はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ナスダックなど米株全面安 パウエル議長の議会証言を嫌気、ドル円137円台に|8日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

3/8(水)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:32,856ドル -1.7%
  • ナスダック:11,530ドル -1.2%
  • 日経平均:28,309円 +0.2%
  • 米ドル/円:137.1 +0.9%
  • 米ドル指数:105.5 +1.2%
  • 米国債10年:年利回り3.96 -0.4%
  • 金先物:1,819ドル -1.8%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:22,033ドル -1.4%
  • イーサリアム:1,549ドル -1.1%

本日のニューヨークダウは大幅に反落し−574ドルで取引を終えた。S&P500やナスダックも下落した。パウエルFRB議長の議会でのタカ派な証言が嫌気された格好だ。

パウエル議長は米時間7日に上院銀行委員会の公聴会にて積極的な金融引き締め姿勢を示した。2月のFOMCでは利上げペースを落とす可能性を示唆していたが、今回は政策金利について「必要であれば利上げペースを加速させる用意がある」とし「政策金利のターミナルレート(最終到達点)は想定より高くなる可能性が高い」とも述べた。これらの発言を受けて、市場は売り圧力を強めた。

また、パウエル議長は利上げ継続の背景には1月の雇用統計や2月の消費者物価指数を含め「最新の経済データが予想より強かった」状況があると指摘。次回3月のFOMCで前回に続き0.25ポイントの利上げ幅は市場に織り込まれていたが、今後発表される経済指標でこれまでの利上げ努力が景気を減速させるのに不十分だったことが示されれば、0.50ポイントの利上げ幅の可能性は高まるだろう。

議長発言の影響でCMEの金利先物市場では次回3月22日のFOMCで0.50ポイントの利上げ観測が急上昇し70.5%に到達。なお、市場が予想するピーク金利は前日の5.5%前後から5.6%弱に上昇してきた。

関連5月以降の米FRB利上げ観測は

今週は特に10日に発表予定の米2月非農業部門雇用者数変化に注目が高まっている。1月の分では想定外に51.7万人増まで拡大したことが市場に波乱をもたらしていたが、異常値とする指摘も散見された。2月分に関しては20万人増がコンセンサスとなっている。パウエル議長は今回の証言で労働市場について「成長減速にもかかわらず、労働市場は依然として極めてタイトだ」と指摘した。

3月経済指標(3/8〜3/15)

  • 3月8日22時15分(水):米2月ADP雇用統計(前月比)
  • 3月10日22時30分(金):米2月平均時給(前月比)・2月非農業部門雇用者数変化(前月比)
  • 3月14日21時30分(火):米2月消費者物価指数・コア指数(CPI)
  • 3月15日21時30分(水):米2月小売売上高
  • 3月15日21時30分(水):米2月卸売物価指数(PPI)

関連仮想通貨市場も注目のCPI(消費者物価指数)とは|わかりやすく解説

米国株

今日のIT・ハイテク株は全面安。個別銘柄の前日比では、NVIDIA-1.1%、c3.ai-4.4%、ビッグベア.ai-4.8%、テスラ-3.1%、マイクロソフト-1%、アルファベット-1.3%、アマゾン-0.2%、アップル-1.4%、メタ-0.2%、コインベース-1.4%、シルバーゲート・キャピタル-3.5%。

米メタ・プラットフォームズは今週にも数千人規模の新たな人員削減を行う予定が報じられた。同社は昨年11月時点で全従業員の13%に相当する1.1万人余りを減らす初の大規模な人員削減を発表した経緯がある。ブルームバーグの報道によれば、広告収入が鈍化する中、メタバースという仮想空間プラットフォームに軸足を移すメタは、ディレクターやバイスプレジデントに対し、解雇できる従業員リストを作成するよう求めているという。

関連仮想通貨投資家にもオススメ、お得な株主優待「10選」

仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)

  • コインベース|61.8ドル(-1.4%/-4.1%)
  • マイクロストラテジー|231ドル(-2.5%/-6.3%)
  • シルバーゲート・キャピタル|5.2ドル(-3.7%/-9.7%)

シルバーゲート・キャピタルの株式について、S3 Partnersのデータによると、およそ87%の株(5000万ドルの空売り残高)は過去30日間に空売りされていたことがわかった。先週は深刻な財務問題の発覚でわずか数日で-60%下落していた。

また、シルバーゲート・キャピタルは事業継続のためにFDIC(連邦預金保険公社)に相談したことが報じられた。ブルームバーグによる情報筋によれば、一つの選択肢は仮想通貨企業による流動性の補強だという。また、先週は主要投資家であるシタデルやブラックロックによる救済も講じられていることが報道された。

関連シルバーゲート問題などでビットコイン急落、警戒ムードで厳しい市況続くか|bitbankアナリスト寄稿

関連仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市場

ビットコイン(BTC)は米株式市場の下落に連れ安。パウエル議長の発言の間には乱高下していた。

出典:バイナンス

ドル円137円台

ドル円は1ドル=137.1円、前日比+0.9%。ドル円はパウエル議長のタカ派な発言を受けて急上昇した。

米債券市場では政策金利の動きを反映しやすい米2年物国債利回りは2007年以来15年ぶりに5%台まで上昇した(価格は下落)。一方、米10年物国債利回りは下落した。

出典:Yahoo!ファイナンス

関連国債と金利の関係、仮想通貨市場への影響について解説

今週のGMラヂオ

今週3月8日(水)の21:00から第11回GM Radioを開催予定。今回はゲストに、Fenbushi CapitalのYuki Yuminaga氏を招待する。

関連「GM Radio」 次回はブロックチェーン特化のVC「Fenbushi Capital」が参加

なお先週のラヂオのアーカイブはこちら。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルとソニーのソニュームは、米ドルステーブルコインUSDSCと報酬システムSTAR Pointsのローンチを発表。ソニューム上の新時代のブロックチェーン体験を強化すると説明した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP現物ETF、2週間弱で約1200億円規模に到達 仮想通貨ETF史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧