CoinPostで今最も読まれています

ビットコインが激しい価格変動を伴う4つの理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインが大きく乱高下する理由
ビットコインは2017年12月末、過去最高値の約220万円を記録した後、大きく反落。2018年5月現在では、約90万円付近で取引されています。この記事では、高いボラティリティを引き起こす、4つの要素に言及しています。
ボラティリティとは
価格変動性のこと。相場のボラが大きければ大きいほど、ハイリスク・ハイリターンと言え、機関投資家の参入障壁の一つとなる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

BTCの激しい値動き

ビットコイン価格は、2017年第四四半期〜2018年第一四半期にかけて、大きな乱高下を記録しました。

このような価格の大幅な上下は、なぜ起きるのでしょうか。

CoinMarketCapによると、2017年5月頃のビットコインは2,000ドル(約22万円)ほどで取引されており、2017年末には、過去最高値の約20,000ドル(約220万円)まで上昇、時価総額は実に3250億ドル(約35兆円)にまで達しています。

しかし、2018年第一四半期にはその反動で大きな反落を見せ、記事の執筆時点で、ビットコインは2017年12月の半値以下の8,000ドル(約88万円)で取引されており、時価総額も1430億ドル(約15兆円)ほどにまで縮小しています。

このように、ビットコインのボラティリティは非常に高くなっているのが現状です。

この記事では、不安定さを引き起こしていると考えられる4要素について記述していきます。

1.需要と供給

需要と供給という概念は、経済の基本であり、一般的に需要が高いものは、その価格も高くなる傾向にあります。

ビットコインは、そのプロトコルによって、「発行上限数:21,000,000BTC」と定められており、現時点で、今後マイニングされる残りの新規発行数は400万BTCとなりました。

仮想通貨への関心が高まる中、通貨発行上限量は、価格に影響を及ぼしていると言えるでしょう。

Mt.GOXの破産管財人など、大口が多額のBTCを送金する状況に陥ると、供給過多の予想を見越して、価格が急落する傾向にあるのです。

2.投機的側面

投機的側面では、投資家の意見、行動、メディアが大きな影響力を持ち、仮想資産の価格を大きく左右します。

有名な投資家が、仮想通貨に対して肯定的な意見を述べ、そのニュースがメディアを通して大衆に届くと、価格は好影響を受けやすく、ウォーレン・バフェットのような名の知れた投資家が、ビットコインに対して批判的な発言をすれば、仮想通貨価格に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

3.規制問題

多くの人々が、仮想通貨業界に対する規制を悪いものとして捉えていますが、実際はその正反対です。

ビットコインは、発行されて10年近く経とうとしていますが、大規模な高騰は2017年に起こりました。

人々にとって、仮想通貨業界は”新しい業界”なのです。

あらゆる新規市場には、適切かつ明確な推進力のある規制が必要不可欠であり、投資家に理解できる枠組みを与え、安全性を確保することが求められています。

しかし一方で、この規制がどのように施行されるかで、ビットコインを始めとする仮想通貨全体の価格への影響が変わってくるのです。

以前、中国でICO規制が行われた際は、ビットコイン価格は5%下落し、イーサリアムは12%の下落を記録しています。

このように、単純な規制がビットコイン価格に多大な影響を及ぼすこともあるのです。

4.仮想通貨自体の変更

ビットコイン最大の特徴として、中央管理者がいないことが挙げられます。

しかしビットコインコミュニティは、重要な節目において、その基盤となるブロックチェーン技術の仕様変更について決断を行う場合があります。

そして、コミュニティ内でその変更に対して「完全な合意」が為されなかった際、仮想通貨のハードフォークが行われてしまうのです。

2017年、ビットコインに「SegWit」を適応するか否かでコミュニティで内部分裂が起こり、結果として、2017年8月にビットコインのハードフォークが発生。ビットコインキャッシュが誕生しました。

その過程で、7月頃からコミュニティ不安が募り、ビットコイン価格は、数日間で1900ドル(約20万円)まで下がり、再び2700ドル(約30万円)にまで回復するという大きな乱高下を記録しました。

このように、ビットコイン価格に影響を与える要素はいくつも存在し、依然として市場が未熟であることからも、短期的には高いボラティリティが収束することは難しいと言えるでしょう。

4 REASONS FOR BITCOIN’S PRICE VOLATILITY

May 23, 2018 by GEORGI GEORGIEV

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア