CoinPostで今最も読まれています

英財務省、仮想通貨に対する追加規制を策定か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

追加の規制パッケージ策定中

英国財務省は、暗号資産(仮想通貨)の販売や広告などを管理する包括的な規制パッケージを策定しているところだ。フィナンシャルタイムズが報じた。

関係筋によると、この一連の規制は、現在英国議会で審議されている「金融サービス・市場法案」修正案の一部となる見込みだ。

新たな追加規制により、英金融行動監視機構(FCA)は、企業の運営や広告などについて、より広く仮想通貨業界を監督できるようになるという。また、海外企業が英国市場へ売り込むことにも制限が設けられる予定だ。

金融サービス・市場法案の修正案は、仮想通貨を2000年の金融サービス・市場法の枠組みの下に置くもので、企業の登録制に関する内容や、ステーブルコインを英国で決済手段として規制することを可能にする内容を盛り込んでいる。

この法案が成立するには、今後上院を通過し、もう一度最終的な審議を行った後に国王が署名する必要がある。

関連英国下院、仮想通貨を金融商品として規制する法案可決

FCAとは

Financial Conduct Authority(金融行動監視機構)の略。金融サービス業に携わる企業の行動を規制している。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨を推進していく姿勢

英財務相のアンドリュー・グリフィス経済担当官は1日、エジンバラで開催された会議でスピーチを行い、仮想通貨やブロックチェーンに取り組んでいく姿勢を示した。

グリフィス氏は、前任のジョン・グレン氏が4月に「仮想通貨技術が未来を形作っていくものであれば、英国はその第一線に立ちたい」と述べたことに言及し、グリフィス氏らも引き続き、この方向性で進んでいると述べている。

グリフィス氏は、FTX破綻に関しては、次のように話した。

確かに、仮想通貨の将来性については疑問が残るところもある。だが、基盤となる技術の可能性を無視するのは愚かなことだろう。私の意見では、最近の仮想通貨市場の出来事は、時機にふさわしい、明確で効果的な規制の必要性を強調するものだ。

グリフィス氏は、規制について「金融サービス市場法案」は、英国における仮想通貨とステーブルコインの規制枠組みを確立するものだと指摘。さらに今後、法案では扱わなかったその他の仮想通貨市場についても、世界をリードする体制を築くため、協議する予定だと続けた。

英国は、フィンテックにおける世界的なリーダーとしての地位を維持することに力を注いでおり、仮想通貨やブロックチェーンもその一環とみなされている。

フィンテックとは

金融であるファイナンス(Finance)と、テクノロジー(Technology)を合わせた造語。先端技術を利用して従来の金融システムを革新していくという文脈で使用されることが多い。仮想通貨やブロックチェーンもフィンテック技術として注目されている。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨を支持するスナク首相

英国では10月、仮想通貨を推進する政策を打ち出してきたリシ・スナク元財務大臣が首相に就任したことで、これからの動向に期待が高まっているところだ。

スナク氏は、過去に「英国を仮想通貨テクノロジーの中心地」にする計画を発表しており、「税制面で競争力を強化すること」「王立造幣局と協力してNFT(非代替性トークン)を発行すること」など、様々な方針を示していた。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/03 金曜日
15:00
コインベースQ1決算報告、総収益は前期比72%増の2500億円
米大手仮想通貨取引所コインベースは、2024年第1四半期(1月~3月)の決算報告書を公開。総収益は前期比72%増の16億3,700万ドル(2,507億円)で、前年同期の7億7,200万ドルと比較すると2.12倍と好調な滑り出しとなった。
14:20
金融大手BNPパリバ、ブラックロックのビットコイン現物ETFへの投資が判明
金融大手BNPパリバがブラックロックのビットコイン現物ETFを購入していたことが分かった。ブラックロックは今後新たな流入の波を予測している。
12:00
ビットコインおすすめ取引所、手数料・スプレッド・積立・レンディング機能など徹底比較
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました
09:50
ソラナのゲームプラットフォーム「GameShift」、グーグルクラウドと提携
仮想通貨ソラナの開発を行うソラナラボは、独自Web3ゲームプラットフォーム「GameShift」とグーグルクラウドの提携を発表した。
05/02 木曜日
18:20
米マイクロストラテジー、ビットコイン利用の分散型IDを発表
米マイクロストラテジーは、ビットコインのチェーン上に構築された、企業向けの分散型IDプラットフォーム「MicroStrategy Orange」を発表した。
14:00
米検察、ビットコイン売買のCashApp運営企業Blockを捜査か
ツイッター(現X)の共同創業者ジャック・ドーシー氏が立ち上げた金融テクノロジー企業Block Inc.が、コンプライアンス違反で米連邦検察当局からの捜査を受けていることが、米NBCニュースの報道から明らかになった。
13:00
「マイニング事業者の降伏迫る可能性」The Bitcoin Layer分析
ビットコインリサーチ企業The Bitcoin Layerは、ビットコイン価格下落などにより、マイニング事業者の利益が深刻に圧迫されていると分析した。
11:00
ビットコイン、BitVMXで高度なアプリ開発を実現へ
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上で高度なアプリ開発を実現する「BitVMX」がホワイトペーパーを公開。BitVMXは早ければ1年後にもローンチされる可能性がある。
10:00
「ビットコインは2030年までに6億円に」ARKウッドCEO
ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは、仮想通貨ビットコインが今後2030年までに約5.9億円に達する可能性があるとの強気予測を披露した。
08:25
ブラックロック、Securitizeの73億円調達を主導
ブラックロックは今回の出資でSecuritizeの提携関係を強化していく格好だ。ブラックロックの他、オルタナティブ投資管理会社のHamilton Lane、ParaFi・キャピタル、Tradewebマーケッツもこのラウンドに参加した。
07:45
テザー社、24年1Qの利益が過去最高に
仮想通貨ビットコインへの投資も貢献し、ステーブルコイン発行企業テザー社の24年1Qの利益が45億ドル超となり過去最高に。同社は、初めてグループの純資産を報告した。
06:50
ETFや国・企業保有のビットコインは約27兆円規模=VanEck報告
ビットコインETF分野で、仮想通貨ビットコインを最も保有しているのはブラックロックのIBITで現在274,462 BTCを保有。企業の保有では、米マイクロストラテジーが最多で214,400 BTCを保有している。
06:15
FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復
仮想通貨ビットコインは一時58,000ドル水準を回復。パウエル議長が「米経済は成長もしくはインフレでスタグフレーションは想定していない」とコメントしスタグフレーションへの懸念を後退させた。
05/01 水曜日
15:00
Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」
仮想通貨投資企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、米国議会が今年、包括的なステーブルコイン法案を可決する可能性に言及。実現した場合、仮想通貨の広範な普及という面で ビットコイン現物ETFの承認と同等か、それ以上に大きな影響を与える可能性があると述べた。
12:30
米コインベース、ビットコインのライトニングネットワークを導入
米大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのライトニングネットワークを導入したと発表した。BTC送金を高速・低コストにする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア