はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米連邦預金保険公社(FDIC)会長「銀行が仮想通貨を保管できるよう明確な規制を設ける」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に明確な規制を

連邦預金保険公社(FDIC)のJelena McWilliams会長は、銀行が仮想通貨を保管できるよう暗号資産(仮想通貨)に明確なルールを設ける意欲を示した。

仮想通貨に関連するリスクを軽減し、イノベーションを促進するためには明確なガイダンスが必要であると主張。規制を整備しないと、世界を変えるような技術の開発で米国がリーダシップをとれなくなると話し、今後数カ月の間に政策を発表すると説明した。

FDICとは

「Federal Deposit Insurance Corporation」の略。金融システムの安定を保ち、安全性や健全性の維持、また消費者保護のために金融機関を監督する役割を担う。被保険銀行における預金を保護するための預金保険業務等を行う米国政府の独立機関を指す。

▶️仮想通貨用語集

McWilliams会長は、24日から27日の日程で米国で開催されている「Money20/20」というイベントにスピーカーとして参加。事前にスピーチ内容も公開されており、上述したように自身の規制への取り組み方と、規制機関がなぜイノベーションにオープンでいることが重要なのかを語った。

これまでもイノベーションを阻害しない規制が重要であるとの考えを示してきたMcWilliams会長は5月、コロナ後の金融規制においては「イノベーションを阻害しないアプローチ」が非常に重要だと説明。コロナ禍の急激な社会的変化に直面し、イノベーションの重要性を再認識したと述べている。

関連米政府独立機関の連邦預金保険公社会長「イノベーションを阻害しないアプローチこそ重要」

今回のスピーチでMcWilliams会長は、改めてイノベーションを阻害しない規制作りの重要性を強調。過去数カ月に渡って米連邦準備理事会(FRB)や米通貨監督庁(OCC)と協力し、今も政策作りに取り組んでいると話した。金融機関を規制する立場にあるFDICとして、銀行が仮想通貨を含む活動にどのように携わることができるのか、それにはどのような環境が必要なのかを議論しているという。

FRBとOCCとの協力体制における私の目標は、銀行が仮想通貨のカストディアンになり、仮想通貨を担保などで利用できる体制を提供することだ。

ほかに、マイクロストラテジーやテスラのように、バランスシートにビットコインを組み入れる企業に関するルールも検討すると話した。

また、最近米国などで規制が必要であるとの声が増加しているステーブルコインにも言及。ステーブルコインは送金の高速化やコスト削減、効率性向上を実現できる可能性を秘めていると評価し、利用が急増していると指摘した。

一方で課題もあるとし、ステーブルコインの利用が増え、銀行から多くの法定通貨が流出していけば、金融の安定や銀行の資金確保、信用創造に影響を与えるリスクがあると指摘。このリスクを抑え、ステーブルコインのメリットを活用できるようにするためにも、政府が監督できるように調整すべきだと語っている。

そして、銀行以外で発行されるステーブルコインは、安全で流動性の高い資産で1:1で裏付けられており、それを規制当局が監督できるようにすることが重要だと述べた。

米国のステーブルコイン規制

米国では今月、バイデン政権がステーブルコインに現行の銀行規制を適用することを検討していると報じられた。

米政府は明文化された規制を確立するために、議会にステーブルコインに特化した法案を作ることを提案する見込み。ステーブルコインの発行業者を銀行として登録させることを検討しているという。

関連米バイデン政権、ステーブルコインに銀行規制の適用を検討か=報道

また昨日には、米関係省庁らが今週、ステーブルコインの規制に関するレポートを発表する予定であることも報じられた。

ブルームバーグの関係筋によれば、すでに仮想通貨関連の企業やプロジェクトの取り締まりを行なってきた米証券取引委員会(SEC)が主導し、ステーブルコインの規制を進める方針で固まったという。また、ステーブルコインを銀行預金のように規制するよう米議会に進言していくとも伝えられた。

関連米SEC、ステーブルコインの規制強化へ=報道

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。
05:45
米メガバンクJPモルガン、顧客のビットコイン購入を許可
CNBCによると、JPモルガンのダイモンCEOが顧客によるビットコイン購入を許可すると発表。長年の仮想通貨批判にも関わらず顧客選択の自由を重視。
05:35
1100億円相当のビットコインを買い増し、セイラーのストラテジー社
米ストラテジー社は19日夜、2025年5月12日から18日の間に総額1,100億円を投じて、7,390 BTCを購入したことを報告した。
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧