CoinPostで今最も読まれています

週刊仮想通貨マイニングニュースVol.2|新マシン販売情報と利回り計算表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ハイスペックの新マイニングマシンが登場
マイニングマシン開発企業の「イノシリコン」が新モデルを発売しました。注目は、Decred(DCR)用の「ASIC MINER」と、Siacoin用の「INNOSILICON S11 SiaMaster」です。利回り計算表もあるので参考にどうぞ。

イノシリコンの新マシン: INNOSILICON D9

マイニングマシン開発企業のイノシリコンが、新しいマイニングマシンを出しました。

公式サイト:INNOSILICON D9 DecredMaster

Decred(DCR)の「ASIC MINER」で、価格は6,800USD(約73万円)です。

2.1Th/sで、900wの電源になります。

今までのDCRのマシンからスペックが跳ね上がっています。

利回り計算表

利回り表を作成してみました。

タップで拡大可能

日本でマイニングしても、1ヶ月で回収できる計算です。

当然、出荷されたらディフィカルティも上がることが予想されるのでご注意下さい。

最初の出荷は、4/27にされるようです。

Decredとは

PoWとPoSがハイブリッドになった通貨。

二段階の検証をすることによって通貨の安全性を確保しており、今後の方向性を決める際に投票を行うなど、オープンな通貨を目指しているのも特徴の一つ。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Decredの価格推移

イノシリコンの新マシン:INNOSILICON S11 SiaMaster

D9の他に注目すべきマシンは、「INNOSILICON S11 SiaMaster」になります。

S11と言われると、「ANTMINER」ではないかと思われるかも知れませんが、こちらは「シアコイン(SC)」のマイニングマシンです。

公式サイト:INNOSILICON S11 SiaMaster

仮想通貨「SiaCoin(SC)」のASIC MINERで、価格は3500USD(約38万円)です。

3.8TH/sで、1380wの電源が必要になります。

こちらをご購入される際に注意していただきたいのが、INNOSILICON社の電源を使う場合、日本は100Vなので電源を2個購入する必要が出てくることです。

1台で他社の電源を使用する場合、ACケーブルが熱を持つ可能性がありますので、13.8A以上に対応したケーブルを使用してください。

利回り計算表

タップで拡大可能

こちらも利回りを計算してみました。

BITMAIN社のA3と比較すると、こちらの方が断然利回りが高いことがわかります。

→なんとBITMAINがA3の価格を改定しました。4/21時点で、520USD(約56,000円)となっています。詳細は次項で。

上記2つのマシンのように昨今、マイナー通貨のASIC参入が過熱していますね。

BaikalやINNOSILICONはBITMAINと差別化を図る方向性にしているのではないでしょうか。

こちらのマシンを買う上で注意したいのは、競争が過熱している傾向にあるので、すぐにディフィカルティが上がる可能性がある点です。

長期的に見るよりも、早く買ってすぐに運用して回収することが大切な環境が、マイナーコインASICマイニングの現状と言えるのではないでしょうか。

4/20にBITMAINがマシン価格を改定 ライトコインマイナーの新マシンL3++の受付を開始。

さて、上記の価格の話は先週の話で、BITMAINはこのINNOSILICON社のマイニングマシンの発表してすぐに、自社のANTMINER A3の価格を4/20(木)に改定。ついでに、話題のイーサリアムASICマイニングであるANTMINER E3の価格も改定されたようです。

公式サイト:BITMAINマシン購入ページ

ANTMINER E3の価格は、2150USD(約23万円)となっています。

イーサリアムマイニングはイーサリアムの価格上昇により、復調の兆しを見せていました。

利回りが戻るとすぐに価格を変えるあたり、BITMAIN社の意思決定のスピードの速さに驚かされます。

一方で、ANTMINER A3の価格は520USD(約56,000円)となっています。

この価格をINNNOSILICON社の「S11 SiaMaster」と比較すると、

タップで拡大可能

なんと、②の内容とは違い、「ANTMINER A3」の利回りの方が高いことがわかります。

ライトコインマイニングのL3+をはじめとして、BITMAIN社のマシンの価格破壊が進んでいるようです。

あくまでも個人の見解ですが、おそらくこの価格水準だとほぼ赤字に近い価格なのではないかと予想します。

現状の利益よりも、市場シェアを独占していくことに比重を置いた経営戦略を取っていることが垣間見えます。

公式サイト:BITMAIN L3++

ちなみに、ライトコインマイニングのマシン名、よく見ると名前がL3++になっています。

ビットメイン社の営業担当曰く、今のところL3+からL3++になって、どれくらいの進化があるか詳細は未定だそうです。

公式サイトでも、以下の様に曖昧な文章で掲載されています。

Specifications of L3++ maybe slightly higher than L3+.

詳細が分かっていないのに販売するなんて、ビットメインにしかできないことでしょう。

長らくライトコインのマシンは大幅な進化をしていないので、L3++のハッシュパワーが大幅に上がったり、電気効率が良くなる可能性は十分にあります。

今後のBITMAINの動向に注目です。

出荷は5/1-5/10のようです。

ご購入はお早めに。ちなみに、Scriptは消費電力が少ないので、日本でも手を出しやすいASICと言えます。

BITMAIN社のAPW3++という電源は100Vだと1200wまでしか出ませんのでS9は動きませんが、L3++には使用可能です。

仮想通貨のマイニングマルウェアがランサムウェアを超える

仮想通貨を勝手にマイニングするマルウェアが広まっているのは、以前より知られていました。

一時期、猛威を振るったランサムウェアですが、ユーザーにバレずに直接資金を手に入れることができる「マイニングマルウェア」の方が、段違いに成功しやすいのではないでしょうか?

ビットコイン価格が上がったことによって、ハッカー達にとって非常に有効なツールの一つとなっているのがわかります。

皆さんも、異常にPCが熱くなったりしていたら一度、アンチウイルスソフトで検査してみることをお勧めします。

マイニングするツールのダウンロードは、特に注意が必要です。

また、先日ブロッキングされた漫画村は、ユーザーの閲覧中にマイニングを勝手に行っていたと指摘されています。

中国最大手ECのタオバオが仮想通貨関連商品の取り扱いを禁止

中国の仮想通貨規制の一環か、中国最大のショッピングモールであるタオバオから仮想通貨関連の商品が削除されました。

アリババ子会社の淘宝(タオバオ):仮想通貨関連サービスを全面禁止
ネット通販最大手「アリババ」の子会社で、中国最大のネットショップ「淘宝(タオバオ)」は、仮想通貨サービスの全面禁止を通告。dAppsゲーム「Crypto Kitties」などの仮想通貨を使用したデジタル資産も、規制対象になるとしています。

実際にサイトを確認してみると、以前は中古のマイニングマシンが大量に並んでいたのにも関わらず、今では「L3+」で検索しても商品が出てきません。

ファンや電源しか出てこないようです。

中国のマイナーは利回りが出なくなったらすぐに売る、という傾向が強くあったために、今後行き場を失ったマイニングマシンがどこに流れていくのか気になるところですね。

今週のマイニング利回り

タップで拡大可能

最新のASICマシンによる、利回り比較表です。

先週に比べて、S9以外によるマイニングの収益性がアップしました。

これは単純に「通貨価格の上昇」が最も大きな原因であると考えられます。

またBITMAIN系のマシンは、マシン本体の値下がりも大きな影響です。

BTC価格も上昇していますが、マイニングディフィカルティの上昇により、収益性が下がっているようです。一方でBCHマイニングは価格の上昇もあいまって、利回りが上がっています。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア