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FOMC後に米株指数下落もビットコイン上昇、ゴールド(金)は過去最高値を更新

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

3日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比270ドル(0.8%)安、ナスダック指数は55ポイント(0.46%)安で取引を終えた。リセッション(景気後退)懸念と金融不安拡大によるリスクオフの売りが続いている。

日本時間の本日未明に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、大方の予想通り、0.25ポイントの追加利上げを決定した。 フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジをさらに引き上げ、2007年以来の水準となる「5.00-5.25%」となった。

一方、銀行破綻が相次ぎ金融不安が台頭する中、利上げ停止の可能性を示唆し、前回までの声明にあった「追加利上げを見込む」との文言は削除した。パウエルFRB議長はその上で、「インフレ(物価上昇)率は依然として高い水準にあり、それほど早いペースでは下がらない」との見通しを示し、早期利下げの可能性は否定した。

金融不安の高まりを受け、「米国の金融システムは健全かつ強固だ。」と主張。規制強化の考えを示したものの、市場は懐疑的だ。

3日には経営破綻懸念の浮上した米地銀パックウェストの株が時間外取引で前日比40%近く暴落した。ブルームバーグが「身売り的な売却を含めた戦略的選択肢を検討する」と報じたことが背景にある。

2日には、大規模な預金流出が判明したファーストリパブリック銀行の経営破綻とJPモルガンによる買収が発表されたばかり。信用不安拡大による顧客の預金引き出しが急増する中、資金繰りに行き詰まる中小銀行への懸念が強まっている。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.8%高の29,051ドルに。

BTC/USD日足

時価総額2位のイーサリアム(ETH)も前日比2.03%高と反発した。

ニューヨーク金先物価格が一時1トロイオンスあたり2,079ドルまで高騰し、20年8月に記録した過去最高値を更新した。

金価格 週足

その後は、急騰の反動と最高値の達成感から利益確定売りに押され、4日10時半時点で2,046ドルまで反落した。

原油先物が売られ、金(ゴールド)が買われた。ジャネット・イエレン米財務長官がデフォルト(債務不履行)リスクを警告した米国の債務上限懸念や欧米諸国の金融不安が急速に高まっていることなどが背景にある。

ゴールドマンサックスのグローバルインベストメントリサーチ部門も「米国のデフォルトは6月に早まる可能性がある」と注意を促したが、同じくデフォルト危機に陥った2011年には米国債の格下げを招き、金融相場のリスクオフと金価格上昇につながった経緯がある。

また、ウクライナ情勢における米国の経済制裁(資産凍結)を受け、ロシアや中国が米ドルの外貨準備高(準備資産)を減らして、金(ゴールド)の保有量をさらに増やしているとの見方も有力だ。

日本経済新聞が1月末に報じた国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルのデータによれば、2022年の金取引において、中国を筆頭に各国中銀による純購入量は約50年ぶりの高水準に達した。

産金国のロシアは、外貨準備高を非公表としているが、「外貨準備として金を備蓄している可能性が高い」という。

特に2023年以降は、基軸通貨として国際取引を支配していた米ドル離れが加速しつつある。イエレン米財務長官も今年4月に「米国による金融制裁がドルの覇権的地位を後退させた」と認め、危機感を示している。

米株指数が下落する中、金(ゴールド)と相関傾向にあるビットコインも前日比で上昇した。

ビットコインは発行上限2100万BTCと希少性が高い上、4年に1度の「半減期」で市場供給量が減少することから、特に金融不安やインフレ高進時には代替資産として白羽の矢が立ち、“デジタル・ゴールド”と称されることがある。

関連:バンカメ「相関係数の変化は、ビットコインが再びデジタルゴールド化し始めたことを示唆」

リサーチ企業Kaikoのデータによれば、ビットコインと金の相関係数(月平均)は今年3月以降に急増し、57%に達した。過去2年間の最高値となる。

ビットコインの年初来騰落率は4日時点で+74.5%。イーサリアムは+58.2%となった。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

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