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ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オラクル技術でファンド透明性向上

資産運用大手のウィズダムツリー(WisdomTree)は5日、ブロックチェーンオラクルのチェーンリンク(Chainlink)と提携すると発表した。

発表によると、同社のプライベートクレジット・代替収益デジタルファンド(CRDT)の純資産価値(NAV)データをイーサリアム上に記録する。チェーンリンクのDataLinkサービスを活用し、ファンドの価格情報をブロックチェーン上で検証可能にする。

CRDTは9月12日にローンチされ、Gapstow(GLACI)指数を追跡する流動性の高いプライベートクレジット商品への投資を提供している。このようなファンド運営において、NAVデータの正確性と透明性は投資家保護の要となる。

NAV(Net Asset Value、純資産価値)とは、ファンドの保有資産総額から負債を引き、発行済み株式数で割った1株当たりの価値で、投資信託の基準価格として使われる。従来、NAVはファンドの管理会社や信託銀行が取引終了後に計算し、翌営業日に公表していた。この過程は中央集権的で、投資家は公表された数値を信頼するしかない。

今回の提携により、ウィズダムツリーはこのデータをチェーンリンクの分散型オラクルネットワークを通じてブロックチェーン上に記録する。暗号技術で検証可能な価格データの自動配信が実現し、透明性が大幅に向上する。

イーサリアム上で検証済みのNAVデータが利用可能になることで、DeFiプロトコルや機関投資家向けプラットフォームはスマートコントラクト内でCRDTの価格を直接参照できる。レンディング、利回り集約、自動ポートフォリオ管理など新たなユースケースが開かれる見込みだ。

ウィズダムツリーは運用資産1300億ドル超を誇るETF大手で、現在14のSEC登録トークン化ファンドをイーサリアムなど主要ブロックチェーン上で提供している。

今回の提携は、伝統的な資産運用会社がコンプライアンスを保ちながらブロックチェーン技術を本格導入する先駆例となる。オンチェーンでの価格データ透明性確保は、機関投資家のDeFi参入を促す重要な一歩だ。

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