- NYLIMのAUMは2026年3月末時点で8,070億ドル
- 第1弾ファンドの決済はUSDCで行われる
トークン化社債ファンド提供
米資産運用大手ニューヨークライフ・インベストメント・マネジメント(NYLIM)は6月30日、RWA(現実資産)トークン化プラットフォームのセントリフュージ(Centrifuge)とパートナーシップを締結したことを発表した。
まずはセントリフュージのプラットフォームで、NYLIMのファンドをトークン化して投資家に提供する。デジタルインフラを通して、投資家のアクセスを拡大していく。
RWAとは
「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。
関連記事:セキュリタイズの債券ファンド、ソラナへ拡張 エセナが400億円出資計画
現実資産トークン化プラットフォーム、セキュリタイズがAAA格CLOファンド「STAC」をソラナへ拡張。エセナラボは2億5,000万ドルの出資計画を発表し、ソラナ上で最大規模のトークン化ストラクチャードクレジット案件となる。
公式サイトによると、NYLIMの運用資産残高(AUM)は2026年3月末時点で8,070億ドル(約130兆円)に上る。NYLIMは、大手ニューヨーク生命保険会社に関連する複数の投資アドバイザー企業(NYLIMも含む)のブランド名であり、上述したAUMは投資アドバイザー企業の資産も含んでいる。
セントリフュージの発表によると、今回の協業で最初にローンチするトークン化ファンドの名称は「NYLIM Anemoy U.S. High Yield Corporate Bond Segregated Portfolio(HYB)」だ。
このファンドは、NYLIMの米国における高利回り社債戦略をトークン化した商品で、インカムゲイン(利子)を得ることを重視している。
すでに資格を満たした投資家は、セントリフュージのプラットフォームでHYBにアクセスすることが可能。購入や償還はステーブルコインのUSDCで決済され、NYLIMを介したポートフォリオ構築や投資プロセス、リスク管理が行われることに変わりはない。
今回の発表で、NYLIMのマルチ資産ソリューション部門のトップを務めるトーマス・サイ氏は以下のようにコメントした。
トークン化は、いかに投資ソリューションが公開市場と非公開市場の両方でアクセスされたり、管理されたり、提供されたりすることができるかという点において、説得力のある進化を遂げている。
透明性や効率性が高い広範な市場への参加に対する投資家の需要が高まり続ける中、ブロックチェーン技術が可能にするインフラが我々の既存のプラットフォームを補完し、顧客に届ける価値を深化させることができる機会を我々は模索している。
また、セントリフュージラボの共同創設者であるアニル・スード氏のコメントは以下の通り。
我々は、オンチェーン投資家のために、既存のインフラでは対応不可能な不足を補うファンドからNYLIMとの協業を始める。
しかし、これは単一の金融商品を提供することよりも大きな意味を持つ。この取り組みは、透明性や効率性、構成可能性がより高いインフラにファンドを移行させることを意味する。
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