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ポジション調整の可能性も、11月末アノマリー迎えるビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、暗号資産取引所SBI VCトレードのクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

ビットコインマーケットレポート(11月24日~11月30日)

ビットコインは、10月中旬以降急激に価格上昇している。

直近では、22日にバイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEO(最高経営責任者)が経営責任を取り、CEOの職を辞することを表明したことにより一時的に下落したもの、SECのETF承認期待の高まり、米金利の引締めの緩和期待等からすぐに回復し、年初来最高値(3万8千ドル)付近で推移している。執筆時点のビットコイン価格は3万7千4百ドル付近。

11月の最終金曜日付近は下落もしくは停滞するアノマリーがある。

2022年11月25日(金) ▲0.46%

2021年11月26日(金) ▲8.87%

2020年11月27日(金) ▲0.09% *26日(木) ▲8.29%

2019年11月29日(金) +4.41% *22日(金) ▲4.38%

2018年11月30日(金) ▲6.60%

(ドルベース、UTC 時刻基準)

12月末の解約期限を30日前としているファンドが既存市場に多数存在すること(30日ルール)に加え、今年はバイナンスグローバル口座の日本人利用期限が11月30日となっていることが重なっており、アノマリーが意識される可能性が高いと考えている。

足もと

成行注文のアクティブOI(未決済建玉)は高水準となっており(下画像赤枠)、ファンディングレートが上昇していることから、ロングポジションが増加していることが伺える。そのため、ロングポジションが損切りされ始めると売りの連鎖が起きやすい状況といえる。

現物市場

成行売買では、23日以降やや売りに傾いた状態が続いている。現物とデリバディブ市場の売買を比較すると、現物の買いに対してデリバディブ市場の買いが上回っている傾向が継続していることが見てとれる。

デリバティブ市場

デリバティブ市場は現物市場と価格差がほとんどなく、ニュートラルな状態となっている。

オプション市場

現物渡しで取引されるオプション市場では、現在価格より高い4万~5万ドルの価格帯に建玉が集中(下画像赤枠)していることから、オプション市場の参加者は上昇を予想していると考えられる。加えて、全体的な建玉の量は史上最高水準となっており、オプションの建玉の価格への影響力が高まっていると考えられる。

先物市場

先物市場(CME)のOIは、価格が急騰した10 月中旬以降急激に増加しており(下画像赤矢印)、資金流入が続いている。内訳をみてみると、「Asset Manager」や価格差益を狙う「Leveraged Funds」はロングポジションの割合が増えていることを示唆している(下画像青枠)。

外部環境

他アセットとの相関として、株式市場との相関はほぼ見られない(S&P500+ ▲0.10)、ただし、中東の地政学リスクが上昇した10月中旬以降ゴールドとの相関が高まっている(+0.67)。

オンチェーン環境

ハッシュレートは横ばいに推移しており、次回難易度予想は+0.25 %の難化予想。

直近のクリプト指標

11月27日 Beldex:iOS 版公式ウォレットローンチ

LooksRare(LOOKS)トークンアンロック

Qtum:ネットワークアップグレード

Yield Guild Games(YGG)トークンアンロック

11月28日 Eos:コンセンサスアルゴリズムのアップデート 予定日

Illuvium:Epic Games Store 公開

BNB:opBNB メインネット「Fermat」

11月29日 地区連銀景況報告(ベージュブック)

11月30日 米10月PCEデフレータ 公表

Binance Global:日本居住者の利用停止

総括

ビットコイン市場は、短期的に見るとロングポジションの増加やアノマリーがあることから、ポジションの調整が行われる可能性がある。

ただし、中期的に見るとオプション市場では4万~5万ドルに建玉が集中していることに加え、先物市場と共に資金が流入している傾向にあり全体的に好調であると考えられる。

画像出典:Tainoko Lab

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
「暗号資産もSBI」を掲げる、暗号資産取引所SBI VCトレードのクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
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