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SNSアカウントでログインできるウォレット「TIPWAVE」公開、XやDiscordと連携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SNSアカウントでログインできる

Nextmerge株式会社は28日、X(旧Twitter)やDiscordのアカウントを持つユーザー向けに、Web3ウォレット「TIPWAVE」のベータ版を公開した。

暗号資産(仮想通貨)やNFTを利用するには、従来ウォレットの作成や秘密鍵の管理、EthereumやPolygonなどのブロックチェーン選択、ガス代の支払い用トークンの準備など、一定のブロックチェーン知識が求められていた。しかし「TIPWAVE」は、これらの手間を解消する機能を備えている。

出典:Nextmerge株式会社

「TIPWAVE」の特徴の一つは、ユーザーがSNSアカウントに連動した「ノンカストディアルウォレット」を開設できる点である。ノンカストディアルウォレットでは、ユーザー自身が秘密鍵を管理し、Nextmerge社のデータベースには保存されないため、資産を預けずに利用できる。なお、このウォレットは「Account Abstraction」と呼ばれる技術に基づき、SNSのログイン情報と連携して作成される。

Account Abstractionとは

通称「スマートアカウント」とも呼ばれ、単なる送金の受け渡しに留まらない、より高度な処理や条件付きのウォレット操作を可能にする技術。これにより、ユーザーは多要素認証や特定条件を満たす場合のみトランザクションを承認するなど、様々な認証方法を利用できる。

▶️仮想通貨用語集

さらに、SNSアカウントへ直接トークンを送付する機能も特筆すべき点で、受け取り側はウォレットの準備やインストールが不要となる。これにより、一般ユーザーの利用開始時のハードルを払拭できる。

出典:Nextmerge株式会社

X(旧Twitter)でリツイートした人へのNFT配布や、Discordでのリアクションに対する報酬配布など、マーケティング活用上の利点も大きい。なお、対応するトークン規格は、ERC721、ERC1155形式のNFTやERC20形式の仮想通貨となる。

また、「TIPWAVE」では、ガス代をJPYCやクレジットカードで支払うことが可能で、これによりイーサリアム(ETH)やポリゴン(MATIC)などの仮想通貨を用意する手間が省ける。

関連:イーサリアムが「スマートアカウント」を実装、ウォレットのユーザビリティ向上に期待

Nextmergeとは

Nextmerge株式会社は、東京のスタートアップ企業。ブロックチェーン技術をより身近なものにし、経済活動を「共通の規格」で扱えるようにすることを目指す。

なお、TIPWAVEはベータ版であり、資産となりうる高額NFTや仮想通貨を利用しないよう推奨されている。また、SNSアカウントの凍結や乗っ取りリスクに対処するため、Nextmergeは23年9月時点、Googleアカウントなど複数のアカウント連携や、スマートフォンのPINコードなど新たなサイン方法によるセキュリティレベルの調整を目指している。

関連:マイナンバーカードからWeb3ウォレット作成、「マイナウォレット」イーサリアム財団支援先に選出

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