CoinPostで今最も読まれています

ビットコインETFはすでに「次のフェーズ」へ移行した|米金融顧問企業CEOが仮想通貨業界への見解を示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETF認可は「時間の問題」、「明日実現してもおかしくない」
米金融顧問企業のEdelman Financial Engines社の創設者 Ric Edelman氏がビットコインETFの認可時期について極めて強気な姿勢を示した。同氏は、実現の可否段階ではなく、次のフェーズへ移行しているとの見解を示した。

ビットコインETF認可は「時間の問題」

CNBCの新番組、ETFEdgeEdelman Financial Engines社の創設者 Ric Edelman氏が出演、ビットコインETF申請の認可時期について以下のようなコメントを残した。

ほぼ確実だ。実現するかしないかではなく、いつ実現するかの問題だ。

…技術的には、明日実現してもおかしくない。

最有力ビットコインETFが取り下げになったばかりで、業界の中では実現の可能性に対する期待感が薄れている状況の中で、極めて強気の意見が米国のテレビ番組内で行われた。

発言では、業界の中で不安視される実現の可能性の段階ではなく、すでにフェーズはいつ実現するかに移行した状況にあるという。

なお、米SEC(証券取引委員会)は、現時点でのビットコインETF実現のために克服が必要な課題として主に2点挙げているが、しかしこのような課題も克服できるとEdelman氏は期待を示したのだ。

カストディ

ビットコイン価格の形成プロセス

SECは業界が克服しなければならない複数の懸念点を挙げているが、これらは改善できる自信を私は持っている。

いずれビットコインETFは実現する、そしてそうなった場合、一般投資家にビットコインへの投資を勧めやすくなる。

仮想通貨をポートフォリオへ

また、Edelman氏はポートフォリオの1%をビットコインとして保有することを勧めるなどと言及、その理由は仮想通貨特有のボラティリティを最大限に活かせるからだとした。

ビットコインは1年で価格が急上昇する時もあれば、2018年のように、70%以上価格が下落するリスクがあるため、ポートフォリオの1%が仮想通貨であれば、ボラティリティのリスクを最小限にとどめながら、最大限の恩恵を享受できると説明した。ETF実現に向けた強気な発言を展開した。

また、ETFに係る問題について、同氏の考えを以下に掲載する。

米SECの挙げている主な課題はこちらから。

仮想通貨市場を左右する 規制当局とビットコインETF申請企業で異なる「問題点」の捉え方
ビットコインETFの許可条件に関する発言から、規制当局とプレイヤー側で捉えている仮想通貨市場の問題点に相違があることが明らかになった。今後の仮想通貨を左右する機関投資家関連プロダクトに注力する企業の主張を分析した。

カストディ

またEdelman氏は主にSECが懸念視するカストディ問題について触れ、金融大手のフィデリティなど、多くの企業がこの課題の解決に取り組んでいると以下のように説明している。

大手プレイヤーも参入している。フィデリティはカストディ問題に取り組んでおり、Kingdom Trustやその他の大手企業も同様に取り掛かっている。

すぐにVanEckかBitwiseの申請がカストディ面におけるSECの懸念を払拭できると思う。

フィデリティ社はウォール街の大手金融機関で、カストディ事業の展開を2019年内に行うことを昨年10月に発表していた。

また同じく番組に出演し、ETF関連の情報サイトETFTrends.comの編集長を務めるTom Lydon氏は既にビットコインETFなどに対して高い需要があると示唆した。

ニーズはあきらかに高まっている。頻繁にアドバイザーなどにインタビューしているが、74%の顧客がビットコインへの関心を示しているため、(ビットコインETFが)実現した場合は資金が流れてしまう可能性もある。

価格形成プロセス

最後にEdelman氏は「技術的には、明日実現してもおかしくない」と言及したビットコインETFの価格形成についてこのようにコメントしている。

石油や金が世界中で取引されている資産であるのと同様、SECはビットコインの全ての取引を規制できない事を認めざるを得ない。

現在、米SECにはVanEck社とBitwise社が1月に提出したビットコインETF申請のほか、米時間月曜日に提出されたばかりのビットコイン先物などが含まれるReality Shares社もETF申請が判断を待っている最中だ。

CNBCの仮想通貨アナリストであるBrian Kelly氏は「ビットコインETFの実現は早くて2020年」などと述べていることから、仮想通貨市場の期待は長期的な視点に移っていると言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ブロックチェーンETF提供の投資顧問企業、米SECにビットコイン先物を含む新たなETF商品の申請を提出
CboeやCMEが提供するビットコイン先物取引を一部に組み込むETF商品がReality Shares社などから米SECに申請された。同社は既にナスダックと2018年1月からブロックチェーン関連のETF商品を提供している。
『ビットコインETFの実現は2020年内』米CNBC経済番組で、VanEck社関係者らが見解を述べる
米経済番組「Crypto Trader」にて、米著名投資家のBrian Kelly氏とVanEck社の関係者が出演し、再申請された「ビットコインETF」の展望について見解を述べた。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧