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仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

匿名送金機能をさらに強化へ

プライバシーを重視する暗号資産(仮想通貨)Zcash(ZEC)の開発元であるElectric Coin Co.(ECC)は10月31日、2025年第4四半期(10~12月期)のロードマップを発表した。

今四半期は、Zcash(ジーキャッシュ)ウォレット「Zashi」ユーザーのプライバシーと利便性の向上、スムーズな開発資金管理その他に注力するとしている。優先事項としては、以下の4つが挙げられた。

  • マルチチェーン通信プロトコル「NEAR Intents」を用いてZECのスワップごとに使い捨てアドレスを追加する
  • ユーザーの現在のアドレスに資金が入金された後に新しい透明アドレスを生成する
  • ハードウェアウォレット「Keystone」のユーザーがデバイスを再同期できるようにする
  • KeystoneでPay-to-Script-Hash(P2SH)マルチシグウォレットをサポートする

ZECのスワップごとに、アドレスを使い捨てにすることで追跡を防ぎ、プライバシーを強化できることになる。

また、ジーキャッシュで「透明アドレス」とはビットコイン(BTC)などのように、取引履歴がブロックチェーン上で誰でも見られるアドレスのことだ。ジーキャッシュには匿名アドレスもあり、こちらは第三者には誰が誰にいくら送ったか分からない構造になっている。

ロードマップでは、入金ごとに新たな透明アドレスを作成することでプライバシーを向上する。同じ透明アドレスを使い続けると、取引履歴が全部つながって見えてしまうリスクがあるためだ。

Pay-to-Script-Hash(P2SH)ウォレットとは、あるスクリプト(条件)が満たされたときに支払う仕組みのウォレット。マルチシグは、複数の署名(鍵)で承認しないと送金できないウォレットのことだ。

ECCは、このP2SHマルチシグウォレットの1つを利用して、ジーキャッシュ開発者資金の管理を安全に行う予定である。

ハードウェアウォレットとは

仮想通貨を安全に保管するための物理デバイス。USBメモリのような形状を取ることが多く、インターネットから隔離して秘密鍵を守る。

ジーキャッシュは10月、3年ぶりの高値を記録したところだ。過去一年間では4倍以上の高騰となった。

背景には、一部の有識者が、不正行為者や政府がビットコインの透明性を利用してユーザーを監視するリスクを論じたことがある。ジーキャッシュが、こうした監視を免れプライバシーを守る手段として機能する可能性が評価されている格好だ。

関連:プライバシー銘柄「Zcash」、一週間で約2倍急騰 その背景は

ECCは8月、シールド型ZEC向けの分散型オフランプを、10月には分散型オンランプ(「スワップ」)もリリースしている。「シールド型」とは送金者・受取者・金額がすべて暗号化される匿名送金機能のことだ。

シールド型送金は匿名性が強すぎるため、中央集権型取引所などでは扱いにくい。このためECCは、中央集権的な取引所を介さずに分散型でシールドZECを他の通貨に変換できる仕組みを構築した形だ。

関連:欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す

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