ゴールドからビットコインへ
米ブルームバーグのアナリストMike McGlone氏は8日、ビットコイン(BTC)とゴールド(金)を比較した指標をツイッターに投稿した。
投資のポートフォリオにおける価値の保存手段として、ビットコインがゴールドに置き換わるペースが加速してきたと指摘している。
Digital #Gold Pushing Aside the Old Guard –
— Mike McGlone (@mikemcglone11) March 8, 2021
Gold will always have a place in jewelry and coin collections, but most indicators point to an accelerating pace of #Bitcoin replacing the metal as a store of value in investor portfolios. pic.twitter.com/RR0CCWmksF
McGlone氏は指摘の根拠を示すため、3つの指標を上記のグラフで表した。まず左軸を基準にする白線が、ゴールドの上場投資信託(ETF)の保有量。長期に渡って概ね右肩上がりで増加していたが、2020年10月ごろを境に減少に転じている。
2つ目は右軸を基準にする黄色の線で、これはビットコインの現物価格をゴールドの現物価格で割った数値。この数値が「1」であればどちらも同じ価格になるが、2020年10月ごろを境に差が一段と開き始めた。
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3つ目の指標はピンクの線で、これは価格変動の大きさの比較。ビットコインの180日間の価格変動をゴールドの同期間の価格変動で割った数値で、2020年10月ごろが最も低い。その後は上昇に転じているが、2018年ごろと比較すると価格変動の差は小さくなっており、概ね減少傾向にあることが分かる。
以下はMcGlone氏が作成しているブルームバーグの暗号資産(仮想通貨)レポート(3月版)に掲載されたグラフ。上記のグラフと同様で、白い線がゴールドETFの保有量、グレーの線がビットコインとゴールドの現物価格の比較を表しているが、オレンジの線はグレースケールが提供するビットコイン投資信託(GBTC)の市場規模をBTCの単位で表している。
2020年10月ごろを境にゴールドETFの保有量が減少する一方で、GBTCの市場規模がその保有量を上回り、差は拡大傾向にある。
McGlone氏は上記ツイートで、以下のようにコメントした。
ゴールドは、今後も宝石(宝飾品)や硬貨のコレクションとして、存在感を保つことができるだろう。
しかし投資のポートフォリオにおいては、ビットコインがゴールドに置き換わるペースが加速していることを、あらゆる指標が示している。