
BTC購入の国内企業続出
ファッションブランド「ANAP」を展開するANAPホールディングスは16日、約2億円相当の仮想通貨ビットコイン(BTC)購入を発表した。16日に16.6591BTCを1億9,997万5,438円で取得し、2025年2月に設立した連結子会社「ANAPライトニングキャピタル」を通じて管理すると明らかにした。
1992年設立のANAPホールディングスは、レディース・キッズアパレルを主力とする東証スタンダード上場企業で、オンラインストアと全国の実店舗を通じてファッション商品を展開しており、近年はデジタル領域への事業拡大も進めている。今年2月には投資事業を手がける子会社を新設し、新たな収益源の確立を目指している。
購入の背景について同社は、ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれる特性に着目。ブロックチェーン技術に基づく堅牢な仕組みと、PoWメカニズム・半減期・発行上限によって供給がコントロールされ、特定の国や機関の影響を受けにくい点を評価している。また、米国・香港でのビットコインETF発行や、米国での国家戦略的な議論の高まりも投資判断の要因となった。
現在、ビットコインを戦略的財務資産として保有する国内上場企業が増加傾向にある。メタプラネットをはじめ、バリュークリエーション、gumi、enishなども相次いでビットコイン購入を発表しており、企業の資産ポートフォリオ多様化の新たな潮流となっている。
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トピックス:国内外のビットコイン保有企業・保有国動向