- アバランチ・トレジャリー(AVAT)、ナスダック上場。AVAX流通量の約3.5%を保有
- 単純保有ではなくバリデーター運営やエコシステム投資で収益を狙う新モデル
ナスダックに上場、AVAXの約3.5%を保有
アバランチ(アバランチ・ブロックチェーンのネイティブトークン、AVAX)に特化したトレジャリー企業アバランチ・トレジャリー・コーポレーション(Avalanche Treasury Co.)が11日、ナスダックにティッカー「AVAT」で上場した。マウンテンレイク・アクイジション・コーポレーション(Mountain Lake Acquisition Corp.)との6億7500万ドル超のSPAC(特別目的買収会社)合併が完了したもので、株主承認は4日に得ていた。
同社はAVAXを約1500万トークン保有しており、これは流通量の約3.5%に相当する。
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単純積み立てを超えたエコシステム投資モデル
AVATの特徴は、単純にAVAXをバランスシートに積み上げるだけの受動的な保有モデルを採らない点にある。同社はバリデーター(ブロックチェーンの取引を検証・承認する運営者)の構築・運営やステーキング収益の獲得、さらにアバランチのインフラ・アプリケーション層への資本配分を通じて収益を生み出す戦略を掲げる。投資家にとっては直接AVAXを保有する場合や上場投資信託(ETF)とも異なる、経営裁量を持つ運営会社としての性格を持つ。
アバランチは金融機関や企業向けのユースケースを重視したレイヤー1ブロックチェーンで、ブラックロックやフランクリン・テンプルトン、アポロ、FIFAなどが同ネットワーク上でサービスを展開している。現実資産(RWA)のトークン化総額は16億5000万ドルを超えるとされる。
トレジャリー企業の差別化競争が本格化
AVATの上場は、仮想通貨のトレジャリー企業が増加しバリュエーション(企業価値評価)の正当化を迫られるなかで行われた。ビットコインを中心とした初期のトレジャリー企業は単一トークンの保有量を積み上げることで価格連動型の投資手段として機能してきたが、仮想通貨相場の低迷が続くなかで収益性を問う声が強まっている。
新興勢は、ステーキングやエコシステム投資など能動的な資本運用によって保有トークンの時価を上回るリターンを生み出せるかを問われる局面にある。AVATはそのモデルの試金石の一つとして市場から注目を集める。
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