はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン、自動車ディーラー資金調達の管理ブロックチェーン技術の特許を出願

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

JPモルガンの新たな特許

米メガバンクのJPモルガンは、貸借プロセスを効率化できる、分散型台帳ベースのフロアプラン資金調達の仕組みについて、特許を出願した。主に自動車業界の資金調達プロセスへ用いることを意図する。

米国では、自動車ディーラーが在庫を担保としてメーカーから車両を仕入れる「フロアプラン」というローンの調達方法が一般的である。しかし、ディーラーが販売台数を銀行に偽って報告することがあり、サプライチェーンにとっては問題となってきた。

これを防ぐために現在、監査人がディーラーの敷地を実際に訪問して、車両に関する情報を収集し、融資対象の在庫が実際にあることを確認している。この作業には多くの資金や時間が費やされてきた。今回出願されたブロックチェーンによるシステムは、こうした作業を代替できるものになる見込みだ。

GPS情報もリアルタイム追跡

JPモルガンの新しい仕組みにおいては、すべての自動車がブロックチェーン上に登録され、あらゆる貸し手、ディーラー、自動車メーカーがGPS位置などリアルタイム情報にアクセスできるようになる

アメリカでは、すべての自動車に、車両が誕生してから廃棄されるまで、車両識別番号(VIN)が割り当てられている。このVINとスマートコントラクトを組み合わせてブロックチェーンに固定することで、GPS位置や、経過年数、バッテリー寿命など車両の状態をリアルタイムで識別できるようになるという。

これによって「GPS位置などの担保監査に関連する重要な項目を追跡し、フロアプラン契約と結び付けることを容易にする」とJPモルガンは説明する。

さらに、今回のシステムは「ダブルフローリング」という慣行も防止するように設計されている。これはディーラーが、通常一つの車両につき一つのフロアプラン契約の担保とするところを、別の銀行との契約のためにも同じ車両を使ってしまうことである。

JPモルガンのブロックチェーン部門責任者によると、このシステムはディーラーによって試験的に使用されているところだが、まだ本格的な立ち上げにはいたっておらず、テスト段階にあるという。また今回のブロックチェーン・ネットワークは、自動車メーカーや、銀行、金融会社、通信接続できる機器のディーラーなど、より広い範囲でも応用できるだろうと語った。

参考:US PATENT&TRADEMARK OFFICE

CoinPostの注目記事

中国のブロックチェーン特許出願数、米国の3倍に 日経新聞が一面で報道
2009〜2018年の統計において、中国企業からのブロックチェーン特許出願が米国の3倍に達している。トップ企業は中国のアリババ。日本経済新聞が一面で報じた。
JPモルガン、ブロックチェーンでデリバティブ取引時の担保送金を高速化
JPモルガンは、米フィンテック企業と共同でブロックチェーン技術を応用した新システムを開発。デリバティブ取引時の担保送金、調整管理等をリアルタイムで行うことが可能に。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:05
著名投資家ダリオ、FRBの量的緩和再開はバブル加速への引き金 更なるインフレリスクを警告
ブリッジウォーター創設者レイ・ダリオ氏が、FRBの量的緩和再開は従来と異なり「バブルへの刺激」になると警告している。現在の状況下でのQE拡大は、実質金利の低下や株価収益率の上昇につながり、テック/AI/グロース株や、金などの価格を押し上げる可能性がある。
13:35
ビットワイズ、ドージコインETFの20日以内上場を目指す動き=ETF専門家
ビットワイズがドージコインETFで「8(a)手続き」を採用。ブルームバーグアナリストによると、11月6日の予備目論見書提出から20日後の11月26日頃に自動承認される可能性。SECの介入がなければ上場実現へ。
13:10
サークルとコインベース、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」施行で重要な提言
サークル社とコインベースが米財務省にジーニアス法施行に関する提言を提出した。ステーブルコインの公平な競争条件の確保や利回りをめぐる過剰規制の回避などを求めている。
13:01
日本3メガバンク共同でステーブルコイン発行へ、金融庁が「FinTech実証実験ハブ・決済高度化プロジェクト」を支援 
金融庁が決済分野に特化したプロジェクトを新設し、みずほ・三菱UFJ・三井住友の3メガバンクによる共同ステーブルコイン発行を初の支援案件として承認した。信託型の枠組みで100万円の送金上限が撤廃され、円建てに加え米ドル建ても視野に。片山財務相も支援を表明し、国を挙げた金融イノベーション推進が本格始動する。
11:41
仮想通貨市場の投資家心理は最低水準、10万ドル節目の攻防続く
ビットコインが6月以来初めて10万ドルを割り込み、10月高値から20%超の急落。長期保有者による416億ドルの大量売却と、ETFからの9億ドル流出で市場は動揺している。個人投資家のセンチメントは過去最悪レベルに落ち込む一方、Bitwise幹部は機関投資家の投資意欲は旺盛で、年末の最高値更新もあり得ると指摘した。
11:05
テザー、新たな提携でトークン化証券市場を加速
ステーブルコイン大手テザーが資産運用会社クレインシェアーズ、ビットフィネックス・セキュリティーズと戦略提携。トークン化証券市場は2030年に約1500兆円規模へ急拡大の見込み。
10:50
時価総額トップ100の仮想通貨の内の72銘柄、最高値から50%超下落
ギャラクシーのリサーチ部門は、時価総額トップ100の仮想通貨の内72銘柄の価格が過去最高値から50%以上下落していると報告。今後の相場の見通しに注目が集まっている。
10:25
「ビットコイン市場は脆弱な均衡状態に」Glassnodeが鍵となる価格水準を分析
Glassnodeが最新市場分析を発表。仮想通貨ビットコインは軽度の弱気相場にあると指摘した。ビットコインの持続的な回復あるいは下落に必要な水準を分析している。
10:05
JPモルガンのダイモンCEOがステーブルコイン事業参入を表明、他行との共同構築も検討
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがステーブルコインの将来は不透明としながらも事業参入を表明した。他の銀行との共同構築も検討している。
08:35
アイルランド中銀がコインベース欧州法人に約36億円の罰金、3000万件超の取引監視を怠ったと指摘
アイルランド中央銀行がコインベース欧州法人にマネーロンダリング対策違反で約38億円の罰金を科した。取引監視システムの設定ミスで総額31兆円相当の取引が未監視だった。
07:45
年間10兆ドル超のステーブルコイン取引を扱う7団体、決済標準化コンソーシアムを設立
ファイアブロックスやソラナ財団など7団体がブロックチェーン・ペイメンツ・コンソーシアムを設立した。クロスチェーンのステーブルコイン取引を標準化し、従来の決済と同様の利便性を図る。
07:05
SBIデジタルマーケット、チェーンリンクと提携
SBIデジタルマーケットは、チェーンリンクと戦略的パートナーシップを締結。これからチェーンリンクの技術を活用して、TradFiとDeFiの橋渡しをすると説明している。
06:45
グーグル・ファイナンスが予測市場データなどを統合、金融情報機能を大幅強化
グーグルが金融情報検索にカルシとポリマーケットのデータを統合し、将来の市場イベントに関する質問に回答できるようになった。
06:25
トム・リーのビットマインが210億円相当のイーサリアムを追加購入、2600億円の含み損抱えるも買い増し継続
ビットマインが6日にも約1.4億ドル相当のイーサリアムを追加購入。17億ドルの含み損を抱えながらも下落局面での買い増しを継続。
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧