP先物取引を提供開始へ ETF承認の根拠に
米最大のデリバティブ取引所CMEグループが5月19日のXRP先物取引開始を発表。小口2,500XRPと大口50,000XRPの2種類を提供予定で、CFTC審査待ち。リップルCEOも「重要なステップ」と評価した。
04/24 木曜日
21:00
プルーム・ネットワーク、元SEC幹部のサルマン・バナエイ氏を法務顧問に迎える
実物資産トークン化の大手プルーム・ネットワークが元米国証券取引委員会(SEC)上級特別顧問のサルマン・バナエイ氏を法務顧問に迎え入れることを発表した。アポロやKKRなど180社以上と提携する同社は、これまで避けてきた米国市場への本格進出を視野に入れ、TradFiとDeFiの架け橋となる取り組みを加速させる
17:04
XRPレジャー国内採用の促進へ、XRPL Japanが始動|TEAMZ WEB3 AI SUMMIT
TEAMZサミットで古川舞氏がXRPL Japanの設立を発表した。日本人NFTクリエイターの活躍支援や企業向けXRPレジャー導入を推進する。セッション後に実施したインタビューでは、XRP(リップル)に関連するRWA、NFT分野への注力も明らかに。
17:00
金価格高騰で急成長する金連動型トークン市場、テザーゴールドとパックスゴールドが牽引
金価格が史上最高値を更新する中、テザーゴールド(XAUT)とパックスゴールド(PAXG)を中心とした金連動型仮想通貨の市場規模が急拡大している。金の安定性とブロックチェーンの利便性を融合させたデジタル資産として注目されており、今後更なる成長が期待されている。
16:52
メタプラネット、ビットコイン保有5,000BTCに到達 20億円分の追加購入で
メタプラネットが新たに暗号資産(仮想通貨)ビットコインを20億円分追加購入し、累積保有数5,000BTC・総額641億円に到達。独自の財務戦略で2025年末目標1万BTCの半分を前倒し達成となる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧