はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

機関投資家向け取引プラットフォーム、企業買収でビットコイン先物とオプション提供開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

機関投資家向け仮想通貨商品取引所が買収を発表
機関投資家向けの暗号資産運用プラットフォーム「Caspian」がビットコインの先物やオプションを提供するDeribitの買収を発表した。これにより、仮想通貨の先物取引とオプション商品を提供する機関投資家向けの世界初のサービスが誕生する。

機関投資家向けの仮想通貨先物とオプション取引所が始動

機関投資家向けの仮想通貨・暗号資産マネジメントプラットフォームのCaspianが仮想通貨の先物やオプションを提供するオランダのDeribitを買収したことを発表した

Deribitは、オランダ発の仮想通貨先物やオプション商品の取引を提供するプラットフォームで世界で唯一の限月支払いが行われる、イーサリアムの現金決済オプション取引を提供している。

Caspian社は今回の買収を発表する際、これを通じて「先物とオプション商品に両方を提供する初めての機関投資家向けプラットフォーム」になったとツイッターで発信していた。

Caspianのエコシステムには、すでに30の仮想通貨取引所やリクイディティプロバイダーが含まれており、今回のDeribit買収はCaspianの包括的な商品・サービスのラインナップ層をさらに深くするだろうと発表した。

同社は、すでに注文執行管理システム(OEMS)、ポートフォリオマネジメントシステム(PMS)、そしてRMS(リスクマネジメントシステム)を組み入れた取引プラットフォームを有しており、今回の提携では高度なAPIを活用してDeribitの提供するビットコインとイーサリアムの先物とオプション取引へのアクセスが可能となる。

これにより高い取引量を低いラグで提供しつつ、Deribitの注文控元帳に接続できる仕組みだ。

Caspianは昨年9月、トークンプレセールを行い1600万ドル(約17.7億円)の資金調達に成功していた。

今回の提携に際してCaspianのCEO、Robert Dykes氏は以下のようにコメントした。

Deribitとともに機関投資家コミュニティーに向けた仮想通貨のオプション商品や先物取引を提供できることを誇りに思う。

Casppianの目的は仮想通貨トレーダーや投資家に既存の資産クラスと同じ基準のツールやサービスを提供することであるため、Deribitチームが同等の高い基準を保っていることはいいことだ。

またDeribit社のCEOであるJohn Jansen氏はこのように言及している。

Caspianの総合取引・ポートフォリオ運用プラットフォームは機関投資家に業界を牽引する仮想通貨市場参入へのゲートウェイとなるだろう。

仮想通貨の現物は規制の不透明性やセキュリティにおける懸念から機関投資家は近寄りがたい感じが否めないが、仮想通貨の先物取引やオプション商品ならアプローチがしやすくなる。

Caspianの機関投資家プラットフォームが本当に「仮想通貨市場参入へのゲートウェイ」となるのか、注目していきたいところだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

欧州でビットコイン事業展開を行う銀行、機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームを開始
仮想通貨に対して友好的な欧州リヒテンシュタインの銀行、Bank Frickが機関投資家を主に対象とした仮想通貨取引プラットフォームDLT Marketsを提供することを発表した。
仮想通貨取引を証券レベルまで引き上げ 初の機関投資家に限定したビットコイン現物取引が開始へ|LGO Markets
仮想通貨取引所LGO Marketsが来週、機関投資家のみを対象としたビットコインの現物取引を提供することが判明した。その仕組みから、仮想通貨取引を証券レベルまで引き上げるものであるとの見方も出ている。既に10の機関投資家が登録を完了、来週にも取引が開始される。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/22 金曜日
15:36
リミックスポイント、マイニング事業者向け電力小売プラン開発へ
リミックスポイントがマイニング事業者向けの電力小売プラン開発に着手。暗号資産価格連動プランや再エネ活用など革新的なサービスを2026年開始予定。207億円のBTC保有企業が業界初参入。
15:07
日本のステーブルコイン市場、規制環境と事業機会を議論|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
三井住友FG磯和氏、Progmat齊藤氏、Circle榊原氏がステーブルコインの現状と展望を討論。100万円制限の課題、企業向けCMSでの活用、AIとの連携など、日本市場での実装に向けた戦略を議論。
13:55
SBIVCトレードと三井住友銀行、ステーブルコイン流通で提携 セキュリティトークン決済効率化も推進
SBIVCトレードと三井住友銀行がステーブルコインの健全な流通に向けた基本合意を締結。別の発表では大和証券やSBI証券などがセキュリティトークンのDvP決済実証プロジェクトを開始。
13:51
SBI北尾会長が語る、次世代金融とSBIエコシステムの未来|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
SBI Holdings北尾会長がWebX大阪で次世代金融の包括的ビジョンを発表。Web3.0による「第二次経済民主化」の実現に向け、RLUSD取り扱い開始、SMBCとの円ステーブルコイン開発、シンガポール新会社設立を明かした。さらに金融×メディア×AI融合によるSBIエコシステム拡大戦略を詳報。日本の規制課題と市場拡大の可能性も言及した。
13:47
SBI VCトレードとリップル「RLUSD」発行合意 年内ステーブルコイン流通目指す
SBI VCトレードとRippleが基本合意し、日本で米ドル建ステーブルコイン「RLUSD」を発行へ。2025年度内の取扱い開始を目指す。
13:20
三井住友銀行・電算システム・アバラボ、円ステーブルコイン共同検討
電算システムHD子会社が三井住友銀行・アバラボとステーブルコイン共同検討の基本合意書を締結。国民民主党玉木代表もJPYC登録を受け政策支援表明で円ステーブルコイン実用化加速。
12:50
「ビットコインは100ドルまで下落」予想のハーバード大経済学者、想定外の誤り認める
ハーバード大のロゴフ教授が2018年のビットコイン100ドル予想の誤りを認めた。一方で、仮想通貨への否定的な見解を維持し、想定外だった点を列挙した。
12:16
SBIホールディングスとStartale Groupが戦略的合弁会社設立を発表
SBIホールディングスとStartale Groupが戦略的合弁会社設立を発表した。トークン化株式とRWAを対象とした24時間365日稼働のブロックチェーン取引プラットフォームを共同開発し、グローバル金融の変革を牽引する。
11:50
金融庁、暗号資産の税制見直し要望へ 分離課税導入とETF組成促進ー報道
金融庁が2026年度税制改正で暗号資産の分離課税導入を要望することが判明。現行の最大55%から20%へ税率引き下げ、ビットコインETF組成を促進する税制整備も盛り込む。業界団体は損失繰越控除など幅広い改正を要望中。日本の暗号資産市場活性化に向けた重要な転換点となるか注目。
11:45
『大阪をアジアの金融ハブに』吉村府知事とSBI北尾会長が語る、次世代金融都市構想||WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
WebX2025で実現した独占対談。大阪府吉村洋文知事とSBIホールディングス北尾吉孝会長が、大阪国際金融都市構想の進捗と今後の展望を語る。3年間で海外金融機関27社誘致、650社のスタートアップ創出など具体的成果から、ODXでのトークン化戦略、ステーブルコイン決済導入、副首都構想による東京一極集中脱却まで、日本の金融DX戦略の全貌を解説。
10:55
シンガポール大手銀DBS、イーサリアム上で仕組債をトークン化へ
シンガポール大手銀DBSは、仮想通貨イーサリアムのパブリックブロックチェーン上で仕組債をトークン化すると発表。サードパーティのプラットフォームで自社以外の顧客に提供する。
10:35
米司法省高官「悪意なくコードを書くことは犯罪ではない」 トルネードキャッシュ有罪判決後に
米司法省が分散型ソフトウェア開発者に対する無認可送金での訴追停止を表明した。8月初め、仮想通貨ミキサー「トルネードキャッシュ」創設者に有罪判決が出たところだ。
10:30
仮想通貨テゾス(XTZ)の買い方・将来性を徹底解説
テゾス(XTZ)の特徴、将来性、国内取引所での購入方法を分かりやすく解説。年利3%のステーキング報酬、スマートコントラクトの数学的検証、RWA分野での採用事例、注目のTezos Xプロジェクトまで、投資前に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。
10:00
ビットコイン需要3分の2減少、利確フェーズ継続=クリプトクアント週次分析
クリプトクアント最新分析で仮想通貨ビットコイン需要が7月ピーク17万4000BTCから5万9000BTCへ大幅減少。ETF購入も4月以来最低水準で利確フェーズ継続。
08:30
米CFTC、仮想通貨スプリント第2段階開始 トランプ政権デジタル資産報告書勧告を全面実装へ
米CFTC代行委員長が8月21日、仮想通貨スプリント第2段階開始を発表。トランプ政権デジタル資産市場報告書の全勧告実装に向けステークホルダー協議も開始。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧