
いよいよ両院通過へ
米上院は来週火曜日(米時間16日)、現在最も注目されているステーブルコイン規制法案「GENIUS法」の最終採決を実施する予定だ。上院民主党の公式サイトが12日の通知で日程を発表し、具体的な時間は院内総務と民主党指導部の協議で決定するとした。
同法案はステーブルコインに米ドルまたは同等の流動性資産による完全な裏付けを義務付ける包括的規制を導入する。時価総額500億ドルを超える発行体には年次監査を要求し、外国発行体に対する規制ガイドラインも設定する内容となっている。
上院は今週水曜日にGENIUS法の討論終結動議を可決し、最終採決への道筋を確定させた。トランプ政権の顧問団は今週、同法案への支持を表明しており、大統領は8月までの法制化を目指している。
法案が上院を通過すれば下院での審議に移行する。下院金融サービス委員会は独自のステーブルコイン法案「STABLE法」を5月に可決済みで、両院間での法案調整が今後の焦点となる見通しだ。
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なお、法案の進展を受け、先週IPOで上場したばかりのUSDC発行企業サークルの株価は13日に25%超の上昇幅を記録し過去最高値を更新した。