はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

クリスティーズ、2022年のNFT売上が96%減

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT売上の大幅な減少

 

老舗オークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)は19日、2022年に合計87点のNFT(非代替性トークン)作品を総額約7億7,800万円(590万ドル)で販売したと発表した。100点超のNFTを約198億円(1億5,000万ドル)で売り上げた2021年と比較すると、-96%という大幅な減少となった。

2022年のNFT市場について同社は、暗号資産(仮想通貨)市場の変動が激しい中「試され続けている」と評している。

クリスティーズは、NFTの販売には、メタバース開発企業Spatial及びブロックチェーン分析企業チェイナリシスと共同開発した、NFT販売プラットフォーム「Christie’s 3.0」を展開。イーサリアムを決済通貨に採用している。

今年、Christie’s 3.0で販売されたNFTは、ダイアナ・シンクレア、マッド・ドッグ・ジョーンズといった著名NFTアーティストによるもの。弱冠18歳のダイアナ・シンクレアは昨年、フォーチュン誌による「NFT分野で最も影響力のある50人」に選出。今年ハリウッド4大エージェンシーの一つユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)と契約を結び、クリスティーズのオークションに結びついた。

 

史上最高の売上を記録

NFTの売上とは対照的に、クリスティーズの今年の総売上高は、17%増(米ドル建て)の1兆1,000億円(84億ドル)となり、美術品市場で史上最高額を達成した。ギヨーム・セルッティ最高経営責任者は、同社のめざましい業績の要因として以下の三つをあげた。

  • 美術品・高級品市場の回復力
  • ポール・アレン氏(マイクロソフト共同創業者)のコレクションなど、主要美術品のオークションの成功
  • 同社チームの専門知識と多大な努力

このような好調な業績の中、クリスティーズはNFT市場の不振をそれほど悲観していないように見える。

同社は今年7月、美術品市場に関連するWeb3、テクノロジー、フィンテック企業を支援する投資ファンド「Christie’s Ventures」を新たに設立。初期投資先には、ブロックチェーンスタートアップのLayerZero、NFTプラットフォームのManifold.xyz、ProtoHologramが選ばれ、顧客の売買をサポートする技術面で協業が始まっているという。

関連:老舗オークションハウスChristie’sのWeb3関連ファンド、最初の投資先は

また同月、米ニューヨークでは第5回となるChristie’s Art and Tech Summitを開催し、アートとテクノロジーをはじめとするさまざまな分野から参加者が結集。ギャラクシーデジタル、メタ、チェイナリシスなど仮想通貨分野でも馴染み深い企業の代表も講演した。

デジタル化が進む

クリスティーズが開催するオークションでオンライン入札が占める割合は、半分近くに迫っており、アートのオークション業界でもデジタル化が進んでいる。同社によると、2022年の全バイヤーの35%が新規参入だが、65%がオンライン販売経由で参入。そのうち、ミレニアル世代が新規バイヤー全体の34%を占めたという。

NFTの販売は、若いコレクターたちを老舗オークションハウスを通じたアート購入に、惹きつける手段でもあるようだ。

ライバルのオークションハウス、サザビーズは専門職員が監修するNFTコレクション販売プラットフォーム「サザビーズ・メタバース」を展開している。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ステーブルコイン(USDC)による決済が可能だったが、今年4月にはポルカドット(DOT)による決済にも対応するようになった。

業界誌「Antique Trade Gazette」によると、サザビーズの今年のNFTの総販売量は、前年比で約25倍の成長を見せたとのことだ。

関連:サザビーズがポルカドット(DOT)決済に初対応、ジェネレーティブアートNFTのオークションで

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/29 水曜日
18:28
平将明議員、高市内閣で新たなポジションに就任 引き続き「Web3政策」の中核担う
石破前政権でデジタル大臣を務めた平将明氏が、自民党のサイバーセキュリティ本部長とWeb3小委員会委員長に就任。暗号資産税制改革のホワイトペーパーを取りまとめた実績を持つ平氏が、党内で政策立案の中枢を担う。
18:04
GrayscaleソラナETF上場控え 市場の熱気高まる
グレースケールのソラナETF(GSOL)が29日にNYSE Arcaで取引開始。先行するビットワイズBSOLは初日5600万ドルの出来高を記録し、2025年上場の仮想通貨ETF中で最大に。米政府閉鎖下でも市場は活発な動き。
17:04
株主優待に「仮想通貨XRP」導入、SBIインシュアランスG
SBIインシュアランスグループが株主優待に仮想通貨XRPを導入。100株以上の保有で最大1.2万円相当を進呈。暗号資産優待の導入が国内でも広がりを見せている。
14:45
トム・リー率いるビットマイン、170億円相当のETHを新規購入か=Lookonchain報告
トム・リー氏率いるビットマインが約173億円相当のイーサリアムを新規購入かと報告。保有額は2兆円超え、世界最大のETH保有企業として総供給量の2.8%を保有。株式の流動性も米国46位にランクイン。
14:00
バイナンス、3銘柄を11月上場廃止予定
大手仮想通貨取引所バイナンスがフラミンゴ、カデナ、パーペチュアルプロトコルの現物取引ペアを11月12日に上場廃止すると発表した。定期審査の結果、業界基準を満たさないと判断された。
13:40
【2026年度】仮想通貨(暗号資産)の最新税制要望から読み解く今後の法改正シナリオ|Aerial Partners寄稿
JVCEAと金融庁が2025年に提出した仮想通貨税制の最新要望を解説。ETF導入、申告分離課税、株式等同等扱いの3つの改正シナリオと、今後の制度変更に向けて準備すべきことを整理する。
13:35
RWAトークン化企業セキュリタイズ、SPAC上場決定 評価額は約1900億円
RWAトークン化大手のSecuritizeが、Cantor Equity Partners IIとのSPAC合併により株式上場を発表。企業価値12.5億ドル、ブラックロックなど既存投資家が全株保有。市場シェア20%を占める最大手プラットフォーム。
13:25
米ビットコインETF、ブラックロック除外では年初来マイナスフローに
K33のアナリストが、米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFの年初来流入がIBITに集中していると指摘。ブラックロックの役割の大きさが示されている。
13:20
リップルやSBI出資のエバーノース、すでに154億円相当のXRPを保有=オンチェーンデータ
エバーノースが約3.89億XRPを購入し、投資額は9.47億ドルに達したことが分かった。既に5000万ドル以上の含み益を得ている。
12:39
万博提供のデジタルウォレット、約100万ダウンロード達成
大阪・関西万博で提供された「EXPO2025デジタルウォレット」が約100万ダウンロードを達成。会期中に累計590万件の取引を処理した。10月31日より「HashPort Wallet」へリニューアルし、マルチチェーン対応やDEX機能を搭載する。
12:05
Oasys、イーサリアムとのブリッジ対応を発表
ゲーム特化型ブロックチェーンOasysが、イーサリアムとのブリッジに対応。異なるチェーン間での資産移動が可能に。分散型取引所での交換も開始し、IPトークン化への展開を加速。
12:05
『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲーム 11月上旬にリリース予定
Kyuzanがセガの人気IP『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲームを開発。MUSHIトークンを活用した期間限定カードバトルとして10月下旬にリリース予定。約90種類のムシカードが登場。
11:35
トランプ一族関与のワールドリバティ、USD1ポイント参加者に1.8億円相当のWLFIトークンを配布
トランプ一族関連のワールドリバティがUSD1ポイントプログラム参加者への報酬配布を発表した。提携取引所を通じて合計840万WLFIトークンが配られる予定だ。
11:15
テザーゴールド、時価総額3200億円に倍増 金の価格高騰を受け
テザーが金連動トークンXAUTの第3四半期証明書を公開し、スイス保管の現物金による完全裏付けを報告した。金価格上昇を背景に時価総額は8月から倍増し3200億ドルに到達。
10:55
サークル独自のレイヤー1「Arc」、テストネット始動 ブラックロック・ビザ含む100社超が参加
サークル社が新ブロックチェーン「Arc」のテストネットを開始。ブラックロック、ビザなど100社超が参加し、USDC を活用した次世代金融インフラの構築を目指す。ステーブルコイン市場は3000億ドル規模に成長。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧