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国内衣料上場企業ANAP、ビットコイン事業を開始 8月期末までに1000BTC超保有を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン事業開始へ

衣料販売の国内上場企業ANAPホールディングスは9日、同社連結子会社ANAPライトニングキャピタルが暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の事業を開始することを発表した。

このビットコイン事業は、中長期的なビットコイン保有とトレーディングを戦略の柱にすると説明。そして、これらの柱に加えてビットコイン関連ビジネス領域全般を積極的に開拓する点で、既存のビットコイン保有企業とは一線を画す独自性があると述べている。

ANAPホールディングスは、これまでビットコインを複数回購入している企業。2025年に入りANAPライトニングキャピタルを設立し、投資事業を開始していた。

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今回の事業の柱の1つに据えたトレジャリー戦略では、ビットコインを中長期的な視点で戦略的に保有して、財務基盤の強化を目指すと説明。そして、2025年8月期末までに1,000BTC以上の保有を計画しているとした(5月購入発表時点の保有数は102BTC)。

また、もう1つの柱であるトレーディング戦略では、ビットコインやビットコインのデリバティブの売買を通じて、収益機会の獲得を目指すと説明。市場のボラティリティ(価格変動)を考慮し、適切なリスク管理を行った上で機動的な取引を行うと述べている。

デリバティブとは

英語表記は「派生」を意味する「Derivative」。仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。

他にも、国内外のビットコインのハイエンドユーザー層(ビットコイナー)をターゲットにした、高機能かつデザイン性に優れたライフスタイルブランド・商品の企画・開発および販売も行うとした。

さらに、ビットコイン決済などのテクノロジー事業も模索し、マイニング事業の参画や保有ビットコインの戦略的活用手法関連事業も検討していくと述べている。

そして、これらの戦略を実行するために、人材確保とネットワーク強化の推進、ビットコイン分野の第一人者を集めた「グローバル・アドバイザリーボード」の設置、国際カンファレンスの主催などの施策を行うとした。

最後にANAPホールディングスは、現在は一部再建中の事業もあるがビットコイン事業を起爆剤の1つとしてグループ全体における成長サイクルを確立し、業績向上につなげていきたいと期待を示している。

ANAPホールディングスの株価は、ビットコイン購入を開始した今年4月から上昇基調にある。本記事執筆時点の株価は964円で、前月比で81%超、年初来で159%超上昇している。

ビットコイン建ての増資も

同社は9日、7月開催予定の臨時株主総会で承認決議が得られることを条件として第三者割当増資を行うことも発表した。新株式と第7回新株予約権を発行し、資金調達を行う。

この増資で注目を集めているのが、新株式の払込みの一部をビットコインの現物で受け付ける点。ビットコイン建ての増資は、初の事例とみられる。

具体的には、新株式における公正発行の割当対象者である株式会社キャピタルタイフーンがビットコイン現物で出資。ANAPホールディングスは同社からビットコイン現物で約80億円を調達する。

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