はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「イーサリアムは証券ではない」Consensysが米SECを提訴 今月にウェルズ通知を受領

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECを提訴

メタマスクなどを手掛ける米Web3ソフトウェア企業Consensysは25日、米証券取引委員会(SEC)とゲーリー・ゲンスラー委員長ら全5名の委員を提訴した。

訴状によると、今月10日に同社はSECから「ウェルズ通知(Wells Notice)」を受け取っていた。SECはConsensysが証券法と取引所法に違反していると主張。一方でConsensysは暗号資産(仮想通貨)イーサリアムは有価証券に該当しないなどと反論し、今回先手を取った格好だ。

ウェルズ通知とは、企業や個人に対し、SECが法的措置を講じる予定であることを正式に伝える公文書。今月には、イーサリアムなどのブロックチェーン上で展開するDEX(分散型取引所)のUniswapもウェルズ通知を受け取っていることが明らかになっている。

関連仮想通貨DEX大手Uniswap、SECから訴訟の警告

Consensysはウェルズ通知を受け取った日、SECと電話会議を行ったという。その時にSECのメンバーは、仮想通貨の交換を行えるようにする「MetaMask Swaps」のソフトウェアを、ブローカーディーラーとして登録せずに提供していたことが取引所法に違反していると主張した。

また、ステーキングサービスの「MetaMask Staking」によって未登録有価証券の提供に従事していたとも述べ、証券法に違反したと指摘している。

関連米SEC、イーサリアムを調査か 財団の関連企業に召喚状送付も

Consensysの反論

こういった主張に対し、Consensysは今回、先にSECを提訴。訴状で、SECはイーサリアムとConsensysを標的にしていると主張した。

同社はSECの主張に対し、複数の反論を記載している。例えば、イーサリアムのトランザクションは投資契約ではないと主張。中央管理者が存在せずに分散化が進んでいることなどを根拠にイーサリアムの証券性を否定した。

ほかにも、イーサリアムはSECの管轄外であると主張したり、メタマスクの交換とステーキングのサービスは法律に違反していないと訴えたりしている。Consensysは、イーサリアムが証券に該当しないと判断することなどを裁判所に要求した。

今回の提訴を行った日、Consensysの創設者で、イーサリアムの共同創設者であるJoseph Lubin氏は以下のようにコメントしている。

本日、当社は、仮想通貨イーサリアムやそのブロックチェーンに米国がアクセスできるよう保護するための重要な手段を講じた。

我々は裁判を通じて、SECの過度な越権行為と戦っていく。

なお、SECは現在イーサリアム現物ETFの審査を継続中。来月には判断の最終期限を迎えるETFがある。

関連米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略。株や債券など証券の取引を監督する米政府機関のこと。SECのミッションは「投資家を保護すること」「公正で秩序のある効率的な市場を維持すること」「資本形成を促進すること」である。

▶️仮想通貨用語集

関連2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:30
CZとピーター・シフが激論交わす、ビットコインvs金「どちらが真の価値保存手段か」
バイナンス創設者CZ氏と金支持派エコノミストのシフ氏が4日、ドバイでビットコイン対トークン化金の討論を実施。金塊の真贋確認場面が話題となり、検証可能性や価値保存機能をめぐり対照的な見解を示した。
12:00
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」、チケット販売開始
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」が2026年7月13日・14日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。本日よりVIP Pass、Business Pass、Booth Passのチケット販売を開始。開幕セール価格は2月28日まで。
11:52
ビットコイン、政府系ファンドは8万ドル台で買い増し 日銀政策と円キャリートレードにも注目
ブラックロックのフィンクCEOは、複数の政府系ファンドがビットコインの大幅下落局面で買い増していたことを明らかにした。一方、CryptoQuant CEOは2022年のような大暴落は起きにくいと分析。市場は12月の日銀政策決定に注目、円キャリートレードの動向がビットコイン含むリスク資産に影響を与える可能性を考察する。
11:20
「ストラテジー社は株価指数から除外されてもBTCを売却しないだろう」Bitwise
Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、ストラテジー社は株価指数から除外されてもビットコインは売却しないだろうとの見方を示した。その根拠を説明している。
10:15
XRPレジャーの流通速度が年間最高値を記録 オンチェーン活動が急増=CryptoQuant分析
XRPレジャーの流通速度流通速度が12月2日に年間最高値0.0324を記録。大口保有者による2100億円規模の買い増しや取引所準備金の減少など、オンチェーン活動の活発化が確認された。CryptoQuant分析。
10:05
年末にかけての下落リスクを軽減する価格帯は? ビットコイン最新市場分析=Glassnode
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新週間レポートを発表。需要低迷と含み損拡大の中、年末の下落リスクを抑える価格帯などを分析している。
08:55
JPモルガンがストラテジーのビットコイン売却回避能力を評価、「マイナーの動きより重要」
JPモルガンのアナリストが、ストラテジーのビットコイン売却回避能力がBTC価格の短期見通しにおいてマイナー活動より重要だと分析した。
08:20
21シェアーズ、米国初のスイ(SUI)連動2倍レバレッジETFを上場
21シェアーズが米国証券取引委員会の承認を得て、スイ(SUI)の価格に連動する初のレバレッジETFをナスダックに上場した。日次リターンの2倍を提供する商品で、スイエコシステムに関連する初のETFとなる。
08:10
「政府系ファンドは相場下落時にBTCを買い増し」ブラックロックのCEO
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、複数の政府系ファンドが仮想通貨ビットコインを購入していると明かした。相場下落時に買い増ししている様子も伝えている。
07:25
ソラナとベース間ブリッジが稼働開始、チェーンリンクとコインベースが安全性確保
レイヤー2ベースチェーンがソラナとのブリッジをメインネットで正式稼働。チェーンリンクCCIPを採用し、両チェーン間でのトークン移動と取引が可能になった。
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧