はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

金融庁、金商法移行を本格検討 分離課税やビットコインETFの機運高まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

政府主導の制度変更に明るい兆し

金融庁は24日、「暗号資産(仮想通貨)を巡る制度のあり方に関する検討について」と題した資料を公開し、暗号資産制度に関するワーキンググループの設置を発表した。

明日、25日の金融審議会総会で議題として取り上げられる予定。

最大の焦点は、資金決済法で規制されている暗号資産を、金融商品取引法(金商法)の枠組みに移行させる案の審議だ。この制度変更により、暗号資産が正式な「金融商品」として位置づけられることになる。

金商法への移行が実現すれば、現在の総合課税(最大55%)から株と同じ約20%の申告分離課税への転換や、ビットコインETF(上場投資信託)などの国内解禁による機関投資家や一般投資家のアクセス向上につながることが期待される。また、金商法に基づく包括的な投資家保護制度も強化される見込みだ。

この動きは、政府が掲げる投資立国実現戦略の一環として位置づけられており、Web3・暗号資産分野の本格的な環境整備を通じて、デジタル資産を活用した新たな価値創造と国民の資産形成機会の拡大を同時に目指している。

日本政府の動向

日本政府は暗号資産を「オルタナティブ投資の一部」として位置づけ、リスク判断力のある投資家による分散投資対象として育成していく方針を明確化した。オルタナティブとは、伝統的な投資対象である上場株式、債券等とは異なるリスク・リターン特性を持った代替的な投資手法の総称を示している。

13日に閣議決定した「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025年改訂版」には、暗号資産等のweb3ビジネスの健全な発展は、我が国が抱える社会問題を解決し、生産性の向上に寄与すると明記。

さらに、NFT(非代替性トークン)をはじめとするWeb3技術を活用し、地理的制約を超えた新たな価値創造を目指す。日本の各地方に眠る貴重な資源や文化的価値を、グローバル市場で適正に評価される仕組みづくりを進める方針だ。

この動きの背景には、今年1月に発足したトランプ政権やテキサス州などの米国行政機関がビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産に積極的な姿勢を示していることも影響していると見られる。

政府はWeb3ビジネスの健全な発展が社会問題の解決と生産性向上に寄与するとの認識を示しており、今回の制度見直しが実現すれば、“規制から活用”へと大きく舵を切る政策転換により、日本のWeb3業界にとって歴史的転換点となる可能性がある。

関連:ビットコインの買い方|口座開設・入金・注文・セキュリティ、取引所選びを徹底解説

関連:仮想通貨取引所ランキング|プロ厳選・実績と評判で徹底比較

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/24 水曜日
14:35
JPモルガンCEO、FRBの追加利下げに慎重論 インフレと米国経済の展望を語る
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOが、FRBの追加利下げはインフレ次第と発言した。米国経済の見通しについて語るとともに、ブロックチェーンとAIの現実性を強調し、ビットコインやステーブルコインについての考え方を明らかにした。
13:45
トヨタやBYDなどの販売業者、ボリビアでステーブルコインUSDT決済受け入れ開始
テザーのパオロ・アルドイーノCEOがトヨタ、BYD、ヤマハの自動車大手3社のディーラーがボリビアでUSDT決済受け入れを開始したと明かした。
11:55
アーサー・ヘイズ、トランプ政権の金融緩和でビットコイン340万ドルのシナリオを試算
著名仮想通貨アナリストのヘイズ氏がトランプ政権下の量的緩和政策を分析。15兆ドル規模の信用拡大でビットコインが大幅上昇すると予測している。
11:20
カザフ中銀、ソラナで自国通貨連動ステーブルコイン発行
カザフスタン中央銀行がマスターカードやユーラシアン銀行と連携し、ソラナブロックチェーン上で法定通貨「テンゲ」連動ステーブルコインKZTEのパイロット事業を開始した。
11:03
Gate Japan、今期中のサービス開始を目指す──グローバルで培った技術力で図る差別化戦略
Gate JapanのPace氏独占インタビュー。日本市場への再参入戦略、グローバルで培った技術力とコンプライアンスを活かした差別化、今期中のローンチに向けた取り組みについて語った。
10:25
WLFI、独自のデビットカードと決済・取引アプリをローンチ計画
トランプ一族関連のDeFiプロジェクト「WLFI」が独自デビットカードとアプリを立ち上げる計画だ。Apple Payにも連携し、仮想通貨決済の普及を目指すとしている。
10:15
Bakkt、マイク・アルフレッドを取締役会に任命
仮想通貨関連企業Bakktは、マイク・アルフレッド氏が同社の取締役会に加わることを発表。ビットコイン関連企業での経験などに言及し、同氏について説明した。
08:15
テザー、評価額5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討か=報道
ブルームバーグがステーブルコイン最大手テザーが企業価値5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討していると報じた。同社戦略顧問は資金調達予定を否定。
07:45
ヴィタリック、BaseなどのL2の安全性を強調
ヴィタリック・ブテリン氏は、コインベース支援のL2「Base」は正しく開発が行われているとの見方を示した。L2の資産は、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンに管理される設計になっていると説明している。
07:00
モルガン・スタンレー、E-tradeで仮想通貨取引開始へ
モルガン・スタンレーが仮想通貨インフラ企業ゼロハッシュと提携し、Eトレード顧客向けに来年前半から仮想通貨取引サービスを開始すると発表した。
06:30
リップルRLUSD、ブラックロックなどのトークン化国債ファンドと交換可能に
リップルとセキュリタイズがブラックロックのBUIDLとバンエックのVBILLトークン化ファンド保有者向けにRLUSDステーブルコイン交換機能を開始した。
06:10
CZ氏、YZiラボの外部資金調達報道を否定 ASTER高騰で注目度高まる
バイナンス共同創設者のCZ氏がYZiラボの外部ファンド転換報道を否定。外部投資家を一切求めていないと明言した。
05:45
米CFTC、ステーブルコインをデリバティブ取引の担保として認可
米商品先物取引委員会がステーブルコインを含むトークン化担保をデリバティブ市場で使用する制度の導入を発表した。10月20日までパブリックコメントを募集する。
05:30
米SEC委員長発言、仮想通貨企業の迅速な製品投入を支援
SECのポール・アトキンス委員長が年内に仮想通貨企業向けイノベーション適用除外制度の導入を目指すと表明した。企業が迅速に製品投入できる環境整備を進める。
09/23 火曜日
14:37
アーサー・ヘイズが7.5億円相当のHYPEを売却、その理由は?
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏がHYPEトークン7.5億円相当を全売却した。11月から24ヶ月で約119億ドルのトークンアンロックが開始されることにより、Hyperliquidに真の試練が迫ると同氏運営のファンドMaelstormは警告している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧