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「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ジーキャッシュ急上昇の要因は?

米暗号資産(仮想通貨)金融大手ギャラクシーデジタルは4日、Zcash(ZEC)が急上昇している理由を分析するレポートを発表した。

ギャラクシーデジタルのアナリストであるウィル・オーウェンズ氏は、プライバシー重視のこの仮想通貨がビットコイン(BTC)のコードベースから基本的な要素を借用していると指摘。ある意味では精神的な後継者として機能していると意見した。

ZECは、ここ1か月で約170%、1年で約1,100%上昇しているところだ。

関連:プライバシー銘柄「Zcash」、一週間で約2倍急騰 その背景は

オーウェンズ氏は、現在ビットコインを批判する者の多くは、ビットコインの「制度化」を嘆き、「ETF(上場投資信託)」と中央集権的なカストディアンに支配されていると論じていると指摘した。

一方で、Zcash(ジーキャッシュ)の支持者は、ジーキャッシュを「暗号化されたビットコイン」と位置付けていると続ける。これは、オンチェーン分析や監視が強化される中での、サイファーパンクの原則への回帰だとした。

サイファーパンクは、暗号技術を使って個人のプライバシーと自由を守ろうとする思想・運動のこと。1990年代に盛んになり、ビットコインの思想的前身となる匿名電子通貨の提案者たちも活躍していた。

ジーキャッシュは、ビットコインの通貨設計を踏襲しており、例えば2,100万枚という供給上限、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)コンセンサス、約4年ごとに半減期が訪れることなどがある。次の半減期は2028年11月頃だと予想されているところだ。

半減期とは

ビットコインなど仮想通貨のマイニング報酬(=新規発行量)が半分に減るタイミングを指す。

オーウェンズ氏は、ジーキャッシュの一連のプライバシー機能が消費者レベルの使いやすさにまで到達したことも認知度を高めていると述べる。

2024年には独自ウォレット「Zashi」がリリースされており、シールド型(匿名化)ZECのユーザーエクスペリエンスの複雑性が低下した。シールドされた供給量は現在増加傾向にある。

ジーキャッシュにはビットコインなどのように、取引履歴がブロックチェーン上で誰でも見られる「透明アドレス」と、匿名化された「匿名アドレス」の両方が存在している。

オーウェンズ氏は、数週間前に人気の分散型取引所(DEX)ハイパーリキッドがZECの永久先物を上場したことにも触れた。これにより、トレーダーはプライバシーコインを利用してレバレッジポジションを取ることができるようになった。

DEXとは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行う。

この動きは、ジーキャッシュのエクスポージャー(価格変動に資産が影響を受けること)に対する強い需要を示すものだとしている。

オーウェンズ氏は、永久先物が利用できるようになったことで、ZECの流動性は高まり、未決済残高も増加していると指摘。このこともZEC現物価格のボラティリティ(価格変動の大きさ)の上昇につながっていると分析している。

ジーキャッシュは10月31日、匿名送金機能をさらに強化すると10~12月期のロードマップで発表したところだ。

関連:仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開

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