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グレースケール、ビットコインETF転換をめぐる訴訟でSECに反論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECの主張に反論

米暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケールは14日、ビットコイン(BTC)投資信託GBTCのETF転換不承認をめぐる訴訟で、新たな書面を提出した。米証券取引委員会(SEC)の主張に反論し、グレースケール側の論点を再強調している。

グレースケールは次のように主張した。

SECは、デリバティブ商品であるビットコイン先物のETFを承認したが、その後、GBTCを現物ビットコインETFへ転換することを拒否した。これは恣意的であり、投資商品の発行体に対して差別的であった。

具体的にグレースケールはまず、ビットコイン先物とビットコイン現物、およびそれらに対応する指数(インデックス)の間にも、99%以上の相関があることを指摘。

その「ほぼ完全な相関」にも関わらず、SECはビットコインの先物ETFと、現物ETFを恣意的に異なる基準で扱っているとした。

GBTCとは

米大手仮想通貨投資企業「グレースケール」が提供する「ビットコイン投資信託」のこと。GBTCはビットコインの価格と連動した投資信託で、一般の株式と同様に売買が可能。機関投資家や米証券取引委員会(SEC)から認められた認定投資家を対象に提供されており、投資家にとってはビットコインの現物を売買・保有しなくて良いというメリットがある。

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さらに、SECが使用している「市場テスト」も恣意的に適用されており、ビットコイン先物ETFに対しては緩和されている一方、現物ビットコインETFには厳しいものになっていると続けた。

この点について、グレースケールのCraig Salm最高法務責任者は、SECが提唱するテストには「深刻な欠陥がある」と説明している。先物ビットコインは、2種類のリスクにさらされていることに関わらず、そのETFが承認された一方で、現物ビットコインはこのリスクのうち1つしか持たないにも関わらずそのETFが却下されたと述べた。

Salm氏は、今後のスケジュールとしては、早ければ2023年第2四半期(4~6月)に口頭弁論が行われる可能性があるとしている。

背景

背景として、この裁判はGBTCのETF転換却下を受けて、グレースケールがSECを相手取って起こしたもの。SECの判断は不公平で投資家にも損害を与えると批判している。

一方で、SECは昨年12月、グレースケールの現物ETFを非承認としたことは「合理的で、証拠によって裏付けられる」と主張しているところだ。すでに承認している先物ETFは、厳格に監視されているCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引される契約のみを保有するものだとしていた。

関連:グレースケール、SECの主張受け論点再確認

投資家のメリット

グレースケールは、SECが「投資家保護」という使命に背いているとも申し立てている。GBTCのETF転換は同商品を保有する「85万人以上の投資家」に恩恵をもたらすとして、以下のように説明した。

GBTCを現物ビットコインETFに転換することにより規制が緩和され、同商品が株式の発行と償還を同時に行えるようになる。それによって、ビットコイン現物価格に対するプレミアム価格とディスカウント価格の両方に対処する裁定取引が可能となり、5,100億円(40億ドル)以上の価値を解放する。

GBTCでは、21年2月末に現物ビットコインからの価格乖離がマイナスに転じて以来、ディスカウント状態が続いているところだ。ETFへの転換は、この状態を改善するものとしても期待されている。

関連:ビットコイン投資信託GBTCで訴訟問題、マイナス乖離解消案巡り

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