はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)急落で再び1万ドル割り込む 1億ドル相当のUSDT新規発行も影響は?|仮想通貨昼市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨昼市況
ビットコインが二日連続の続落、一時1万ドルを割り込んだ。金融市場全体がリスク資産買いに再び動いたことが、BTC売りのタイミングと見られた。1億ドル相当のUSDT新規発行の影響も掲載。

仮想通貨昼市況

仮想通貨市場は2日、ビットコインが二日連続の続落、一時1万ドルを割り込んだ(Coinbase)。

29日の米中首脳会談で米国の対中追加関税が先送りされた事で、地政学的リスクが減退。一時、金などの安全資産と同様の値動きで高値を更新していたビットコインは、金融市場全体がリスク資産買いに再び動いたことが、BTC売りのタイミングと見られた。

仮想通貨関連で大きな進展は見られなかった20カ国・地域首脳会議(G20サミット)だが、渦中の米中貿易戦争に端を発した保護主義化の流れで大きく進展。米中二国間会談で貿易交渉の再開に合意、新たな追加関税の発動が当面見送られた。

日米の金融緩和なども影響した逃避買いの波にのったビットコインは、各国の経済誌から金と同様に取りあげられるなど、異例の見方が強まっていたが、リスク資産買いの動きが再び強まると勢いを落とす格好となった。

USDTが再び新規発行

ビットコイン市場との相関性が指摘されるUSDTの発行量で2日、新たな進展が見られた。

日本時間7月2日未明、1億ドル相当の新規USDT発行が確認された。大口の動きをトラッキングするBOT「Whale Alert」では、800件近いイイねが確認されており、市場の関心が強まっていることが見て取れる。

1億ドル規模のUSDTが発行されたのは6月22日以降初で、当時(チャート内黄色矢印地点)発行の報告直後に相場が急騰。長期レンジの相関性とも併せて注目度が急上昇していたが、今回の相場への影響は現状見られていない。

長期レンジの相関性:ビットコイン、ハッシュレート(一部先行)、USDT発行数量推移(先行指標)

マネーフローとプレイヤーの変化

19年に急進したビットコイン相場のマネーフローと市場プレイヤーは、17年のバブル相場と比較して変化が生じている。

マネーフローに関しては、17年までが中国先行、アルトコインの上昇期からアジア圏(特に日本)からの資金流入が強まり、19年の状況は完全に米国が優勢となっている。(USDTフローは今回除外する)

18年の重大インシデントを背景に自粛ムードの強まった日本を背景に、米国では先物やETFといった金融商品の開発が相次いでおり、大手金融機関の参入も相次いだ。グレイスケールが「デジタル版のゴールド」としてビットコインを前面に打ち出すテレビCMをうったことも、17年の日本の動きとの再現性がみられている。

一方で、市場の関心を示す指標の回復は見られず、市場を上向かせたニューマネーの経路は、17年と異なり既存投資家や金融投資家、また機関投資家とプレイヤーの変化もあることが見えてきている。

関連Twitterの推移(Googleトレンドも類似した推移)

これらを裏付けるデータとして、米国における金融(デリバティブ)取引所CMEの先物や、グレイスケールのビットコイン投資信託などの出来高の好調な推移がある。

これはCMEで提供されている一つの契約の出来高推移だが、今年の6月にかけて大幅に出来高が続伸した。

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)は、26日にも過去最高の出来高を更新したことを報告。同日時点で、17億ドルにまで出来高が増加(前月比30%高)、機関投資家需要の増加を示している。

一般投資家の関心を高めることも、これまでの仮想通貨市場の推移を見る限りでは重要なターニングポイントとなるが、これらの動きとしては、現在整備に動いている法整備の確立や、アルトコイン市場の高騰が重要となるだろう。

最新記事:ビットコイン単独の上昇は今後も続く CNBC投資番組

「ビットコイン一強時代はこの先も続く、アルトバブルの再来は訪れない」CNBC経済番組
仮想通貨アルトコイン市場は、今回のビットコイン強気市場から恩恵を受けることはほとんどないとMax Keiser氏がCNBC経済番組で指摘した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/24 日曜日
16:45
DeFi Development Corpの最高執行責任者、ソラナトレジャリー企業戦略を解説|SuperTokyo 2025
NASDAQ上場のDeFi Development Corp(DFDV)がSuperTokyo 2025で発表したSolanaトレジャリー戦略を解説。バリデーター運営による10%利回りの実現、3ヶ月で60%の成長実績、日本市場への展開計画について詳しく紹介。
15:10
VISA・日銀・Ant、国際決済の3大課題をデジタル通貨で解決へ|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
WebX Fintech EXPO 2025で、VISA、日本銀行、Ant Internationalが国際決済の課題を議論。高い手数料、長い決済時間、透明性の欠如という3大課題に対し、CBDCやステーブルコインなどデジタル通貨による解決策を提示した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、BTCの次の上昇タイミングやETHのパフォーマンス向上要因など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:11
Sortes、配当率90%で完全透明な分散型宝くじが変える社会貢献の新しい形
Sortesは世界初の完全オンチェーン宝くじプロトコル。約90%の高配当率、10%の自動慈善寄付、透明性の高い運営を実現。BTCベースの賞金プールと負けても報酬が得られる独自の仕組みで新しい社会福祉を提供。
11:30
ビットコイン1680万円台で軟調推移、ジャクソンホール警戒|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン分析。BTC/JPYは1680万円台で軟調推移、アルトコイン売りとジャクソンホール会議への警戒感が影響。パウエルFRB議長の講演が今後の相場方向を決める重要材料として注目。オンチェーンデータと詳細チャート分析も掲載。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|国民民主党代表のステーブルコイン支援表明に高い関心
今週は、国民民主党の玉木代表によるステーブルコイン支援表明、米SECと米FRBのトップによる仮想通貨規制方針転換宣言、ビットコインの次の上昇タイミングに関するニュースが最も関心を集めた。
08/23 土曜日
22:13
UPCX、ペイクル、NTT Digitalが分散型決済システムの社会実装で基本合意
UPCX、ペイクル、NTT Digitalの3社が、UPCXブロックチェーンを基盤とした次世代分散型決済システムの共同研究・技術開発で基本合意書を締結。金融機関向けインフラ構築と日本市場での実装を推進。
19:30
石破内閣総理大臣「ご挨拶」|WebX2025
石破内閣総理大臣の国際Web3カンファレンス「WebX 2025」登壇が決定。8月25-26日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。来場者2万人、参加企業3000社以上の規模でWeb3業界の最新動向を発信。
18:00
ソラナエコシステムを解説|ウォレット設定から.solドメインの取得まで
SolanaはWeb3分野で急成長する効率的かつユーザーフレンドリーなブロックチェーン SolanaはWeb3分野で最も効率的かつユーザーフレンドリーなブロックチェーンの一つと…
17:30
武藤 経済産業大臣「ご挨拶」|WebX2025
武藤 経済産業大臣の国際Web3カンファレンス「WebX 2025」登壇が決定。8月25-26日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。来場者2万人、参加企業3000社以上の規模でWeb3業界の最新動向を発信。
13:55
時価総額3位のステーブルコインUSDe、担保資産にBNBを初承認
ステーブルコイン発行エテナ(Ethena)のリスク委員会がBNBをUSDe永続先物担保の初の新規資産として承認。10億ドル以上のOI等の基準を設定した適格資産フレームワークを正式導入。
11:45
仮想通貨スイ発ゲーム機「SuiPlay0x1」にトランプ関税が直撃
仮想通貨スイ発のポータブルゲーム機「SuiPlay0x1」に高額関税が課せられる事例が報告されている。米トランプ政権による関税引き上げの影響を受けている形だ。
10:50
香港上場のチャイナルネッサンス、1億ドルのBNB専用配分投資を発表
香港上場のチャイナルネッサンスがYZi Labsとの戦略提携でBNB資産に約1億ドル投資。香港初のBNB専用デジタル資産配分を目指し規制取引所上場も推進。
10:30
ビットワイズ7社、XRP現物ETFの修正書を一斉提出 SECとの協議に進展か
ビットワイズなど7社が仮想通貨XRP現物ETFの申請で修正書を提出した。米証券取引委員会との協議進展を示唆しており、年内の承認に向けて期待が高まっている。
09:35
トランプ関連WLFI、9月1日にイーサリアムで取引開始へ
トランプ一族関連のワールドリバティファイナンシャルのWLFIトークンが米時間9月1日午前8時から取引可能に。早期支援者の20%がアンロック対象、残り80%はコミュニティ投票で決定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧