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ビットコイン34000ドル台で推移、米株式市場では関連銘柄が高騰

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マクロ経済と金融市場

24日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比204.9ドル(0.62%)高、ナスダック指数は121.5ポイント(0.93%)高と反発した。

中東情勢の地政学リスクが後退して原油価格が下落、長期金利の上昇が一服したことも投資家心理を改善した。東京株式市場では日経平均株価が前日比404円(1.3%)高に。売られ過ぎ水準の反動高がみられた。

米国株式市場では、ビットコイン(BTC)高騰を受け、最大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースが前日比6.2%高、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジーが12.5%高に。マイニング関連銘柄では、マラソンデジタルやライオット株が急騰した。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.21%安の1BTC=33,982ドルに。

BTC/USD週足

過熱感もあり利益確定売りが先行したものの、一夜明けて昨年5月以来1年半ぶりの水準で推移した。30,000〜31,000ドル水準をサポートに転換できれば、次のトレンドに向けた足場固めができそうだ。

24日には、最大手資産運用会社ブラックロックが米SEC(証券取引委員会)に申請する「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト」が、Depository Trust & Clearing Corp.(DTCC)の管理リストに登録され、証券のテッカーシンボルが記載されたことがわかり思惑買いが膨らんだ。

ブルームバーグのETFアナリストであるEric Balchunas氏は、ビットコインETF(上場投資信託)の修正申請について言及。

ブラックロックが、今年10月にETFへの流動性供給支援のため初期資本を投入するとの記載を加えたことは注目に値すると述べた。修正前にはこの記載は見られず、通常であればこのような動きはローンチ直前に行われるという。

しかし、ボラティリティ(価格変動性)上昇局面では何らかの事情でDTCCリストから一時削除され、その後復活するなどしたことで、ビットコイン価格が乱高下するなど投資家の混乱を招いた。

関連:ブラックロックのビットコインETF「IBTC」がDTCCに再掲載

ビットコインの高騰に伴い、21年11月に上場したビットコイン先物ETFの取引量も急増した。プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)は、平均出来高の800万株を大きく上回る2100万株を記録した。

Wu Blockchainによれば、香港株式市場でもビットコイン先物ETFの出来高・純流入ともに上場来最高値を更新し、大規模な資本流入が見られたという。

米金融大手フィデリティの調査によれば、希少性を測るストック・フロー比率(S2F)が最も高い資産は金(ゴールド)とされるが、2024年のビットコイン半減期でビットコインの希少価値が上回る。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

現物ビットコインETF(上場投資信託)申請の米国証券取引委員会(SEC)審査リスト。審査期間:連邦官報での公表から最大240日以内。出典:Bloomberg Intelligence(Federal Register)

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