DeFiプロトコルの新鋭
インジェクティブ・プロトコル(Injective Protocol)、およびそのクロスチェーン・エコシステムの仕組みについての解説記事。
インジェクティブ・プロトコルは、分散型クロスチェーンのDeFiおよびWeb3アプリケーションでの利用を念頭に設計された唯一のブロックチェーンです。
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インジェクティブのユーザーは、イーサリアムやテラなどの異なるブロックチェーンネットワーク上で資産をシームレスに作成できます。インジェクティブ・プロトコルのエコシステムでは、分散型レバレッジ取引、無料のガス料金、高速ネットワークなどが提供されています。
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2021年12月にメインネットが立ち上がって以来、これまでインジェクティブは2,000万件以上のオンチェーン取引を処理しています。
またイーサリアム(ETH)、コスモス(ATOM)、テラ(LUNA)と統合し、これまでメインネット上では700万以上のブロックが生成されました。「インジェクティブ Pro」(インジェクティブ上に構築された取引所)は、開設後1ヶ月間で10億ドル(約1,150億円)以上の取引量を、史上最速で達成した取引所となりました。
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1)インジェクティブとは
DeFi(分散型金融)が盛んになるにつれ、多様なDeFiアプリをサポートできるインフラが切実に必要とされています。インジェクティブは、堅牢な取引所、DeFi、デリバティブ、Web3アプリの構築に特化した相互運用可能なレイヤー1ブロックチェーンです。
MEV(Miner Extractable Value)耐性、取引の即時終了、分散型オーダーブック・インフラ、イーサリアム・スケーリング、ガス代ゼロなどの機能はすべて、次なる10億人のユーザーをDeFiに取り込むために必須の機能です。インジェクティブはDeFi業界において、今後3~5年の間にこれを実現できる唯一のチェーンです。
MEV耐性とは
MEV(Miner Extractable Value:マイナー抽出可能収益)とは、マイナーがイーサリアム・エコシステム上の、様々なブロックチェーン間の価格差を利用して収益を得ることにより、分散効果が薄れる問題のこと。
インジェクティブは、Cosmos SDKをベースに構築されているため、高速性を維持しながら、即時トランザクションのファイナリティを達成することが可能です。
暗号資産(仮想通貨)INJは、インジェクティブ・プロトコルとそのエコシステムを支える、ネイティブなデフレ資産です。インジェクティブはBinanceが支援(インキュベート)した最初のプロジェクトで、Pantera Capitalによって後援されています。その他の出資企業には、Hashed、DRW Cumberland、BlockTower、CMS、Figment、Sandeep Nailwal (Polygon COO)、Mark Cubanなど、その他多数が名を連ねています。
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2)インジェクティブ(INJ)の特徴
インジェクティブはレイヤー1のブロックチェーンであり、以下のようなユニークな特徴を兼ね備えています。
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3)インジェクティブ提供のプロダクト
現在、インジェクティブには多数の製品があり、そのすべてがDeFi取引に特化したブロックチェーン上に展開しています。
「インジェクティブ Pro」は、インジェクティブ・プロトコル上に構築された、完全分散型オープンソースのオーダーブック・リレーヤーです。急成長しているDeFi取引所の1つで、5人のコミュニティメンバーがリレーヤーを管理しています。
「インジェクティブ Bridge」は、イーサリアム、コスモス、テラをネイティブにサポートする、信頼性の高いクロスチェーンブリッジです。メインネットの立ち上げ後、最初の2ヶ月で1.5億ドル(約170億円)以上の資産がブリッジを通じて処理されました。2022年にはソラナ(SOL)を始めとして、新たなレイヤーとの統合が予定されています。
「インジェクティブ Hub」は、ステーキングダッシュボード、INJバーンオークション、ウォレット、保険基金、包括的なガバナンスポータルなどのインジェクティブ用ツール群を提供。
「インジェクティブ Explorer」は、インジェクティブ・ブロックチェーン用の分析プラットフォームです。
4)デフレトークンの経済学
INJは、インジェクティブ・プロトコルを動かすネイティブなデフレトークンです。
インジェクティブのコミュニティが承認した機能の一つに、「トークン・バーン(焼却)」というものがあります。その仕組みとしては、プロトコル全体の取引活動によって発生した全手数料の60%がオークションに送られ、ユーザーはその手数料をINJで入札し、支払われたINJはバーンされます。現在、インジェクティブは業界で最も高いトークン・バーン比率を誇っています。
INJトークンは、コミュニティメンバーがインジェクティブの将来をコントロールする力を与えると同時に、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)というコンセンサス・メカニズムによってネットワークにセキュリティを提供します。INJトークンの代表的なネイティブ機能には、以下のようなものがあります。
2022年にスマートコントラクト・レイヤーが稼動すると、より多くのdAppsがインジェクティブ上でローンチされ、プロトコル全体の収益とおよびバーン・プロセスを加速させます。今後の主なトークン使用例としては、22年に稼動を開始するグローバルマージニングシステムが想定されています。
5)インジェクティブのDAOガバナンス
インジェクティブは、コミュニティが運営するDAOによって運営されています。
プロトコルレベルのアップグレード、プラットフォーム活動、取引所上場の一つ一つが投票プロセスを経て行われ、INJトークン保有者はプロトコルの将来に直接関与することができます。コミュニティにおけるすべての提案は、こちらで確認することができます。
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6)インジェクティブ・エコシステム
インジェクティブは、多様な産業分野でのコラボレーションにより、最も急成長している取引所エコシステムの1つです。
インジェクティブ上に構築された取引所アプリを始め、Terraなどの多くのdAppsやプロトコルもインジェクティブと統合されています。
7)エコシステムの成長
「インジェクティブ Labs」は、インジェクティブ・プロトコルのコントリビューターの一つであり、すでにいくつかの主要なプロジェクトをサポートしています。
これらのプロジェクトは、スマートコントラクト・レイヤーの立ち上げ後、インジェクティブ上に展開される予定です。その役割のいくつかの例として、以下のようなものがあります。
これらは、1年未満で非公開の合計金額が2億5000万ドル(約290億円)を超えています。
「Picasso」のようなインジェクティブ上に構築された取引所も、CumberlandやQCPといった主要なマーケットメーカーから資金を調達しています。世界最大級の取引所であるHuobiも、インジェクティブ上に取引所dAppsを構築しています。
8)インジェクティブ上でビルドするメリットとは
インジェクティブは、クロスチェーン取引、デリバティブ、DeFi、Web3アプリに特化した設計となっている唯一のブロックチェーンです。
インジェクティブには、世界中のDeFiエコシステム構築者にとっての共通の目的地となる準備が整っています。すでに史上最速で成長している取引所アプリの1つを保有しており、インジェクティブ上での展開を検討する開発者に高い安心感を提供します。
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