はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大手金融企業CACEIS、仮想通貨のカストディサービスをフランスで提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

需要の高まりに対応

フランスの大手金融機関Crédit Agricoleとスペインの大手銀行Santanderが所有するCACEISは22日、同社の銀行部門「CACEIS Bank」が、フランスでデジタル資産のカストディサービスを提供するための事業登録をしたことを発表した。

規制当局である仏金融市場庁(AMF)に登録した日付は20日。発表では、今回の事業登録でサードパーティにデジタル資産のカストディサービスを提供することが可能になり、投資管理会社や機関投資家の間で高まる需要に応えることができるようになると説明している。

カストディとは

投資家の代わりに資産を保有・管理すること。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語である。

▶️仮想通貨用語集

CACEISは、Crédit Agricoleが株式の69.5%を、Santanderが30.5%を所有している企業。強固なIT基盤を強みとしており、全ての資産の銀行サービスを提供するとウェブサイトで説明している。サービスを提供してサポートしているのは、年金基金らの機関投資家や資産運用企業、ブローカーなど。CACEIS Bankは、CACEISのグループ企業だ。

発表では、伝統資産と同レベルのセキュリティをデジタル資産に提供すると説明。今回の登録は、デジタル資産のカストディサービスにおける最初の到達点だとした。

CACEISのシニアアドバイザーは、以下のようにコメントしている。

我々は、イノベーションと規制を両立させる。

今回の登録は、数カ月間に渡る尽力の成果であり、CACEISが信頼できるサードパーティだと認識されていることの証だ。

仮想通貨の取り扱い

今回の発表では、一貫して「デジタル資産」という用語を使っているが、AMFのサイトには「暗号資産(仮想通貨)のサービスを提供する企業はAMFに登録しなくてはならない」と書かれている。例えば、バイナンスは昨年5月にAMFへの登録を完了した。CACEIS Bankも、仮想通貨を含めたカストディサービスを提供するとみられる。

関連仮想通貨取引所バイナンス、フランスで登録完了

CACEISが仮想通貨のカストディサービスを提供する計画があることは、情報筋の話として、すでに2021年に報じられていた。その際、情報筋の1人は「単なるカストディだけでなく、総合的なサービスも検討している」と述べている。

関連欧州大手受託信託銀行、仮想通貨カストディを計画か=報道

CACEIS全体でカストディサービスで保管している額は、2022年末時点で約640兆円(4.1兆ユーロ)である。

関連ドイツ銀行、仮想通貨のカストディサービスでライセンス申請

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/08 水曜日
06:00
バイナンスのBNB、過去最高値更新し時価総額3位に浮上 高騰の背景は
バイナンスのBNBトークンが7日に過去最高値1330ドルを更新し、時価総額でテザーを抜いて仮想通貨3位となった。上場企業CEAインダストリーズが48万BNB保有を発表した。
05:46
米S&P、仮想通貨と関連株を組み合わせた新指数を立ち上げ
S&Pグローバルが7日、仮想通貨35銘柄と関連企業15社を組み合わせたS&Pデジタル・マーケッツ50指数の立ち上げを発表した。トークン化企業ディナリが指数設計で協力する。
10/07 火曜日
19:08
トレカ市場を変革?!TCGのNFT化(トークン化)とは?図解でわかりやすく
ポケモンカードをはじめとするトレーディングカードのNFT化(トークン化)とは何か。仕組み・メリット・注意点を図解でわかりやすく解説。CourtyardやCollector Cryptの事例も紹介。
17:18
「韓国個人投資家の9000億円がイーサリアム・トレジャリー企業に集中」 サムソン・モウが警鐘鳴らす
サムソン・モウ氏は、韓国の個人投資家による約9000億円がイーサリアムの価格を押し上げていると指摘し、イーサリアムおよびイーサリアム・トレジャリー企業に対する投資リスクを警告した。
15:29
なぜアフリカは仮想通貨普及で世界をリードし得るのか?金融イノベーションの最前線をレポート
アフリカの仮想通貨採用が急拡大している。ビットコインやステーブルコイン(USDT/USDC)がケニア、ナイジェリア、ガーナで浸透。M-Pesa連携、送金コスト削減、インフレ対策の実例と、EUのMiCA規制から学ぶアフリカの金融イノベーションの未来を探る。
13:50
ソラナ・カンパニー、775億円相当SOL超を蓄積
ナスダック上場のソラナ・カンパニーが6日、デジタル資産トレジャリー戦略の一環としてソラナの継続的な取得を発表した。220万SOL超と1500万ドル以上の現金を保有。
13:20
FIFAのトークン化チケット購入権RTB、スイス当局が賭博の疑いを調査
スイスの賭博規制当局が、国際サッカー連盟公式の2026年W杯チケット購入権トークンを調査している。賭博に該当する可能性を検討中だ。
11:35
シタデルのケン・グリフィンCEO、金とビットコインへの資金流入に懸念を表明
ブルームバーグが10月7日に報じたところによると、シタデルのケン・グリフィン氏が投資家がドルより金を安全資産と見なし始めている状況に懸念を示した。デベースメント・トレードと呼ばれる金、銀、ビットコインへの投資拡大に言及。
11:05
「年末にかけて金・仮想通貨・テック株を保有」チューダー・ジョーンズ氏
著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、現在の株式市場における強気相場にはまだ大幅な上値余地があるとの見方を示した。年末にかけて金、仮想通貨、テック株を組み合わせて保有すると説明している。
10:30
Plume Network、SECにトランスファー・エージェント登録 価格20%以上高騰
RWA特化のPlume Networkが米証券取引委員会からトランスファー・エージェント資格を取得した。米国証券市場のオンチェーン化を進めるとしている。
09:40
イーサリアムのM2相関性ラグ解消で価格1万ドル到達の可能性=アナリスト分析
Cryptoquantのアナリストは米M2マネーサプライの拡大とイーサリアムの流動性ラグについて分析し取引所在庫の減少と機関投資家の買い需要増加を背景にETH価格がこのサイクルで1万ドルに到達する可能性があると大胆予測。
08:02
メタプラネット、ビットコイン含み益が810億円に到達
10月7日の報道によると、世界第4位のビットコイン保有企業メタプラネットの含み益が5億4000万ドル(約810億円)に達し過去最高を記録。PHASE II戦略による今後の展開が注目される。
07:35
仮想通貨投資商品、先週は過去最大の約9000億円が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、先週のデジタル資産の投資商品への資金流純入額は約8,940億円だったと発表。ビットコインの投資商品への流入が最も多かったとし、要因の分析もしている。
07:02
ストラテジー、週次のビットコイン購入を一時停止 含み益約5兆円に
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーが9月29日から10月5日の週にビットコインを購入しなかったことが最新のSEC提出書類で明らかになった。優先株の配当支払いで1億4000万ドルを支出。
06:15
グレースケール、米国初のステーキング機能付き現物仮想通貨ETFを開始
グレースケール・インベストメンツが6日、イーサリアムとソラナのステーキング機能を備えた米国初の現物仮想通貨ETFの提供を開始した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧