はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの年間の実現純利益が継続的上昇、今後の動向は=CryptoQuant

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン利確の動きは低調と分析

オンチェーンデータ分析企業CryptoQuantは8日、最新の週間レポートを発表。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)が先週月曜日に史上最高値の12万6,000ドルに達した後も、利益確定の動きは低調だと指摘した。

このことから、ビットコインは引き続き上昇する可能性があり、天井はまだ見えていないことが示唆されると分析している。

ただし、このレポート発表後の10日、米国のドナルド・トランプ大統領が中国製品への関税大幅引き上げを警告。これを受けて投資家心理が急速に冷え込み、株式を含めたリスク資産全体が売られ、ビットコインも10.2%下落した。

記事執筆時点では、ビットコインは11万2,000ドル付近で推移している。

関連:ビットコイン暴落、1.3兆円規模のロスカット発生 トランプの対中100%関税追加を受け

CryptoQuantは、8日時点でビットコイン保有者の過去30日間における実現純利益(実現利益-実現損失)は、価格天井時に見られる水準を50%下回っていると指摘した。

出典:CryptoQuant

現在の純利益は約300億ドル(約4.6兆円)だが、7月のピークである630億ドルや、2024年3月および12月の水準を大きく下回っていると続ける。こうして利益確定の動きが鈍いことは、市場参加者が大量に売却していないことを示し、価格上昇が今後も続く可能性を示唆していると分析した。

また、2021年12月にビットコイン価格がピークに達した際には、実現利益の年間成長率が頭打ちになり始めていた。これと比較すると、現在は年間の実現純利益が上昇を続けており、これが価格上昇を支える要因となっていると指摘する。

長期的に市場が成長していることから資金が流入しているとする見方だ。

CryptoQuantは、初期からビットコインを保有している者による売却活動も比較的低水準にとどまっているとも述べた。過去30日間における10年以上前のビットコインの売却量は5,000 BTCで、2024年3月と12月の過去の価格ピーク時の半分であると続けている。

しかし、トランプ大統領の関税発言があったことで、短期的にはビットコインは売られているところだ。

現在、米国政府は閉鎖期間中だが、米国労働統計局は、2025年9月の消費者物価指数を10月24日に発表する予定である。政府機関が再開するまで、これ以上の発表は行われないとみられる。

トランプ氏の発言は、中国がレアアース輸出規制を強化し、ライセンス要件の対象を他の技術にも拡大するとしたことが背景にある。

中国当局は、防衛用途への輸出を拒否する姿勢を示し、半導体やAI(人工知能)用途への輸出についても厳重な監視の対象だと警告した。

レアアースの供給が抑制されて半導体やモーターなどの製造に遅れが出る可能性もあり、市場はこうした規制をサプライチェーンへの衝撃と捉えてリスク資産が売られている。

特に、ハイテク株や工業株が原材料不足の可能性から売り圧にさらされた。中国は世界のレアアース生産量の約70%と処理能力の90%を掌握しているとされる。

中国の動きは、米国などへの第三国を経由した迂回輸出の阻止を目的としているとの指摘も上がっているところだ。

関連:「トランプ・ショック」でアルト市場に異常値 ATOMが一時0.001ドルまで暴落

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧