CoinPostで今最も読まれています

勝算あり? ゴールド業界のベテラン、新たなビットコインETFの届出書を米SECに提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たなビットコインETFを申請

新たなビットコインETFに申請が行なわれていることがわかった。

金(ゴールド)業界の市場開発企業「World Gold Council」のトップと、金投資企業「SPDR Gold Shares」でポートフォリオマネージャーの経験を持つJason Toussaint氏が、新たなビットコインETF(BTCの上場投資信託)の有価証券届出書を、米証券取引委員会(SEC)に提出した。

ビットコインETFの申請の現状は厳しく時間はかかる可能性もあるとしつつも、その分勝算もあるとしている。

今回のビットコインETFは、資産運用企業「Kryptoin Investment Advisors」も協力。完成まで2年かかったという本商品は「Kryptoin Bitcoin ETF Trust」という名称で、上場先の取引所は米NY証券取引所傘下のNYSE Arcaだ。

Toussaint氏は、米ウォール街のメガバンク「モルガン・スタンレー」で幹部を務めたことがあり、米最大手銀行JPモルガンでポートフォリオマネジャーも経験した金融のスペシャリストでもある。

このETFは、ビットコインの実際の市場価格を反映させるため、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン参考基準レート(BRR)を活用する。運用報酬額は明かされていないが、ETFの設定や交換、運用報酬の計算はビットコインの現物で行われるという。

ビットコインETFの承認は期間も長期化して苦戦することが予想されるが、Toussaint氏は仮想通貨メディアCoinDeskのインタビューに対し、以下のように話している。

 

ビットコインを投資資産として扱うことのメリットや難しさは、金投資のETF商品「SPDR ゴールドシェア」に似ているだろう。市場で販売するためのSECとのやりとりには、その時の経験が活かせる。

ビットコインETFの現状

ビットコインETFついては、最有力とされていたVanEck社が9月に申請を取り下げ、今月Bitwise社が非承認と判断されたが、現状Wilshire Phoenix社のビットコインETFの申請がまだ残っている。これまでの単一指数に連動するものとは異なり米国債を含めたバスケット型ETFで、現在SECが審査中の状態だ。Bitwise社のビットコインETFが非承認と判断された理由は、概ね市場操縦と監査問題にある。

関連ビットコインETF非承認の真の理由とは

Toussaint氏は、今回の申請に時間がかかることは承知している。しかし、ビットコイン先物市場が成熟してきていることで、規制当局もビットコインETFに対して肯定的な姿勢に転じるのではないかと期待していると語った。

参考資料 : SEC

CoinPostの関連記事

米SEC、米国債を含むバスケット型ビットコインETFの審査を開始へ
米SECはWilshire Phoenix社が申請中のビットコインETFに対する審査を正式に開始した。
米SEC承認の仮想通貨Blockstack、バイナンスに上場へ 取引所として初の事例
取引所バイナンスが、仮想通貨Blockstack(STX)を25日に上場すると発表した。ローンチ時の取り扱いペアはバイナンスコイン建て(STX/BNB)、ビットコイン建て(STX/BTC)、テザー建て(STX/USDT)の3種類。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。イーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。
03/17 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ETHのDencunやBTCの7万ドル割れに高い関心
今週は仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードDencunの完了、ビットコイン価格の急反落、米金融大手JPモルガンのビットコイン現物ETF分析に関する記事が最も関心を集めた。
03/16 土曜日
12:00
バイナンスのVC部門バイナンスラボ、グループから独立
大手仮想通貨取引所バイナンスのVC部門バイナンスラボが、今年初めにバイナンスグループから独立していたことが分かった。
11:05
「イーサリアムがコインベースの収益を後押し」JPモルガン分析
JPモルガンは、イーサリアムが米仮想通貨取引所コインベースの収益にプラスの影響を与えると分析した。背景にDencunアップグレードなどを挙げた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧